
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。梅雨も明けて、いよいよ夏本番という季節になってきましたね。今日は「なんだか最近、後頭部がピリピリするんです」というお声を診療のなかで多くいただくので、この症状について詳しくお話ししたいと思います。
先日も、こんなお悩みをお聞きしました。
こういった症状に心当たりがある方は、後頭神経痛かもしれません。この記事では、なぜこの痛みが起きるのか、そして日常生活でどんなことに気をつければいいのかを、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。



後頭部の痛みは脳の病気と混同されやすいですが、実際には首や肩の筋緊張が関係しているケースが多いです
まずは、後頭神経痛がどういうものなのか、少し整理してみましょう。突然の痛みに驚いて不安になっている方も多いので、まずは症状の特徴を知ることが第一歩になります。何もわからないまま不安な気持ちを抱え続けるより、まずは正しく知ることから始めていきましょう。
後頭部から耳の後ろにかけて、まるで電気が走るようなピリッとした痛みが起こるのが特徴です。頭全体がずーんと重くなるタイプの頭痛とはまったく違う感覚なので、初めて経験すると戸惑ってしまう方がほとんどです。「これって普通の頭痛じゃない」と感じる方が多いのも、この痛みの特徴的な部分だと思います。
痛みは数秒から数分で治まることが多いのですが、これが何度も繰り返されるのがつらいところです。ふとした瞬間に髪をとかしただけで激痛が走ったり、枕に頭をつけただけでピリピリしたりすることもあります。日常のなんでもない動作が、痛みのきっかけになってしまうのですね。
片側だけに出ることが多いのも特徴のひとつです。左右両方に同時に出ることは少なく、たいてい右か左のどちらかに集中して症状が現れます。頭のどちら側が痛むのか、一度ご自身でも確認してみてください。
ここからは、これまで多くの患者さんを診てきたなかで見えてきた、後頭神経痛が起こる背景についてお話しします。ひとつの原因だけで説明できることは少なく、いくつかの要因が組み合わさって症状が出ているケースがほとんどです。ご自身に当てはまるものがあるか、確認しながら読んでみてください。
デスクワークが続く方や、通勤中もスマホを手放せない方は、うつむいた姿勢が長時間続いてしまいます。この姿勢が首の後ろの筋肉に負担をかけ、後頭部を通る神経を圧迫してしまうことがあるのです。仕事柄どうしても画面を見続けなければならない方は、意識的に休憩を挟むことが大切になってきます。
肩こりや首こりを感じている方は、すでに筋肉がかたく緊張している状態です。この状態が続くと血のめぐりが悪くなり、神経が周囲の筋肉から刺激を受けやすくなってしまうことが、後頭神経痛の大きな引き金になります。肩こりを長年放置してきた方ほど、こうした症状が出やすい傾向があるように感じています。
忙しい毎日のなかで、気づかないうちにストレスをため込んでしまうこともあると思います。ストレスがかかると体は自然と力が入り、肩や首の筋肉がぎゅっと硬くなってしまうものです。心と体はつながっているからこそ、精神的な緊張が思わぬところに現れてしまうのですね。
猫背や、片方に重心をかけるくせなど、日常のなにげない姿勢のくせも見逃せません。バッグをいつも同じ肩にかけていたり、片足に体重をかけて立つくせがある方は、知らないうちに首や肩に偏った負担をかけている場合があります。ご自身の立ち方や座り方を、一度振り返ってみるのもよいかもしれません。
気圧の変化に体が敏感な方は、季節の変わり目や台風が近づくタイミングで症状が出やすいと感じることもあるでしょう。気圧の変動が自律神経に影響し、血流や筋肉の状態に変化をもたらすことが関係していると考えられています。天気が悪くなる前に頭が痛くなる、という経験をお持ちの方も少なくないはずです。
このように、後頭神経痛の原因はひとつではなく、いくつもの要因が重なって起きています。だからこそ、自分にとって何が引き金になっているのかを見極めることが、改善への第一歩になるのです。思い当たる項目がいくつもあった方は、それだけ体に負担が積み重なっているのかもしれません。
「そのうち治るかな」と様子を見てしまう方も少なくありませんが、痛みをかばう姿勢を続けることで、思わぬ悪循環に陥ってしまうことがあります。少しの痛みだからと軽く見てしまうと、あとになって後悔することもあるのです。
痛い部分をかばおうとして不自然な姿勢を取り続けると、首や肩の筋肉バランスがさらに崩れてしまいます。その結果、肩こりや緊張型の頭痛まで併発してしまうケースも珍しくありません。ひとつの痛みが、別の不調を呼び込んでしまうこともあるのですね。
夜、痛みで眠れない日が続くと、体調全体にも影響が出てきます。日中の集中力が落ちたり、気分まで沈んでしまったりすることもあるでしょう。仕事や家事にも支障が出てしまうと、生活の質そのものが下がってしまいます。
また、痛みへの不安が続くことで、必要以上に頭や首を動かさないようにしてしまう方もいます。これが逆に筋肉をこわばらせてしまい、症状を長引かせる原因になることもあるので気をつけたいところです。
ここまで読んで、「じゃあどうすればいいの」と思われた方もいるかもしれません。すぐに大きな対策をする必要はなく、まずは小さな習慣を見直すことから始めてみましょう。
長時間同じ姿勢を続けないよう、1時間に一度は肩や首をゆっくり動かす時間を作ってみてください。パソコン作業の合間に肩をすくめたり、ゆっくり回したりするだけでも、筋肉の緊張がやわらぐきっかけになります。仕事中でも席を立たずにできる動きなので、ぜひ取り入れてみてください。
また、無理に自分で強く押したり、患部を温めすぎたりすることは避けたほうがよい場合もあります。症状の感じ方は人それぞれですので、痛みが強いときは無理をしないことが大切です。よかれと思ってやったことが、逆に症状を悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
睡眠時の姿勢や枕の高さも、意外と大きく影響していることがあります。朝起きたときに痛みを感じる方は、寝ている間の姿勢を一度見直してみるのもひとつの方法です。
後頭神経痛は、原因が複雑に絡み合っているからこそ、自己判断だけで対処するのが難しい症状です。「これくらい大丈夫だろう」と我慢を続けてしまうと、症状が長引いてしまうこともあります。
私はこれまで30年以上、多くの患者さんの痛みと向き合ってきました。そのなかで感じるのは、痛みの原因は人によって本当にさまざまだということです。ある方には姿勢の問題が強く関係していても、別の方にはストレスの影響が大きいということもあります。だからこそ、あなた自身の体の状態をしっかり見極めることが、改善への近道になると考えています。
私自身、これまでたくさんの方の痛みに寄り添ってきましたが、ひとりで悩みを抱え込んでしまう方をたくさん見てきました。痛みは目に見えないからこそ、周囲に理解してもらいにくく、つらさを一人で抱え込んでしまいがちです。
つらい痛みを一人で抱え込まず、どうか気軽にご相談ください。あなたが痛みを気にせず、笑顔で過ごせる毎日を取り戻せるよう、私も全力でサポートしていきたいと思っています。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



