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整骨院院長が解説|後脛骨筋腱炎の初期症状と悪化を防ぐ方法

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こんにちは!滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。

「足首の内側がなんとなく痛いけど、歩いているうちに治まるし…」そんなふうに感じながら、ずっと様子を見てしまうことはありませんか。

実はその「なんとなく」が、からだからの大切なサインかもしれません。後脛骨筋腱炎は、初期のうちは症状がとても軽く、日常生活に支障が出ないことも多いため、気づかないまま悪化させてしまう方がとても多い症状のひとつです。

足首の内側の痛みは、早く気づいて対処すれば、それだけ改善しやすくなります。今日はそのことを、できるだけわかりやすくお伝えしていきますね。

院長:表川

「朝の歩き始めに足首の内側がズキッとするけど、歩いているうちに痛みが和らぐ…」これ、実は後脛骨筋腱炎のサインである可能性がとても高いんです。初期のうちにきちんと向き合っておくことが、悪化を防ぐいちばんの近道です

目次

後脛骨筋腱炎ってどんな症状?まずは基本から知っておこう

「後脛骨筋腱炎(こうけいこつきんけんえん)」という名前、初めて聞いた方も多いかもしれませんね。なんだか難しそうな名前ですが、じつはとても身近な足の不調のひとつです。足首の内側、内くるぶしのすぐ後ろから下にかけての部分が痛むのが特徴で、ランナーや立ち仕事の多い方にとくに起こりやすいといわれています。

後脛骨筋というのは、ふくらはぎの内側から足首の内くるぶし後ろを通って、足の裏の土踏まずまでつながっている筋肉です。歩いたり走ったりするたびに足のアーチを支えてくれているとても大切な筋肉で、この筋肉の腱(けん)に炎症が起きた状態が後脛骨筋腱炎です。

足のアーチを支えているこの腱に炎症が続くと、徐々にアーチが崩れて扁平足が進行し、最悪の場合は腱が断裂してしまう危険性もあります。

「たかが足の内側の痛みでしょ」と思うかもしれませんが、放置することで取り返しのつかない状態になることもある、とても注意が必要な症状なんです。

こんな症状が出ていたら要注意!初期のサインを見逃さないで

初期のうちは、症状がとてもわかりにくいことが多いです。「なんとなく内くるぶしのあたりが痛い気がする」「運動後だけ足首が重だるい」「しばらく休むと治まる」というように、毎日ずっと痛むわけではないので、つい後回しにしてしまいがちです。

ただ、こんなサインが出ていたら、ぜひ早めに状態を確認してほしいと思います。朝起きてベッドから立ち上がり、最初の数歩を踏み出すときに足首の内側がズキッとする感覚はありませんか。デスクに長時間座った後、立ち上がったときにこわばりや違和感を感じることもひとつのサインです。また、走ったあとや長時間歩いた後だけ内くるぶし周辺が痛む、つま先立ちをしようとすると足の内側に鋭い痛みが走る、という症状もよくみられます。

これらのサインは「初期のうちにからだが送っているSOS」です。「動いているうちに痛みが和らぐから大丈夫」と思いがちですが、じつはからだが痛みに慣れてきているだけで、症状は少しずつ進んでいることが多いんです。

歩き始めの痛みはなぜ起こるの?

「動き始めの最初だけ痛くて、しばらく歩くと楽になる」という経験をお持ちの方も多いと思います。これは、長時間の安静で筋肉や腱が冷えてかたくなった状態から、動き始めることで血流が戻り、症状が一時的に和らぐためです。ただ、これを「治った」と感じてしまうのが、後脛骨筋腱炎の怖いところです。

血流が戻って楽になったとしても、炎症そのものが消えているわけではありません。むしろ、動き続けることでさらに腱への負担が積み重なり、炎症が慢性化していきます。朝の歩き始めに痛みがあるという状態が続いているなら、それはからだが「もう少し助けてほしい」と言っているサインだと受け取ってあげてほしいのです。

