
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。梅雨も明けてスポーツを楽しむ方が増えるこの時期、かかとの痛みに関するご相談が急に増えてきました。
実際に来院された方からも、足首まわりについてこんなお声をよくいただきます。
もしかしたらそれ、アキレス腱炎のはじまりかもしれません。放っておくとジワジワと悪化してしまうこともある症状なので、まずは今の自分の状態を落ち着いて確認してみることが大切です。今日は、ご自身でできる具体的な見極め方について、できるだけわかりやすくお話ししていきますね。


放っておくと腱そのものが弱くなり、断裂につながることもあるので、早めの見極めがとても大切です
まずは基本の話から始めさせてください。アキレス腱がどういうものなのか、意外とちゃんと知らないという方も多いのではないでしょうか。この部分の仕組みを理解しておくと、なぜ痛みが出るのか、その意味も自然と見えてくるはずです。
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐ、体の中でもいちばん太くて丈夫なすじのことです。歩く、走る、つま先立ちをするといった何気ない動作のたびに、実はとても大きな力を発揮してくれているんですね。私たちが普段意識することなく体を動かせているのも、この腱がしっかり働いてくれているおかげなんです。
ただ、その分だけ負担が集中しやすい部位でもあります。スポーツをしている方はもちろんですが、普段あまり運動をしていない方でも、加齢による腱の柔軟性の低下や、日々の歩き方のくせによって炎症が起きてしまうことがあります。年齢や運動習慣にかかわらず、誰にでも起こりうる症状だということを、まず知っておいていただきたいです。
ここからは、ご自宅で簡単にできる確認の方法を順番にご紹介していきます。特別な道具は必要ありませんので、ぜひこの場でひとつずつ試してみてください。今の足の状態が、より具体的に見えてくるはずですよ。
ベッドや布団から起き上がって、床に足をついた瞬間はどうでしたか。かかとの少し上あたりに、こわばりや引きつれるような感覚はありませんでしたか。人によっては、まるで足首全体が固まっているような感じがすると表現される方もいらっしゃいます。
歩き出すとだんだん落ち着いてくることもありますが、それが毎朝のように繰り返されているようであれば、体の中でじわじわと炎症が続いているサインかもしれません。一度だけでなく、数日にわたって同じ痛みが出ているかどうかも、あわせて振り返ってみてくださいね。
お風呂に入っている間は血流がよくなるため、痛みが和らいで感じやすくなります。湯船につかっているときは、まるで痛みなんてなかったかのように楽に感じる方も多いです。ところが湯上がり後、体が冷えていくタイミングで再び痛みがぶり返すことがあります。
この「温めている間は楽だけれど、冷えるとまた痛くなる」という変化のパターンは、慢性的な炎症が起きているときによく見られる特徴のひとつです。もしこの感覚に心当たりがあるなら、体はすでに何らかのサインを出し始めているのかもしれません。
両足を肩幅くらいに開いて立ち、かかとをゆっくりと持ち上げてみましょう。このとき、かかとの上のあたりに強い張りやズキッとした痛みが出ないか、じっくり確認してみてください。片足ずつ試してみると、より違いがわかりやすくなります。
左右で痛みの強さに差があるという方もいらっしゃいます。これは、普段の歩き方や体の使い方に偏りがあることを示している場合もあります。片方の足だけに負担が集中しているのかもしれませんので、日頃の姿勢や靴の履き方なども振り返ってみるとよいでしょう。
アキレス腱のあたりを手のひらでそっと包むように触れてみてください。片方だけがじんわりと熱を持っていたり、太く腫れているように感じることはありませんか。指先で軽く押してみて、明らかな圧痛があるかどうかも確認してみましょう。
見た目でも左右を比べてみると分かりやすいです。腱の一部がぼこっと盛り上がって見える場合や、皮膚の色がわずかに赤みを帯びている場合は、炎症がある程度進んでいる可能性も考えられます。焦らず、ゆっくり両足を見比べてみてください。
上でご紹介した4つの項目、いくつ当てはまったでしょうか。当てはまった数によって、今の状態をある程度目安として考えることができます。ただし、これはあくまで参考の目安であり、正確な診断には専門家の検査が必要だということもあわせてお伝えしておきますね。
| 当てはまった数 | 今の状態の目安 |
|---|---|
| 0〜1個 | 軽い違和感の範囲。とはいえ油断せず様子を見ておきましょう |
| 2〜3個 | 炎症が起きはじめている可能性が高い状態です |
| 4個すべて | 早めに専門家へ相談したほうが安心なレベルといえます |
特に腫れや熱っぽさがはっきりと出ている場合、そのまま無理を続けてしまうと腱が弱くなり、最終的には断裂につながる危険性もゼロではありません。痛みを我慢しながら生活を続けるのは、心にも体にもよくないことです。ご自身の体を守るためにも、無理はしないでくださいね。
かかとまわりの痛みは、実はアキレス腱炎以外の原因でも起こることがあります。似ている症状の違いを知っておくと、より落ち着いて自分の状態を判断できるようになりますよ。ここでは代表的な二つの症状についてお話ししますね。
例えば、足の裏からかかとにかけて痛む場合は「足底筋膜炎」という別の症状の可能性もあります。アキレス腱炎はかかとの上、足首に近い部分に痛みが出るのに対し、足底筋膜炎はかかとの下側、足の裏側に痛みが出やすいという違いがあります。痛む場所が少し違うだけでも、原因や対処の仕方はまったく異なることがあるんです。
また、歩いている最中や運動中に突然「バチッ」というような感覚があり、その後まったく力が入らなくなったときは、アキレス腱そのものが切れてしまう断裂を起こしているケースも考えられます。断裂が起きると、つま先立ちがまったくできなくなることが多いです。そのような場合は、無理に動かさずすぐに安静にして、できるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。
確認した結果、軽度の炎症が疑われる場合には、日常生活の中でできる工夫もいくつかあります。すべてを一気に取り入れる必要はありませんので、ご自身の生活に合わせて、無理のない範囲で少しずつ試してみてください。
ただ、これらはあくまで一時的な対処にすぎません。ご自身で工夫していても、数日たっても痛みや腫れが引かない、あるいはだんだん強くなってきているという場合には、我慢せず専門家に相談していただくことをおすすめします。自己判断だけで様子を見続けてしまうと、回復までの時間が長引いてしまうこともあるからです。
ここまでお伝えしてきた確認方法は、あくまで今の状態を知るためのきっかけにすぎません。本当に大切なのは、痛みの原因を正しく見極めて、根本から整えていくことだと私は考えています。表面的な痛みだけを見て対処するのではなく、なぜその痛みが出ているのかを丁寧に探ることが、再発を防ぐための第一歩になります。
大樹整骨院では、関節や筋肉、神経、姿勢、歩行といった多角的な検査から、痛みの本当の原因を一緒に探っていきます。院長である私が問診から評価、施術まで責任を持って対応させていただきますので、どうぞ安心してご相談くださいね。
朝の一歩目の痛みや、お風呂上がりにぶり返す違和感は、体が発している大切なサインです。そのサインに気づいたときこそ、行動を変えるチャンスだと私は思っています。ひとりで不安を抱え込まず、少しでも気になることがあれば、いつでもお気軽にお声がけください。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



