
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。今日はとくに40〜50代の女性から多くご相談いただく、股関節の内側の痛みについて、原因から日常でできることまで丁寧にお伝えしていきます。
「最近、歩き始めや立ち上がりのときに、足の付け根の内側がズキッと痛む」「しゃがんだり、階段を下りるときに違和感がある」そんな症状が気になりだしていませんか?


内側の股関節の痛みは、はじめは軽い違和感でも、放置することで日常生活に大きく支障をきたすことがあります。原因はひとつではないからこそ、正確な見きわめがとても大切です
そんな症状を感じている方が、今日はけっして少なくありません。私のもとにも「更年期のせいかな?」「疲れがたまっているだけかな?」と、長い間ひとりで抱えていた方がたくさん来院されます。でも、心配しすぎる必要はありません。まずは正しい知識を持つことが、症状の改善への第一歩です。
股関節の内側の痛みについてお話しするまえに、まず「どこが痛んでいるのか」を整理しておくことがとても重要です。「内側」と一口にいっても、感じる場所や痛み方によって、関係している組織がちがってきます。痛みの場所を正確に把握することが、原因特定への近道になります。
股関節は、骨盤と太ももの骨(大腿骨)がはまり合う、からだの中でもっとも大きな関節のひとつです。この関節の内側、つまり足の付け根あたり(鼠径部:そけいぶ)に痛みを感じる場合、関節そのものだけでなく、まわりの筋肉や軟骨、靱帯などさまざまな組織が関わっている可能性があります。
「足の付け根の内側が痛い」という訴えのなかには、変形性股関節症や関節唇損傷、鼠径部痛症候群(グロインペイン)など、いくつかの異なる状態が含まれることがあります。だからこそ、ひとことで「股関節の痛み」とまとめてしまうのではなく、どの状況で、どこが、どのように痛むかを丁寧に確認していくことが大切なんです。
日々の診療のなかで、患者さんからよく聞かれる言葉があります。「歩き始めの一歩目がズキッとして、最初の何歩かはびっこを引いてしまう」「椅子から立ち上がるときに内側が痛くて、思わず手をついてしまう」「あぐらをかくと内側がつまる感じがして、長く座っていられない」という声です。
こういった症状に、ひとつでもあてはまる方はいらっしゃいますか?「たいしたことない」と思っていても、からだはずっとサインを出し続けています。日常の小さな不便が積み重なると、気づかないうちに生活の質がじわじわと下がっていることがあります。
股関節の内側に痛みが出る原因は、ひとつに絞れるものではありません。長年の臨床経験から言えることは、原因が複数重なっているケースがほとんどだということです。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。
40〜60代の女性にもっとも多くみられる状態のひとつです。股関節の軟骨が少しずつすり減り、骨どうしが接触しやすくなることで炎症が起き、痛みが出ます。最初は歩き始めや立ち上がりだけに感じていた痛みが、進行すると安静時や夜間にも感じるようになることがあります。日本では女性の臼蓋形成不全(股関節の受け皿が浅い状態)が背景にあるケースも多く、「生まれつき股関節が少し不安定だった」という方が中年期以降に症状として現れることがよくあります。
股関節のふちにある軟骨の輪(関節唇)が傷ついた状態です。とくに深くしゃがむ動作や脚を内側に動かすときに、股関節の前〜内側にズキッとした痛みや引っかかり感を感じることがあります。スポーツをしている若い世代だけでなく、日常の動作の積み重ねで損傷するケースも決して珍しくありません。
股関節を深く曲げる(屈曲する)ときに、骨どうしが衝突して内側〜前側に痛みが出る状態です。座位で長時間過ごしたあとや、車から降りる際などに「つまる感じ」として現れることがあります。デスクワーカーや、長時間座ったままの仕事をしている方に見られやすいパターンです。
内ももや鼠径部の筋肉が慢性的に硬くなったり炎症を起こしたりすることで、動くたびに内側が痛む場合があります。骨や軟骨には問題がなくても、筋肉・腱・筋膜のコンディション不良が痛みの原因になることはよくあります。「骨には異常がないと病院で言われたのに、ずっと痛い」という方のなかにも、この状態が関わっていることがあります。
股関節そのものより、骨盤や腰の機能異常が原因で内側に痛みが出ているケースもあります。からだはすべてつながっているため、腰の動きが悪くなると股関節への負担が増え、その結果として内側に痛みが現れることがあります。股関節の痛みと腰痛を同時に感じている方は、このパターンが関わっている可能性があります。
「まだ我慢できるレベル」「病院に行くほどでもない」と感じている方も多いかと思います。でも、内側の股関節の痛みを長く放置した場合に起きやすいことを、正直にお伝えさせてください。
痛みをかばって歩くうちに、からだのバランスが少しずつ崩れていきます。その結果、股関節だけでなく膝や腰にまで負担が広がり、あちこちが痛くなる「連鎖的な悪化」に陥るケースがとても多いのです。また、痛みのために活動量が減ると股関節まわりの筋力が落ち、さらに関節への負担が増えるという悪循環も起きやすくなります。
靴下の着脱や爪切りといった日常の動作が難しくなり、夜間も痛みで目が覚めるようになってしまった方もいらっしゃいます。そうなってからでも改善は可能ですが、早めに対処した方が回復の期間も短くなります。