運動後の痛みは典型的なサイン

ランニングやジャンプ、長時間の立ち仕事の後だけ痛みが出るというパターンも、後脛骨筋腱炎の初期にとても多くみられます。運動中は筋肉が温まって血流がよくなるため痛みを感じにくくなりますが、運動が終わって冷えてくるとともに痛みが出てくる、というのが典型的な流れです。

「運動後だけだから、たいしたことない」と思わないでください。この段階できちんと状態を把握して対処することが、大好きなスポーツを長く続けるためのいちばんの近道なんです。

なぜ後脛骨筋腱炎になるの?原因はひとつじゃない

当院にも後脛骨筋腱炎でお困りの患者さんがたくさん来院されますが、30年以上の臨床経験からはっきりお伝えできることがあります。それは、この症状の原因はひとつではなく、人によって異なるということです。

「運動のしすぎで腱に炎症が起きた」というシンプルな話ではなく、足のアーチの形や歩き方のクセ、靴の状態、からだ全体のバランスなど、さまざまな要素が複雑に絡み合って症状を引き起こしているケースがほとんどです。たとえば、もともと土踏まずが低い扁平足ぎみの方は、後脛骨筋に慢性的な負担がかかりやすい状態にあります。また、ランニングのフォームや靴のすり減り方が偏っているだけでも、特定の部位に負担が集中することがあります。

さらに、当院では足そのものに問題がないのに足の痛みを訴えて来院される方もいらっしゃいます。実際には、骨盤や腰まわりのバランスが崩れていることが足首の不調を招いていたというケースも少なくありません。これが、「安静にしていれば治る」とか「湿布を貼り続けていれば大丈夫」という対処だけでは改善しにくい理由のひとつです。

こんな方が発症しやすい傾向があります

後脛骨筋腱炎は特定のライフスタイルの方に起こりやすいことがわかっています。ランニングや陸上、バスケットボールなどジャンプ動作の多いスポーツをされている方はもちろん、看護師や販売職など長時間立ちっぱなしの仕事をされている方にも多くみられます。また、もともと足のアーチが低めの方、急に運動量を増やした方、体重が増加した時期に症状が出始めたという方もいらっしゃいます。

ただ、くれぐれも「自分はあてはまらないから大丈夫」とは思わないでください。足首の内側に痛みや違和感があるなら、それがサインです。

放置するとどうなる?悪化のプロセスを知っておこう

後脛骨筋腱炎を初期のうちに放置してしまうと、どんな経過をたどるのか、大まかな流れをお伝えしておきます。これを知っておくことで、「早めに動くこと」がどれほど大切かを実感してもらえると思います。

最初のうちは運動後や歩き始めだけに感じる軽い痛みや違和感ですが、これが慢性化してくると安静にしていても内くるぶし周辺の腫れや痛みが続くようになります。さらに進行すると、後脛骨筋腱の機能が低下して足のアーチが崩れ、扁平足が悪化していきます。 扁平足が進行すると歩行時のバランス全体が崩れ、膝や腰にも二次的な負担がかかるようになります。そして最悪の場合、腱の完全断裂が起こり、つま先立ちができなくなったり、手術が必要になる状態にまでなることがあります。

「まだそこまでじゃないから大丈夫」と思っているうちに、じわじわと悪化しているのがこの症状の怖いところです。

湿布や痛み止めだけでは根本的に変わらない理由

「とりあえず湿布を貼っている」「市販の痛み止めを飲んでいる」という方も多いと思います。もちろん、痛みが強いときにそれらで症状を和らげることは悪いことではありません。ただ、湿布や痛み止めはあくまで「痛みを感じにくくする」ものであって、腱炎を引き起こしているそもそもの原因にアプローチするものではありません。

痛みが和らいだからといってそのまま同じ動作を続けていると、腱へのダメージは静かに蓄積していきます。「湿布を貼っても根本的に良くなっている気がしない」という感覚があるなら、それは正しい感覚です。原因を特定して、そこにきちんとアプローチしていくことが大切なんです。

