
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。梅雨のじめじめした季節、足まわりの不調を感じやすい時期でもありますよね。今日は「内くるぶしの下の痛みが最近ひどくなってきた気がする…」と感じていらっしゃる方に、ぜひ読んでいただきたい内容をお届けします。
先日、こんな患者さんが来院されました。「走った後だけ痛かったのに、最近は夕方になると歩くのもつらくなってきたんです。これって悪化しているんでしょうか…」と、不安そうな表情でおっしゃっていました。その方が悩んでいたのが、後脛骨筋腱炎でした。
「まだ我慢できる」「少し休めば治るだろう」と思いながらも、じわじわと症状が広がっていくのを感じて、どこかで「これ、大丈夫かな?」と心のどこかで気になっている方、いらっしゃいませんか。


内くるぶし周辺の痛みは、ただの疲れと片づけてしまいがちですが、痛みが出る「タイミングや状況の変化」こそが、状態の進み具合を教えてくれる大切なサインです。今日はその見極め方を、できるだけわかりやすくお伝えします
この記事では、後脛骨筋腱炎がどのように進行していくのか、そして今の自分の状態がどのステージにあるのかを、日常生活の中で起こりやすい変化をもとに段階別にご説明します。ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
まずはじめに、後脛骨筋腱炎がどういう状態なのかを簡単におさらいしておきましょう。足の内側、内くるぶしのすぐ後ろから下にかけて、「後脛骨筋」という筋(腱)が通っています。この腱は土踏まずのアーチをしっかり支えて、歩いたり走ったりするときの衝撃を和らげてくれるとても大切な部位です。
この腱に過度な負担が繰り返しかかり続けることで、炎症や微細な損傷が起きているのが後脛骨筋腱炎です。ランニングやジャンプをよくする方、立ち仕事が多い方、もともと土踏まずが低め(扁平足ぎみ)の方に多く見られます。
大事なのは、この状態は放置すると段階的に悪くなっていくという点です。「痛みがあっても動ける」うちは後回しにしてしまいがちですが、進行すると腱が完全に切れてしまい、つま先立ちができなくなったり、歩行そのものが困難になるケースもあります。だからこそ、今の状態がどの段階にあるのかを正確に知ることがとても重要です。
後脛骨筋腱炎の進み方には、ある程度の共通したパターンがあります。私がこれまで多くの方の状態を見てきた経験から、「要注意のサイン」「進行しているサイン」「すぐに診てもらうべきサイン」の3段階に整理してお伝えします。ご自身の今の状態と照らし合わせながら読んでみてください。
この段階は、「運動の後だけ痛い」という状態から少しずつ変化が出てきたときです。最初は走り終わった後や、長時間歩いた日の夜にだけ違和感があった方が、「最近は運動の途中でも気になるようになってきた」と感じ始めたら、それは体からの最初のアラートです。
また、夕方になると足の内側がじんわり重くなったり、くるぶしのまわりが少しむくんでいるように感じたりすることもあります。朝の最初の一歩でこわばりを感じるようになってきたら、それも大切なサインのひとつです。ここに気づけると、まだ早めの対応ができるタイミングです。
少し状態が進むと、運動中だけでなく日常の何気ない動作でも痛みが出るようになってきます。たとえば、階段を昇り降りするときに内側がズキッとする、片足でつま先立ちをしようとすると痛みや力の入りにくさを感じる、といったことです。
後ろから足を見たときに、足指が外側に広がって見える(いわゆる「指が多く見える」状態)というのも、土踏まずのアーチが崩れ始めているサインとして知られています。また、靴の内側ばかりが極端にすり減るようになってきたと感じたら、足のバランスが変化している可能性があります。この段階では、足だけでなく膝や腰にも負担がかかりはじめていることが多いので、体全体への影響が広がる前に対処することが重要です。
安静にしているのに痛みが続く、夜中や寝ているときに足首が痛くて目が覚める、という状態になってきたら、これはかなり重要なサインです。炎症がかなり強くなっているか、腱の損傷が進んでいる可能性が高いです。
腫れや熱感が数日以上続いて引かない、歩くときに足の外側にも痛みが広がってきた、という変化も見逃せません。片足でのつま先立ちがまったくできなくなった場合は、腱の損傷がかなり進んでいるサインとして特に重要です。この段階で放置し続けると、腱が完全に断裂してしまい、保存療法では対応できなくなるリスクが高まります。できるだけ早く専門家に診てもらうようにしてください。
「なんで安静にしていたのに、また痛くなったんだろう」と感じたことはありませんか?後脛骨筋腱炎が再発したり悪化したりする背景には、炎症を抑えただけで根本の原因が解決されていないことが多いのです。
腱に負担がかかる理由はひとつではありません。たとえば足のアーチの形、股関節や骨盤の動き方、普段の歩き方のくせ、靴のあい具合など、さまざまな要素が複合的に関わっています。一時的に痛みが和らいでも、根っこにある原因がそのままだと、同じことを繰り返してしまいます。
私が普段から大切にしていることのひとつが、「足だけを見ない」ということです。足の症状であっても、体全体のバランスや姿勢、動き方のくせを丁寧に確認しないと、本当の原因を見つけることはできません。これまでいろんなところで治療を受けたけど改善しなかった、という方の中に、足以外のところに本当の原因があったというケースは少なくありません。
