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眼精疲労による頭痛が楽になる方法、知っていますか?

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こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。

先日、こんなことをおっしゃる患者さんがいらっしゃいました。「パソコンで仕事をしていると夕方になると決まって目が重くなって頭も痛くなります。でも目薬をさしても全然よくならないんです。これって目の問題ですか、それとも頭の問題ですか?」と。

眼精疲労からくる頭痛は、目だけのトラブルではなく、体全体のバランスの乱れが影響していることが多いです。この記事では、なぜ目の疲れが頭の痛みにつながるのかというしくみから、日常でできるケアのヒント、そして「なかなか改善しない」と感じたときの考え方まで、わかりやすくお伝えします。

院長:表川

「目の奥が重くて頭がズーンとする」という訴えは、外来でもほんとうに多いです。目薬だけで解決しようとしている方が多いのですが、根っこにある原因はもっと深いところにあることがほとんど。からだ全体をみて初めて、ほんとうの改善が見えてきます

目次

目が疲れると頭が痛くなる、そのしくみとは

「目が疲れるのと頭が痛くなるのって、本当に関係があるの?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。じつはこれ、からだの構造から考えるととても自然な流れなんです。目と頭と首は、神経や筋肉を通じてとても密接につながっています。

毛様体筋の疲労が引き起こすドミノ倒し

わたしたちが近くのものを見るとき、目の中にある「毛様体筋(もうようたいきん)」というちいさな筋肉がぎゅっと縮んでピントを合わせています。パソコンやスマートフォンの画面を長時間見ていると、この筋肉がずっと緊張し続けることになります。

筋肉というのは、同じ状態が長く続くと疲れて硬くなります。毛様体筋も同じで、疲れてくると目の周りの神経に余分な刺激が伝わるようになり、それが「目の奥が痛い」「目がかすむ」という感覚につながります。そしてそのシグナルが、頭に分布する神経を伝わって頭痛という形で現れてくるのです。

首や肩のこりが「もう一押し」してしまう

目の疲れだけが頭痛の原因ではありません。画面を見るときの姿勢も、大きく関わっています。前のめりになったり、あごを突き出したりするような姿勢は、首の後ろの筋肉に過大な負担をかけます。

首の筋肉が緊張すると、頭部への血流が滞りやすくなります。目の疲れと首・肩の緊張が同時に起こることで、頭痛がより強くなってしまうというのが、現代のデスクワーカーに多いパターンです。「目のせいだけじゃないかもしれない」と感じたら、それは正しい直感だといえます。

自律神経の乱れという見えない要因

もうひとつ、見落としやすい要因があります。目への過剰な刺激が続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなるのです。自律神経は血管の収縮・拡張を調節しているため、そのバランスが乱れると頭部の血流が不安定になり、頭痛や頭の重さを引き起こします。

「仕事のストレスで頭が痛い」と思っていたけれど、じつは目の疲れが積み重なって自律神経に影響していた、というケースは臨床でもよくみられます。精神的な疲れとからだの疲れは、切り離して考えることができないのです。

あなたの頭痛はどのタイプ?目の疲れとの関係を整理しよう

目の疲れに関連する頭痛には、大きく分けて二つのタイプがあります。自分がどちらに近いかを知っておくと、ケアの方向性も変わってきます。

締め付けられるような頭痛(緊張型)

頭全体をぎゅっと締め付けられるような、じわじわとした痛みが続くタイプです。目の奥が重い感じや、首や肩のこりを伴うことが多く、長時間のデスクワークの後に出やすいのが特徴です。

このタイプは血流が悪くなっていることが主な原因なので、温めることが有効です。目の周りをあたためるホットアイマスクや蒸しタオル、入浴で全身を温めることが助けになります。「冷やすべきか温めるべきか」と迷う方が多いのですが、このタイプには冷やすのは逆効果になることがあります。

ズキズキと脈打つような頭痛(血管性)

こめかみのあたりがズキンズキンと脈に合わせて痛む、光や音に敏感になる、吐き気を伴うことがある、というのがこのタイプの特徴です。このタイプは逆に血管が拡張しすぎることで起きているため、温めると悪化することがあります。

「目の疲れからくる頭痛」と思っていたものが、じつは片頭痛に近いケースもあります。自己判断でケアを続けても改善しない場合は、しっかりと専門家に診てもらうことが大切です。

日常のなかでできる、目と頭の疲れを和らげるヒント

「今すぐ楽になりたい」という気持ち、よくわかります。ここでは、日常生活のなかで取り入れやすいケアのヒントをいくつかお伝えします。ただし、これらはあくまでもセルフケアの範囲ですので、症状が続く場合や強い痛みがある場合は、必ず専門家にご相談ください。

「20-20-20」の休憩習慣

画面を20分見たら、20フィート(約6メートル)先の遠くを、20秒見る。これを「20-20-20ルール」といいます。毛様体筋をこまめに緩める習慣として、海外の眼科学会でも推奨されているものです。

