
院長:表川お気軽にご相談ください!

院長:表川お気軽にご相談ください!
こんにちは!滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。今日は多くの登山愛好家が悩む「下山時の膝の痛み」について、原因と対処法をご紹介します。


こんなお悩みはありませんか?
このようなお悩みをお持ちの方は、決して一人ではありません。実は50代女性の多くが同じ悩みを抱えています。私のもとにも「山登りが好きなのに、下りの膝の痛みで楽しめなくなった」という相談がたくさん寄せられます。
でも、大丈夫です!適切な知識と対策があれば、膝の痛みをやわらげて、大好きな登山を続けることができます。今日はそのヒントをお伝えします。
「上りは平気なのに、なぜ下りだけ膝が痛むの?」
これには明確な理由があるんです。実は下りの動作は、上りよりもずっと膝に負担がかかるんですね。


上りでは、ふくらはぎやお尻の筋肉が主に働きますが、下りでは膝の前側の筋肉(大腿四頭筋:だいたいしとうきん)が体重を支えながら、ブレーキの役割をします。このとき、体重の約3~4倍もの負荷が膝にかかると言われています。
例えば、体重60kgの方なら、下りでは一歩ごとに180~240kgもの負担が膝にかかる計算になります。これは冷蔵庫を背負って歩いているようなものなんです。
特に50代になると、次のような変化が起きやすくなります。
年齢とともに膝の軟骨が薄くなり、衝撃を吸収する力が弱まります。これは、新しいスニーカーと古いスニーカーの違いのようなもので、新品のときはクッション性が高いですが、使い込むとへたってきてクッションが悪くなりますよね。
特に太ももの前側の筋肉が弱くなると、膝への負担が増えます。この筋肉は下りでブレーキの役割をするので、自転車のブレーキが弱いと止まれないように膝への負担がふえて悲鳴をあげてしまいます。
年齢とともに姿勢が変わり、膝への負担の仕方も変わってきます。例えば、猫背になると骨盤がうしろに倒れるため、膝への負担が増えてしまいます。
デスクワークで1日中座っているYさんは、太ももの筋肉が弱くなっていました。月に一度の登山を楽しみにしていましたが、下山時に膝が痛くなり、最後は友人に遅れをとってしまうことがよくありました。
自分だけ遅れをとってしまうことで、友人にまた迷惑をかけてしまうかもと思うと、楽しみだった登山が億劫になってきていると。
ですが、Yさんにあることに取り組んでいただくと、下山中の膝の痛みが和らいできたんです。しかも、友人に遅れを取ることもなく、以前のように毎月の登山が楽しみだと嬉しそうに話されていました。
では、Yさんにも取り組んでいただいたことを公開しますね。
登山中に膝の痛みが出てしまったら、どうすればいいのでしょうか?ここでは、その場ですぐにできる対処法をご紹介します。
下山時の基本は「小さな一歩」です。大股で下ると膝への衝撃が大きくなります。小さな歩幅で、膝を少し曲げた状態をキープしながら下りましょう。
山の中を駆け回るトレイルランニングをしているKさんは、登山の下りで膝が痛くなると、意識的に歩幅を小さくし、ジグザグに下ることで負担を減らしていると教えてくれました。「まるで雪山でスキーをするような感覚でくだると楽なんです!」
トレッキングポールやストックは、登山では強い味方になってくれます。正しく使えば、膝への負担を約30%も軽減できると言われています。


使い方のコツは:
長年の登山経験があるTさんは「若い頃はストックなんて使わなかったけど、今ではストックが私の第三の足になってます。これがあるから孫と一緒に低山ハイキングも楽しめるのよ」と笑顔で話してくれました。
下山中、定期的に休憩をとることも大切です。
休憩時には次のことを意識して行ってください。
「でも、休憩ばかりしていると遅れてしまう…」と心配する方もいるでしょう。しかし、無理をして痛みを悪化させるよりも、短い休憩をこまめに取る方が結果的には早く安全に下山できます。
登山の膝痛を根本的に解決するには、日常生活での対策が最も効果的です。特に次の3つのポイントを意識してみてください。
太ももの前側(大腿四頭筋)と後ろ側(ハムストリングス)のバランスよい筋力アップが重要です。
そこで簡単にできる自宅エクササイズを紹介します。
椅子に腰掛けるように浅く座り、ゆっくり立ち上がる動作を繰り返します。この動作を10回×3セット行います。これならテレビを見ながらでもできますね。


筋肉が硬いと、膝への負担が増えます。特に太ももの前側と後ろ側、ふくらはぎの柔軟性を高めましょう。
自宅でできる簡単ストレッチを紹介します。




立ち仕事をしているKさんは、「仕事の後は足がパンパンになるので、帰宅後に必ずストレッチをしています。これを始めてから、仕事の疲れも取れやすくなったし、登山の翌日の膝の痛みも減りました。」と話してくれました。
体重が1kg増えると、膝への負担は約3kg増えると言われています。健康的な食事で適正体重を維持することも、膝を守る重要なポイントになります。
また、日常の歩き方も見直してみましょう
これらの事を意識するだけでも膝への負担が軽くなります。
登山の下りで膝が痛くなる原因は、主に加齢による軟骨のクッション性の低下や筋力の衰えです。でも、適切な対策を取れば、50代、60代になっても楽しく登山を続けることができます。
日常生活でできること
登山中にできること
もし膝の痛みが慢性化してしまったら、我慢せずに専門家に相談することも大切です。適切な検査と治療で、根本的な改善が期待できます。
大樹整骨院では、登山愛好家の膝の痛みに悩む方々のサポートも行っています。
「まだまだ登りたい山がたくさんある!」そんな思いを大切に、膝の痛みに負けない登山ライフを送ってください。あなたの山登りの夢、応援しています!
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】

