足底筋・腱膜炎(そくていきん・けんまくえん)
足底筋・腱膜炎(そくていきん・けんまくえん)とは
走ると土踏まずの辺りが痛くなることがあります。これは足の裏についている足底腱膜というスジが炎症をおこしてしまう足底腱膜炎と言われるものです。
ランナーにはよく起こるケガのひとつです。
足底腱膜炎の症状は?
足をつくと痛みがあり、特に朝起きて第一歩が痛いと言われることが多いです。
動いているうちに痛みがなくなるので、放って置いてしまい長期化することもしばしばあります。
痛みは土踏まずや踵の骨のあたりに出ることが多いです。
足底腱膜炎の原因は?
主な原因は、一般的にはランニングやジャンプなどを繰り返すことによって足底腱膜に負担がかかり炎症を起こす使い過ぎ症候群と言われています。
ただし、両足同時に起こることはあまりないので、身体的特徴(アライメント異常)やフォーム・使い方の癖などが関係しています。
偏平足による足首のねじれ
足先で地面を蹴る意識が強すぎる
シューズが合っていない(シューズの中で足が動いてしまうやソールが柔らかすぎる)
などが考えられます。
足底腱膜炎になったらどうすればいいの?
まず大切なことは、早めの対処と患部の安静です。
はじめのうちは動き始めに痛みを感じるだけなので、ついつい走ってしまいます。
また、痛みを感じないと患部のケアが疎かになってしまいます。
悪化してしまうと1年以上痛みを抱えてしまうこともよくあるので、早めに対処することが大事です。
足の裏のマッサージやストレッチを指導されることが多いと思いますが、痛みのある足の裏は触らないようにした方がいいでしょう。
足の指や指の間を手でマッサージしたり
足の指の間に反対の手の指を入れて、手の指で挟んだまま足首をグルグル回したり
足底腱膜に関連するふくらはぎの筋肉(腓腹筋やヒラメ筋)
脛にある前脛骨筋をストレッチやマッサージして緊張を緩めていくことも有効です。
足の裏を押さえて痛みがなくなったら、ゴルフボールを足裏で転がして
足底腱膜を直接緩めていくと再発予防につながります。
痛みが長期化すると思うような練習ができなかったり、走ることをあきらめてしまう方もおられます。
早めに対処されて、いつまでも楽しいランニングライフを手に入れてください