初期症状の段階でできること・してほしいこと

「では今の自分に何ができるのか」というのが、多くの方が知りたいことだと思います。ここでは、初期段階で意識してほしいことをいくつかお伝えします。

まず、痛みが出ているときに無理をして運動を続けることは避けてほしいです。とくに「少し痛いけど動けるから」とそのまま走り続けることは、腱へのダメージを積み重ねることになります。症状が出ているときは、いつもより活動量を落として、からだの声に耳を傾けてあげてください。

次に、足元の環境を見直してみることをおすすめします。クッション性が低くなった靴、かかとがすり減った靴は足へのダメージを増やします。また、土踏まずをしっかりサポートしてくれるインソールを活用することも有効です。

ただ、これらはあくまで「悪化を防ぐための工夫」です。症状の根本的な原因がどこにあるのかは、しっかりと検査をして確認しないと分かりません。「自分で調べて対処していたけれど、なかなか変わらない」という段階になる前に、専門家に状態を診てもらうことをおすすめします。

セルフチェックで今の状態を確認してみよう

今の自分の状態がどのくらいなのか、簡単なチェックをしてみましょう。内くるぶしの後ろから下あたりを指で押してみてください。鋭い痛みがありますか。また、つま先立ちをしてみて、足の内側に強い痛みが出るようなら、腱炎が進んでいる可能性があります。朝、ベッドから立ち上がって最初の数歩で痛みが出るなら、それも状態確認が必要なサインです。

これらに当てはまるものがひとつでもあれば、一度しっかりと状態を見てもらうことを強くおすすめします。

後脛骨筋腱炎のよくある疑問に答えます

当院に来院されるみなさんから、よくいただく質問をまとめました。「自分も同じことが気になっていた」というものがあればぜひ参考にしてください。

安静にしていれば自然に治りますか、とよく聞かれます。ごく初期で軽症の場合は、安静にすることで炎症が落ち着くことはあります。ただ、症状を引き起こしている根本的な原因、つまり足のアーチの崩れやからだのバランスの問題が解決されていなければ、同じ動作を再開したときに再発する可能性がとても高いです。

何か月もかかるんじゃないか、と不安に思っている方もいます。症状の程度や原因によって異なりますが、初期のうちにきちんと対処できれば、改善までの期間をぐっと短くすることができます。逆に放置した期間が長くなるほど、改善に時間がかかります。

扁平足だと必ずなりますか、という質問もあります。扁平足の方は確かにリスクが高いですが、必ずしも全員が発症するわけではありません。ただ、扁平足の方は足のアーチへの負担がもともと大きいため、早めに足の状態を把握しておくことをおすすめします。

「まだ病院に行くほどじゃない」が危ない

「痛みはあるけど、なんとか日常生活はできているから…」という方が、とても多くいらっしゃいます。その気持ちはとてもよくわかります。忙しい毎日の中で、自分の症状のために時間をとることは、簡単ではないですよね。

でも、後脛骨筋腱炎は初期であればあるほど、改善しやすい症状です。からだのことは、自分では思っている以上にわかりにくいものです。「まだ大丈夫」と思っているうちにどんどん状態が進んでしまい、気がついたら扁平足が悪化していた、ということは珍しくありません。

当院では、30年以上の臨床経験をもとに、関節・筋肉・神経・姿勢・歩行の5つの観点からしっかりと検査をおこない、あなたの足首の不調の根本原因を特定していきます。「どこに行っても改善しなかった」という方にも、新たな視点からのアプローチで改善できる可能性があります。

朝の歩き始めの痛みも、運動後の足首のだるさも、ひとりで抱え込まないでください。どんな小さな疑問でも、いつでも気軽にご相談いただければと思います。あなたのからだのことを、一緒に考えさせてください。

【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】


院長:表川

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