難しく考えなくていいんです。「20分に一度、窓の外の遠くをぼんやり見る」というだけで十分です。タイマーをセットしておくと忘れずに実践できます。

目の周りをそっと温める

緊張型の頭痛を感じたとき、目の周りをやさしく温めると緊張が和らぎやすくなります。市販のホットアイマスクや、電子レンジで温めたタオルをまぶたの上に乗せるだけでも、血流が改善してほっとする感覚が得られます。

ただし、目に炎症がある場合や充血が強い場合は温めることで悪化することがありますので、そのときは使用を控えてください。

首の後ろと肩のセルフケア

首の後ろや肩まわりの筋肉をほぐすことも、頭痛の緩和に役立ちます。両手の指先を首の後ろに当てて、優しく円を描くようにマッサージするだけでも、血流がよくなって楽になることがあります。

「目が疲れたら目だけケアする」ではなく、首や肩まで意識を広げてほぐしてあげることが、頭痛改善への近道になります。

画面の明るさと部屋の照明を見直す

部屋が暗いのに画面だけ明るい状態は、目に大きな負担をかけます。画面の輝度を下げるか、部屋の照明を適度に明るくして、画面と周囲の明るさの差をできるだけ小さくしましょう。

また、モニターの上端が目の高さか、少し下になるように調整することで、首の前傾を減らすことができます。姿勢がよくなると、首への負担がぐっと軽減されます。

「なかなか改善しない」と感じたら、それは体からのサインかもしれません

ここまでお読みになって、「やれることはやっているのに、なぜかスッキリしない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。そういう方に、ひとつお伝えしたいことがあります。

目の疲れからくる頭痛が慢性化している場合、原因はひとつではなく、複数の問題が重なっていることがほとんどです。たとえば、姿勢の問題、自律神経の乱れ、睡眠の質の低下、度数の合っていないメガネ・コンタクト、そしてそもそもの首・肩の筋肉の状態など、様々な要因が絡み合っています。

わたしがこれまで多くの患者さんをみてきた経験から感じることは、「原因が特定されていないままでは、同じ症状を繰り返す」ということです。目薬をさしても、頭痛薬を飲んでも、それはあくまでも「今のつらさを一時的に和らげる」ことにすぎません。根っこにある原因に向き合わないかぎり、同じことが繰り返されてしまいます。

「疲れ目」と「眼精疲労」は別物です

ここで大切なことをひとつお伝えします。「疲れ目」と「眼精疲労」はまったく別のものです。疲れ目は、休めば回復する一時的な状態のことです。一方、眼精疲労は十分な休息や睡眠をとっても回復しない、慢性的な状態を指します。

頭痛や肩こり、めまいや吐き気まで伴うようになっていたら、それは目だけの問題ではなくなっているサインです。「休めば治る」という感覚で放置し続けると、症状がどんどん深くなっていくことがあります。

病院に行っても改善しなかった方へ

「眼科に行って目薬をもらったけれど、頭痛はなくならない」という方もいらっしゃいます。これは眼科の先生の治療が悪いのではなく、眼科が対応する領域と、体全体のバランスを整える領域とが、そもそも違うからです。

目薬でできることは、目の表面の乾燥を防いだり、一時的に疲労感を和らげたりすることです。しかし首の筋肉の緊張や姿勢のゆがみ、自律神経の乱れには、別のアプローチが必要になります。「病院に行ったのに改善しなかった」という経験があっても、それは諦める理由にはならないのです。

眼精疲労と頭痛、よくある疑問にお答えします

患者さんからよく聞かれる質問をまとめました。

質問 答えのポイント
目薬をさしても頭痛が治らないのはなぜ? 頭痛の原因が目の乾燥だけではなく、筋肉の緊張や自律神経の乱れにも及んでいる可能性があります
温める?冷やす?どっちがいいの? 締め付けられる頭痛なら温める、ズキズキ脈打つ頭痛なら冷やすが基本の目安です
眼精疲労は自然に治りますか? 単なる疲れ目なら休息で回復しますが、眼精疲労は休んでも改善しにくく、原因への対処が必要です
仕事をやめないと改善しないの? 仕事の内容を変えなくても、姿勢・休憩の取り方・体のバランスを整えることで改善できるケースはたくさんあります
頭痛と目の疲れ、どちらを先に治すべき? どちらかだけを先に治すというより、原因を正確に特定して両方に同時にアプローチするのが理想です

根本からよくなるために、最初の一歩を踏み出してほしい

目の疲れと頭痛の悩みは、「仕事が忙しいからしょうがない」「年齢のせいだから」と、あきらめている方がとても多いです。でも、わたしはそうは思っていません。

30年以上、たくさんの患者さんのからだと向き合ってきた中で感じることは、適切な検査で原因を特定し、正しいアプローチで対処すれば、体は必ず応えてくれるということです。「夕方になると目の奥が重くて頭が痛い」「週に何度も頭痛薬に頼っている」という状態を、当たり前のこととして受け入れないでほしいのです。

からだは、正直にサインを出してくれています。そのサインに、ちゃんと向き合うことが大切です。一人でずっと悩んでいる必要はありません。「こんなことで相談してもいいのかな」と思うようなことでも、ぜひ気軽に話しかけてください。守山駅から歩いて5分のところで、あなたのお越しをお待ちしています。

【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】


院長:表川

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