整骨院に来るほどでもないかな、という段階でも、日常生活のなかで意識できることはあります。まず大切なのは、痛みが出る姿勢や動作を把握することです。どういうときに内側が痛むか、記録しておくだけでも状態の把握に役立ちます。
内側の痛みがあるときに避けていただきたい動作のひとつが、股関節を深く曲げた状態での長時間の維持です。深くしゃがんだ姿勢や、床に直接座ってあぐらをかき続けることは、関節内の圧を高め症状を悪化させることがあります。椅子に座る際は、やや高めの椅子を選ぶと股関節への負担が軽くなります。
また、長時間の立ちっぱなしや歩きすぎも注意が必要です。適度に座って休む時間をつくることが、内側の痛みを悪化させないためのポイントになります。
内側の筋肉(内転筋群)が硬くなると、股関節への負担が増すことがあります。痛みが強いときは無理をせず、痛みが落ち着いている状態で以下のストレッチをためしてみてください。
椅子に座った状態で、両足を肩幅より少し広めに開きます。そのまま上体を少しだけ前傾させ、内ももの伸びを感じたところで20秒ほどキープします。これを左右交互に、1日に2〜3回おこなうだけでも、内側の筋肉のこわばりをやわらげることができます。
大切なのは「痛みが出る手前の感覚」でとどめることで、無理にぐいぐい伸ばすのは逆効果になります。ストレッチ後に内側の違和感が強くなるようであれば、すぐに中止してください。
「まず病院に行くべきか、整骨院に行くべきか」と迷う方は多いです。一般的に病院では、レントゲンやMRIで骨や軟骨の状態を画像で確認することができます。変形性股関節症などの構造的な問題が疑われるときや、強い炎症がある場合は、まず整形外科での検査を受けることが大切です。
ただ、画像検査で骨に異常がなかったとしても、痛みが続いているケースは実際にたくさんあります。「レントゲンでは問題なかった」「痛み止めを飲んでいるけど根本的に改善しない」という方が、整骨院に相談に来られることもよくあります。筋肉や関節の動き、姿勢や歩き方なども含めてからだ全体を評価することで、画像には映らない原因にアプローチできることがあります。
長年、多くの患者さんの股関節の痛みと向き合ってきて、私がつよく感じることがあります。それは、「同じ内側の痛みでも、原因はひとりひとりまったくちがう」ということです。だからこそ、原因を曖昧にしたまま施術をつづけていても、改善への近道にはなりません。
大樹整骨院では、関節・筋肉・神経・姿勢・歩行という5つの観点から検査をおこない、その方の痛みの根っこにある原因をできるかぎり正確に把握することをとても大切にしています。問診から検査、そして施術まで、私が一貫して担当していますので、毎回担当者が変わって「また一から説明しないと…」というストレスもありません。
「他の治療院や病院でなかなか改善しなかった」という方も、ぜひ一度ご相談いただければと思います。からだは正しくアプローチすれば、ちゃんと変わる力を持っています。
当院に来院された患者さんのなかには、こんな変化を経験された方がたくさんいらっしゃいます。歩き始めの内側の痛みが気にならなくなり、朝の一歩目がスムーズになったという方。深くしゃがめなかったのが、少しずつ動けるようになってきたという方。夜中に痛みで目が覚めることがなくなり、ぐっすり眠れるようになったという方。小さな変化でも、積み重なると毎日がずいぶんと変わってきます。
筋肉の疲労や軽い炎症が原因であれば、安静により落ち着くことがあります。ただ、変形性股関節症や関節唇の損傷など、構造的な問題が関わっている場合は、安静だけで自然に治ることは期待しにくいです。痛みが2週間以上つづいている、あるいは少しずつ悪化しているという場合は、専門家に相談されることをおすすめします。
はい、あります。スポーツによるグロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)や、先天的な臼蓋形成不全による痛みは、20〜30代でも起こります。また、デスクワークで長時間座りつづける生活習慣が、若い世代の股関節の内側の痛みにつながることもあります。
からだはつながっているため、別々に考えるのではなく、一体として捉えることが重要です。股関節の動きが悪くなると腰への負担が増し、逆に腰の問題が股関節の内側に痛みとして現れることもあります。どちらかだけを治療していてもなかなか改善しない場合は、両方の関係性を含めて評価してもらうことが大切です。
当院ではやわらかい刺激を心がけており、施術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。初回は問診と検査にじっくり時間をかけますので、まずは「どこが、なぜ、痛いのか」を一緒に整理していくところからスタートします。不安なことはどんな小さなことでも遠慮なくお聞かせください。
股関節の内側の痛みは、多くの方が「年のせいかな」「疲れのせいかな」と、長い間ひとりで抱えてしまいがちな症状のひとつです。でも、30年以上の臨床経験のなかで、私はずっと同じことを感じてきました。からだは、正しく向き合えばちゃんと応えてくれます。
痛みには必ず原因があります。その原因をあきらかにして、ひとりひとりに合ったアプローチをすることが、根本的な改善への唯一の道だと私は信じています。「このくらいで相談していいのかな」という遠慮は、どうか必要ありません。一人で悩まず、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。あなたが内側の痛みにとらわれず、軽やかに毎日を過ごせるよう、全力でお手伝いします。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



