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鵞足炎と半月板損傷の違いは?膝の内側が痛いときの見分け方

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階段を下りるときに膝の内側がズキッと痛む。正座やあぐらをかくと違和感が強まる。走り始めた直後や、長く座ったあとに立ち上がる瞬間だけ痛みが出るという方もいるでしょう。押すと痛い場所や、膝が引っかかる感じがあるかどうかで、考えられる状態も変わってきます。

こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院・守山本院院長の表川大樹です。この記事では、鵞足炎で迷ったときに、家で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。

先に全体像を確認したい方は、鵞足炎の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいポイントから順に、できるだけやさしい言葉でお伝えします。

院長:表川

痛む場所から確認しましょう

目次

階段を下りると膝の内側が痛むとき

膝の痛みは、動く場面によって出方が変わることが多いものです。

下りの階段や、走り始めの一歩で膝の内側にズキッとした痛みが出る場合、太ももの内側から伸びる筋肉のすじが、膝のあたりでこすれて炎症を起こしていることがあります。これを鵞足炎と呼びます。一方で、膝の奥のほうに鈍い痛みが続いていたり、曲げ伸ばしのときに何かがひっかかるような感じがあったりする場合は、膝の中でクッションの役割をしている軟骨に負担がかかっている可能性も考えられます。

どんな動きのときに、どのあたりが痛むのかを振り返ることが、状態を見分ける最初の手がかりになります。膝のお皿から指三本分ほど下の内側を意識しながら、次の章で実際に確かめてみましょう。

押して痛む場所を確かめてみる

自宅でも簡単に確認できる方法があります。強く押しすぎず、指の腹でそっと触れてみてください。

膝のお皿の少し内側下、骨が少し出っ張っているあたりを指で押してみましょう。そこにピンポイントで鋭い痛みが出るなら、鵞足炎に近い出方といえるでしょう。逆に、押してもはっきりした痛みの場所が分かりにくく、膝の奥のほうに響くような感覚があるなら、関節の内側で起きている変化を考えたいところです。

痛みの位置や強さ、押したときの感覚をメモしておくと、後で誰かに相談する際にも伝えやすくなります。

似た痛みでも起きている場所が違う理由

どちらも膝の内側に痛みが出るため、自分では見分けにくいと感じる方が多いようです。

鵞足炎は、太ももの内側から伸びる三本の筋肉のすじが、膝のすぐ下あたりで一か所に集まっている場所で起きる炎症です。膝の関節そのものではなく、その少し外側にある、すじや、すじを守るための小さな袋のような組織で炎症が起きています。運動のしすぎや、繰り返しの動きによる摩擦が主な原因とされています。

一方で、膝の中には、太ももの骨とすねの骨のあいだでクッションのような役割をしている軟骨があります。ひねる動きや、強い衝撃をきっかけに、この軟骨に傷がつくことがあり、そうなると関節の奥のほうに痛みが出やすくなります。同じ膝の内側の痛みでも、傷んでいる場所や原因がまったく違うのです。

膝が引っかかる感じがあるかどうか

痛みの強さだけでなく、動かしたときの違和感も、あわせて確認しておきたいポイントです。

膝を曲げたり伸ばしたりする際に、何かがひっかかるような感じがしたり、急に伸ばせなくなったりする場合は、関節の中で何らかの変化が起きていることを考えたいところです。医療機関では、こうした状態のことをロッキングと呼ぶことがあります。

鵞足炎では、こうしたひっかかりは通常あまりみられません。膝に水がたまったような腫れぼったさを感じる場合も、関節の中の炎症が関わっている可能性があるため、この後お伝えする注意点とあわせて確認してみてください。

走ることや部活を続けながら痛みが長引く背景

痛みが軽いうちは、練習や仕事を優先して様子を見たくなる方も多いのではないでしょうか。

正直に言うと、膝のすじの炎症は、痛みが完全におさまりきる前に運動を再開すると、同じ場所にまた負担がかかりやすい傾向があります。痛みをかばいながら歩いたり走ったりするうちに、反対側の脚や腰にまで負担が広がってしまうことも珍しくありません。

湿布を貼ったり安静にしたりしながら様子を見ている間に、痛む動きを無意識に避け続けてしまい、体全体の使い方が偏ってしまうこともあります。こうなると、痛みが引いた後も同じ場所に負担が戻りやすくなってしまいます。

自宅でできることと無理に触らないほうがよい状態

すべてを自分だけで解決しようとする必要はありません。まずは、できることとできないことを分けて考えてみましょう。

痛みが出ている間は、運動の量を一時的に減らし、痛む部分を冷やすことから始めてみてください。ストレッチをする場合も、痛みが強く出ない範囲にとどめることが大切です。無理に伸ばしたり、我慢して動かし続けたりする必要はありません。

  • 強い腫れや熱っぽさがある
  • 膝に水がたまっている感じがする
  • 膝がひっかかって伸ばせない
  • 体重をかけると力が抜ける

これらのうち一つでも当てはまる場合は、自分だけで判断せず、先に医療機関へ相談したほうがよい状態です。無理に動かして悪化させないようにしましょう。

歩き方や骨盤の傾きが膝に負担を集めることもある

膝だけをみていても、痛みが起きている背景がつかみにくいことがあります。体全体の使い方まで含めて確認する視点も大切です。

股関節や足首の硬さとの関係

股関節や足首の動きが硬いと、その分だけ膝の内側に負担が集まりやすくなります。走るときのフォームや、歩幅のくせも、膝のすじにかかる摩擦を増やす一因になります。

片方の脚だけをかばうような歩き方が続いていないか、日常の中で一度意識してみるとよいでしょう。左右で歩幅や着地の感じが違うと感じる方は、少なくありません。

骨盤の傾きやO脚傾向の影響

骨盤の傾きや、脚が外側に開きやすいくせがあると、膝の内側にかかる体重のバランスが偏ってしまうことがあります。こうした背景は、痛む場所を指で押しただけでは気づきにくいものです。

数々のご相談の中でも多いのが、膝の痛みがいったんおさまっても、しばらくすると同じ場所がまた痛み出すという悩みです。痛む場所だけでなく、体の使い方全体まで確認しないと、繰り返しにくい状態には近づきにくいと感じています。

今の膝の状態を確認しておきたいとき

膝のすじの炎症と、関節内の軟骨の傷みは、痛む場所やひっかかりの有無によって見分けの手がかりが変わります。押して痛む位置と、曲げ伸ばしのときの感覚を、あわせて確認しておくとよいでしょう。

今日からは、痛む動きを避けすぎず、かといって無理もせず、押したときの痛みの変化を数日メモしてみてください。あわせて、歩き方のくせにも一度目を向けてみましょう。ちょっとした気づきが、今後の過ごし方を考えるヒントになります。

靴の当たり方や歩き方のくせも含めて確認したい方は、大樹整骨院・守山本院へお気軽にご相談ください。

【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】


院長:表川

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