ストレートネックが原因の肩こりを解消する効果的な方法
肩こりがひどく頭痛もするので、病院で診てもらったら
ストレートネックと言われた私の友人がいます。
よくよく話を聞いてみると、職場ではパソコンを使ってデスクワークをし、
自宅では、気分転換にスマホで動画を見たり、休みの日は半日ゲームをしているとのことでした。
常に首や肩がこり、仕事が忙しくなると頭痛が起こる
「ストレートネックはなぜ起こるの?」
「ストレートネックは治るの?」
と質問を受けましたのでこのブログで解説していきます。
こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川です。
今回のブログの内容は
ストレートネックと肩こりの関係とは
ストレートネックが原因の肩こりを解消するポイント
ストレートネックが原因の肩こりを解消する簡単な体操を紹介
となっています。
ストレートネックによる肩こりでお悩みでしたら、お時間のある時に最後までお読みください。
ストレートネックと肩こりの関係とは
ストレートネックという言葉をよく聞きますが、実はストレートネックは病名ではありません。
首の骨の並びは、本来前の方に緩やかなカーブをしているのですが、
何らかの理由でカーブが無くなり、真っすぐになっているものをストレートネックと呼んでいます。
原因として考えられるものに、
・むち打ちなどのケガによるもの
・パソコンの画面を長時間みて作業するデスクワーク
・長時間うつむいて作業をする
・あごを引いて踊るバレリーナ
などがあります。
原因をみても様々なように、ストレートネックと言われても全ての人が肩がこるというわけではありません。
2014年に日本人の医師たちが762名の人を対象にした調査では、
肩こりと首の骨の並びに関係性はなかったとの報告があります。
日本人コミュニティ集団における頸椎のレントゲン所見と頸部症状との関連 – ScienceDirect
私のところに来られる患者さんのなかにも、レントゲンではストレートネックになっているのに肩や首の症状は何も感じておられない患者さんが数多くおられます。
では、なぜテレビや雑誌にまでストレートネックは肩こりの原因と取り上げられるのでしょうか?
実はそれは、習慣化した姿勢に原因があることが最近の研究でわかりました。
頭の位置が肩よりも前にある人は、頭が肩の真上にある人に比べて、肩の筋肉の疲れやすさを感じやすいことがわかりました。
【研究成果】頭頚部前方位姿勢による疲労感は僧帽筋の過剰な筋活動に起因することを発見! | 広島大学 (hiroshima-u.ac.jp)
ストレートネックが原因の肩こりを解消するポイント
頭が肩よりも前にある人は、肩の筋肉が疲れやすいことがわかりましたので、
肩まわりの筋肉をストレッチや体操などで積極的に動かすことがポイントです。
筋肉は長時間同じ体勢でいると固まりやすく、血液の循環も悪くなります。
血液の循環が悪くなると筋肉に酸素や栄養分が行きわたらなくなるので
筋肉は疲れやすくなるのです。
まずは固まった筋肉を緩めていきましょう。
ストレートネックでも頭を肩よりも前に突き出した状態の人は、
首の下の方の骨の並びは真っすぐですが、頭と首の上の方の並びは
上を向いたようなカーブになっています。
この時、頭と首をつなぐ筋肉が緊張して硬くなっているので、この筋肉もストレッチや体操などで緩めていくことが重要です。
ストレートネックが原因の肩こりを解消する簡単な体操を紹介
簡単に行える体操を3つ紹介します。
あご押し体操
①あごを前に軽くつきだします。
②人差し指をあごに当て、指であごを押しながらあごを引いて3秒とめます。
※このとき、目線を少し下にむけるように意識してみてください。
③これを10回繰り返します
この体操は首の上の方の硬くなった筋肉を緩める運動になります。
肩甲骨引き寄せ体操
準備するもの:タオルやハンカチ(30cm~50cmくらいの棒でも代用できます)
①肩幅よりやや広めにタオルを持ち両手をあげます。
②肘をゆっくり曲げながらタオルが頭の後ろにくるまで曲げます。
※このとき、肘を肩の後ろに引くように意識して行うと効果的です。
③これを10回繰り返します。
この体操は、肩甲骨まわりの硬くなった筋肉を緩める運動になります。
背中丸め体操
①両手を前に伸ばして手を組みます。
②手をできるだけ前に伸ばして背中を丸めていき3秒止めます。
③肩をうしろに引いて肩甲骨を寄せていき3秒止めます。
④これを10回繰り返します。
この体操も、肩甲骨まわりの硬くなった筋肉を緩める運動になります。
また、背中の柔軟性を高める運動にもなります。
これら3つの体操を続けていくことにより、ストレートネックが原因の肩こりは軽減されていきます。
もし、この3つの方法を継続しても肩こりが改善されない場合は、何かほかにも原因があるかもしれません。
そんな時は、一人で悩まないでお気軽にご相談ください。
当院がお役に立てるかもしれません。
監修: 柔道整復師・鍼灸師 表川大樹