
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。
こんなお悩み、ありませんか?
こうした症状、「疲れているだけかな」と思って放置していませんか?じつは、座りっぱなしによる股関節の痛みは、体の深いところにある筋肉や関節の状態が深く関わっています。
長時間のデスクワークや車移動が当たり前になってきた今、この悩みはどの年代の方にも広がっています。この記事では、なぜ座っているだけで股が痛くなるのか、そしてどうすれば楽になるのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。


施術歴30年以上のなかで、「座るだけで股が痛い」というご相談は年々増えています。在宅ワークや長距離運転が増えたことで、股関節まわりの筋肉が慢性的に縮んだまま使われていないケースがとても多い——これが今の時代の大きな課題だと感じています
「ただ座っているだけなのに、なぜ股が痛むの?」と不思議に思う方も多いと思います。実は、長時間の座位姿勢は、股関節まわりの筋肉にとって非常に負担の大きい状態なのです。座るという姿勢は一見「休んでいる」ように思えますが、体の内部では特定の筋肉がずっと縮んだままになっています。この「縮んだまま使われない」状態が長く続くことで、股関節に痛みや圧迫感が生まれてきます。
股のあたりに感じる詰まりや圧迫感。これはいったい何が起きているのでしょうか。
股関節は、太ももの骨(大腿骨)の丸い頭部と、骨盤のくぼみ(寛骨臼)がはまり込んだ「ボールとソケット」のような構造をしています。
座り続けると、股関節は常に曲がった状態(屈曲位)に置かれます。この姿勢が長く続くと、関節をとりまく軟部組織が徐々に固まり、関節のすき間が狭くなっていきます。その結果、立ち上がったとき・歩き出したときに「詰まり感」や「ズキッとした痛み」として感じられるようになるのです。
股関節まわりには、「腸腰筋(ちょうようきん)」と呼ばれる筋肉があります。
この筋肉は、腰の骨(腰椎)と骨盤の内側から始まり、太ももの内側の骨にくっついている筋肉です。わかりやすくいえば、「上半身と下半身をつなぐインナーマッスル」です。
この腸腰筋が、座りっぱなしの生活で縮み続けることが、股の痛みのもっとも大きな原因のひとつです。座っているあいだ、腸腰筋はずっと縮んだ状態で固まってしまいます。その状態で立ち上がると、縮んだままの筋肉が急に引っ張られるため、鼠径部(そけいぶ)や股関節の前側にズキッとした痛みが走るのです。
長時間同じ姿勢でいると、筋肉への血の流れも悪くなります。
血流が滞ると、筋肉に必要な酸素や栄養素が届かなくなり、老廃物も溜まりやすくなります。これが「だるさ」「重さ」「じわじわとした痛み」として感じられる状態です。股関節まわりは筋肉が多い部位なので、血流が悪くなったときの影響がとくに出やすい場所といえます。
パソコン作業が中心の仕事や、移動に車を多く使う生活スタイルは、股関節への負担という観点からみると、じつはとてもリスクが高い環境です。「座っている時間が長い=股関節にかかる屈曲ストレスが長時間続く」という図式が成り立ちます。また、車のシートは骨盤が後ろに傾きやすい(後傾しやすい)設計になっているものが多く、腰椎と股関節に余計な負担がかかりやすいのです。
車を運転するとき、シートに深く座ると骨盤が後ろに倒れやすくなります。
この「骨盤後傾」の状態では、股関節が本来あるべき位置からずれ、関節内の圧力が高まります。長距離運転をするたびに股の付け根が痛む、または車から降りた瞬間に足がうまく動かせない、という経験がある方はまさにこの状態が起きているかもしれません。
「運転中にお尻や股がじわじわ痛んでくる」という感覚は、骨盤の傾きと股関節への圧迫が合わさって起きているサインと考えてください。
デスクワーク中に足を組む癖はありませんか?
