秋冬の気温低下で坐骨神経痛が悪化？冷えと坐骨神経痛の関連と現代女性におけるその対策方法
朝晩が冷えるようになってか、お尻から太ももにかけて痛みがひどくなってきました。
お風呂に入ると痛みが和らぐのですが、これは冷えてるからですか？
４０代の女性の事務職の方からこのようなご相談を受けました。
詳しくお聞きすると
夏ごろからお尻のあたりに筋肉が突っ張ったような感覚はあったのですが、ストレッチをすると張りが無くなるので気にしていなかったそうです。
でも１０月の半ばあたりから朝晩が冷えるようになって、急にお尻から太ももの裏に痛みが出るようになり、歩く時にも痛くて足を気にするようになったということを教えてくれました。
季節の変わり目で急に気温が下がると体調を崩される方を多く見ます。
今回のブログでは、気温の低下と坐骨神経痛の悪化について解説していきます。
興味のある方は、お時間のある時に最後までお読みください。
現代女性の生活環境と坐骨神経痛
こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹（おもてがわひろき）です。
仕事と家庭、そのバランスを取る現代の女性たちは、知らず知らずのうちに身体に負担をかけています。
特にスマートフォンやパソコンの長時間使用は、まるで背中に小さな石を載せているような姿勢の悪化を招くことがあります。
このような日常のちょっとした悪習慣が、徐々に坐骨神経を圧迫し、坐骨神経痛の原因となることがあります。
事務職や営業での身体への影響
デスクワーク、特に事務職の方々は想像以上に影響が高まります。
長時間の座り作業は、まるで足元に氷を敷いているかのような冷えや血行不良を招き、筋肉は硬くなります。
その影響で、坐骨神経が圧迫される可能性が高まります。
また、営業の方は、移動の多さから腰への負担が増し、それが痛みの引き金となることもあります。
家事の中で見逃されがちな坐骨神経痛の原因
家事の中には、坐骨神経痛の隠れた原因があります。
洗濯物を干すときの軽い前屈み、掃除の際の一定の姿勢、そして買い物帰りの重い荷物。
これら日常の動作が、知らないうちに坐骨神経に負担をかけています。
特に疲れている時の家事は、身体の声に耳を傾け、無理のないよう心掛けることが大切です。
秋冬の気温低下がもたらす体の変化と坐骨神経痛のリスク
秋冬の寒さが深まると、私たちの身体にはさまざまな変化が生じます。
特に現代女性の生活スタイルにおいて、これらの変化は坐骨神経痛のリスクを増加させる可能性が考えられます。
寒さにより血管が収縮し、全身の血液循環が悪化します。
これにより、筋肉が硬くなり、その結果、神経が圧迫されるリスクが高まることが指摘されています。
また血行が悪くなることで、身体の各組織への酸素や栄養の供給が鈍くなります。
その結果、筋肉に痛みを引き起こす物質が蓄積しやすくなり、神経痛の発症や悪化を招く可能性があります。
寒さや天候の悪さにより、外出や運動を控えがちになります。
これにより筋力が低下し、正しい姿勢を維持することが難しくなる場合があります。
これが、坐骨神経を圧迫する原因となることが考えられます。
これらの理由から、秋冬の気温の低下は坐骨神経痛のリスクを高める要因となり得るのです。
そのため、寒さによる体の変化に対する適切なケアや予防が、現代女性にとってますます重要となっています。
温かい飲み物の摂取や適度な運動、ストレッチなど、日常生活の中で気をつける点は多いですが、その努力が健康的な冬を迎えるカギとなります。
現代女性のための冷えと坐骨神経痛の対策
現代の女性は、職場や家庭、友人との関係と様々な役割を持ち、忙しい日常を過ごしています。
しかし、その中で身体の冷えや坐骨神経痛を感じることが増えている方も多いのではないでしょうか。
例えば、オフィスでの長時間のデスクワークは、足元の冷えなどは、疲れやすい身体をさらに冷やし、坐骨神経痛のリスクを高める要因となります。
そこで、日常の中で実践できる、冷えや坐骨神経痛を予防・緩和する対策を紹介します。
日常生活での冷え対策のポイント
温かい飲み物の摂取
緑茶や生姜茶など、体を内側から温める飲み物を日常的に摂取することで、冷えを和らげることができます。
適切な服装
季節に合わせて、適切な厚さの下着や靴下を選ぶことで、体温を保つことができます。
ストレッチや体操で体を動かす
身体を動かすことで血行を良くし、冷えの原因となる筋肉の硬さを解消します。特に、デスクワーク中に簡単に行えるストレッチを日常に取り入れることで、冷えや坐骨神経痛のリスクを低減できます。
こちらの記事でストレッチや体操を紹介していますので参考にしてください。
湯船につかる
日々の疲れを癒すだけでなく、全身を温めることで冷えを予防する効果も。ただし、あまり熱すぎるお湯は避け、38～40℃のぬるめの湯にゆっくりとつかるのがおすすめです。
適切な姿勢の維持
冷えによって体が縮こまり、姿勢が悪化することは坐骨神経痛のリスクを高めます。適切な姿勢を心掛け、長時間の座り続けることを避ける習慣をつけることが大切です。
最適な睡眠環境を整える
寝室の冷えは睡眠の質を低下させ、体の疲労を引き起こします。部屋の温度や寝具の選び方、睡眠時の服装に注意し、質の良い睡眠を確保するよう努めましょう。
バランスの良い食生活
冷えや体の不調を招く食事の習慣は、坐骨神経痛のリスクも増します。特に冷える季節には、血行を良くする食材を積極的に摂取し、健康な体重を維持することを意識しましょう。
現代女性の忙しい日常でも、上記のポイントを意識することで、冷えや坐骨神経痛と上手く付き合いながら健康的な生活を送ることができます。
これらに気を付けながら継続して行っても症状が改善されない場合は、他に原因があるかもしれません。
その場合は、当院がお役に立てると思います。
一人で悩まないでお気軽にご相談ください。
【監修 柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】