日常生活や仕事の状況によっては、症状が進みやすい環境にあることもあります。どんな状況が腱に負担をかけやすいのか、確認してみましょう。
これらに当てはまる方は、同じような生活を続けている限り、症状が改善しにくい状況にある可能性があります。「我慢すれば治る」という経験則が通じにくいのが、後脛骨筋腱炎のやっかいなところでもあります。
後脛骨筋腱炎でよく聞かれるのが、「朝は大丈夫なのに、夕方になるにつれてどんどん痛くなる」というお悩みです。これは、一日を通じて腱に積み重なった負担が、夕方になって限界を超えてくるからです。
朝の段階では腱の炎症もある程度落ち着いていて、なんとか動けます。でも立ち仕事や歩行を続けるうちに、少しずつ刺激が蓄積されていきます。夕方になると痛みが強くなるという変化は、腱の炎症が「慢性化」しはじめているサインでもあります。この変化を「仕事で疲れているせいだろう」と片づけてしまうのは、少し注意が必要です。
また、翌朝に「最初の一歩がつらい」という状態が続いているなら、炎症が完全に引き切らないままになっている可能性があります。一晩休んだだけでは回復しきれなくなっているということでもあり、これは早めに対応すべきサインです。
いくつかの簡単な確認方法で、今の状態をある程度自分でも確認することができます。あくまで目安ですが、参考にしてみてください。
内くるぶしのやや後ろ側、少し下のあたりを指で押してみてください。ズキッとした強い痛みが出る場合は、その部分に炎症が起きているサインです。腫れや熱感を伴っていないかも合わせて確認してみましょう。
壁に軽く手を添えた状態で、片足だけでゆっくりつま先立ちをしてみてください。痛みなくできる場合はまだ軽度の可能性があります。強い痛みがある場合、またはつま先立ち自体ができない場合は、腱への負担がかなり大きくなっているサインです。
鏡や家族の方に見てもらって、後ろから足を見たときにかかとが内側に倒れていないか確認してみてください。また、足の指が外側に広がって多く見えるようであれば、アーチが崩れて腱に余分なストレスがかかっている可能性があります。
痛みを感じながらも「少しくらい大丈夫」と動き続けてしまうことで、状態を悪化させてしまうケースは本当に多いです。痛みが出ているときに気をつけてほしいことをいくつかお伝えします。
まず、痛みがある状態でのランニングやジャンプ系の運動はできるだけ控えてください。「練習を休みたくない」「大会が近い」という方のお気持ちはよくわかりますが、悪化して長期間動けなくなるほうが結果的に大きな損失になります。それよりも早めに状態を落ち着かせることを優先していただきたいのです。
湿布や痛み止めは炎症による痛みを一時的にやわらげてくれますが、腱の損傷そのものを治してくれるわけではありません。痛みが和らいだからといってすぐに激しい動作を再開してしまうと、気づかないうちにさらなる損傷を起こすことがあります。
クッション性のある靴を選んだり、硬いアスファルトの上での長時間歩行をできるだけ避けたりすることも、日常の中でできる大切な配慮です。足への負担を少しでも分散させることを意識してみてください。
次のような状態に当てはまる方は、自己判断で様子を見続けるのではなく、一度きちんと専門家に診てもらうことをおすすめします。
これらのひとつでも当てはまるようであれば、状態の見極めが必要なタイミングです。「まだそんなにひどくないから」と感じていても、実際に検査をしてみると思っていたより進行していたというケースも多いのが現実です。
「病院で痛み止めをもらったけど、なかなか良くならない」「安静にしているのに繰り返す」という方は、もしかしたら本当の原因がまだ見つかっていないのかもしれません。後脛骨筋腱炎は、足そのものだけに原因があるとは限らないからです。
たとえば、骨盤のゆがみや股関節の動きのかたより、体幹のバランスの崩れが足への負荷を増やしているケースもあります。足を診るだけでなく、体全体の動きや姿勢、歩き方のくせまで含めて評価してはじめて、「なぜ腱に過度な負担がかかっているのか」が見えてきます。
大樹整骨院では、関節・筋肉・神経・姿勢・歩行の5つの観点から丁寧に状態を確認し、症状の根っこにある原因を特定することを大切にしています。これまで他の治療院や病院でなかなか改善しなかったという方にも、新しい視点でのアプローチが改善のきっかけになることがあります。
今日お伝えしてきた内容を振り返ると、後脛骨筋腱炎の悪化サインは大きく「運動後だけ→運動中にも→安静時にも」という流れで進んでいくことが多いです。そして夕方の痛みの増強、朝のこわばり、つま先立ちのしにくさが、それぞれの段階の重要なシグナルになっています。
「まだ大丈夫」と思えるうちに対応することが、結果的に一番早く改善できる道です。腱が完全に断裂してしまったあとでは、保存療法だけでは対応が難しくなり、回復に要する時間も大幅に長くなってしまいます。少しでも気になる変化を感じているなら、ぜひ早めにご相談ください。
ひとりで不安を抱えたまま悩まないでほしいのです。どんな小さなことでも、「これって大丈夫かな?」と思ったら、いつでも気軽に相談してください。あなたの足が、また思い切り動ける状態になるよう、私が責任を持って最後まで一緒に考えていきます。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