足を組むと、骨盤が左右どちらかに傾き、股関節に非対称な負担がかかり続けます。長年の「足を組む習慣」が、片側の股関節だけに痛みが出る原因になっていることも少なくありません。
とくに「右側だけが痛い」「左側に違和感がある」という方は、日頃の座り方の癖が関係している可能性があります。
「どうせ運動不足だし、しばらくしたら治るだろう」と思って放置してしまう方も多いのですが、股関節の痛みは放置すると確実に悪化する傾向があります。最初は「立ち上がりのときだけ痛い」だったものが、「歩くたびに痛い」「階段が怖くなった」「足を上げにくくなった」という段階へと進んでいくことがあります。
痛みがあるとき、人は無意識にその部位をかばいます。
かばうことで股関節まわりの筋肉の動きがさらに減り、ますます固くなるという悪循環が生まれます。固くなった筋肉は血流も悪くなるため、回復にも時間がかかるようになります。早い段階で体のサインに気づき、対処することが大切です。
長期にわたって股関節に過剰な圧迫が続くと、関節軟骨がすり減り、変形性股関節症へ移行するリスクがあります。
変形性股関節症は、一度起きてしまうと完全に元に戻ることが難しい状態です。「まだ若いから大丈夫」とは言い切れません。30〜40代でも発症するケースがあり、早めの対処が将来の股関節を守ることにつながります。
「少し痛いくらいで行くのは大げさかな」と思う方もいるかもしれません。でも、次のような状態が続いているなら、ぜひ一度専門家に診てもらうことをおすすめします。早めに相談することで、深刻な状態になる前に対処できます。
2週間以上、股や鼠径部の痛みが続いている場合。痛みが日に日に強くなっている場合。歩くたびに痛みを感じるようになってきた場合。片足に体重をかけると痛みがひどくなる場合。発熱をともなう痛みがある場合(これはとくに早急な受診が必要です)。こうした状態は、セルフケアだけで解決しようとするよりも、専門家に状態を確認してもらったうえで適切な対処をするほうが、回復への近道になります。
痛みをやわらげ、股関節まわりの状態を整えるために、日常生活のなかでできることがあります。ここでは、忙しいデスクワーカーや車移動の多い方でも無理なく取り入れられるヒントをご紹介します。難しく考えなくて大丈夫です。小さな習慣の積み重ねが、体の変化につながっていきます。
座りっぱなしを防ぐために、もっともシンプルで効果的な方法は「こまめに立ち上がること」です。
30分に一度、少しだけ立ち上がって背伸びをしたり、数歩歩いたりするだけでも、股関節まわりの血流が改善され、筋肉の緊張がゆるんでいきます。スマートフォンのアラームを活用して、定期的に体を動かすリマインダーを設定してみましょう。
座ったままでもできるストレッチを習慣にすることで、腸腰筋や股関節まわりの筋肉の緊張をほぐすことができます。
たとえば、椅子に座ったまま片膝を両手で抱えてゆっくり胸に引き寄せる動きは、腸腰筋と股関節のストレッチとして効果的です。左右10〜15秒ずつ、呼吸を止めずにゆっくり行ってみてください。無理に強く引っ張る必要はなく、じんわりとした伸び感を感じる程度で十分です。
椅子に座るとき、坐骨(お尻の骨)でしっかり座ることを意識してみましょう。
坐骨で座ると骨盤が自然に立ち、股関節への圧迫が軽減されます。逆にソファに深く沈み込んだり、椅子にだらしなくもたれたりする姿勢は、骨盤を後傾させ股関節への負担を増やしてしまいます。「坐骨でしっかり座る」という感覚をつかむだけで、股関節まわりへの負担はかなり変わってきます。
長距離運転をする方は、シートの傾きと位置を少し見直してみることをおすすめします。
シートの背もたれをやや立て気味に調整し、腰の後ろに薄いクッションを入れて骨盤を軽く前傾させると、股関節への圧迫を和らげる効果があります。長時間の運転の途中にはサービスエリアで一度降りて、軽く歩いたり足を動かしたりする時間をつくってみてください。
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。「座りっぱなしで股が痛い」という症状は、決して珍しいことでも、大げさなことでもありません。むしろ、今の生活環境ではとても起きやすい状態といえます。
大切なのは、「なんとなく痛い」を見過ごさないことです。体は小さなサインで「ここが限界だよ」と教えてくれています。そのサインに早めに気づいてあげることが、将来の股関節を守ることにつながります。
私自身、30年以上の施術のなかで、「もっと早く来ていれば」とおっしゃる患者さんを何人も見てきました。でも逆に、早い段階で相談してくださった方が、驚くほど短い期間で楽になっていくケースもたくさん経験しています。
ひとりで抱え込まないでください。「これくらいで相談していいのかな」という遠慮は一切不要です。どうぞお気軽に、いつでも大樹整骨院にご相談ください。あなたの体のことを、一緒に考えさせてください。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



