長引く痛みは脳が関係しています
痛みの原因は人によって様々です。
転んだり捻ったりして靭帯や軟骨を痛めたことが原因であったり、走って肉離れを起こし筋肉に原因があることもあります。
神経を圧迫して手や足が痺れて麻痺することもあります。
急に痛めた場合はそのような原因が多いですが、その痛みが長期間続くと原因はそれだけではなさそうです。
実はこの10年近くの研究によると長期間続く痛みの原因に脳が関係していることがわかりました。
脳の前頭部にある背外側前頭前野(DLPFC)という場所があるのですが、慢性痛の患者さんの脳の働きを調べるとこの背外側前頭前野の働きが悪くなっていることがわかりました。
この場所は人間の判断や意欲を司っているところで、痛みを抑える働きがあります。
ですからこの背外側前頭前野の働きが悪くなると痛みを抑えることができなくなり、いつまで経っても痛みが続くことになります。
また感情とも深い関係にあるので、痛みによる ”不安” や ”恐怖” が背外側前頭前野の働きを抑えることも分かってきました。
このようなことから欧米では、長引く痛みの患者さんに対して身体の施術だけでなく心理的アプローチを積極的に取り入れて成果をあげています。
長引く痛みでお悩みの方、まずは痛みの原因を正しく知ることからはじめてみませんか?
当院では施術だけでなくカウンセリングにも力を入れています。少しでもお役に立てると思います。