
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。今日は「車を降りるたびに足の付け根がズキッとする」「乗り込む瞬間だけ股関節に鋭い痛みが走る」というお悩みについて、くわしくお話しさせていただきます。
こんなお悩みはありませんか?
このようなお悩みをお持ちの方は、けっして特別ではありません。わたしのもとにも「買い物に行くたびに駐車場で痛くて困っています」「仕事帰りに車を降りるのがこわくなってきました」という声がたくさん寄せられます。
股関節の痛みは、放っておくほど日常生活のあちこちに影響が広がっていきます。「年だから仕方ない」と我慢するのではなく、まず何が起きているのかを知ることが、改善への大切な第一歩です。


車の乗り降りで股関節に痛みを感じるかたは、思っている以上にたくさんいらっしゃいます。でも、原因をきちんと把握して適切に対処すれば、必ず体は変わります。一人で抱え込まず、ぜひ読んでみてください
車に乗り込んだり降りたりする動作は、一見ごくかんたんな動きに見えます。しかし実は、股関節にとってとても複雑な負担がかかる動きなんです。降車のときに脚を外へ出す動作を例にとると、股関節は「曲げる・開く・ひねる」という三方向への動きをほぼ同時に行っています。この複合的な動きが、股関節まわりの筋肉や軟部組織への大きな負荷になるのです。
普段歩いているときは問題ないのに、車の乗り降りだけで痛むという方が多いのも、まさにこの「複合的なひねり」が原因です。日常の歩行では使わないような方向への動きが加わるため、普段から柔軟性が低下していたり、特定の筋肉に緊張が残っていたりすると、その瞬間だけ痛みが出やすくなります。
車を降りる動作をゆっくり思い浮かべてみてください。シートに座った状態から、まず体をドアの方向へ向け、片方の脚を外へ出します。このとき股関節は深く曲がった状態から、外へ向けて開く動きをします。さらに体の向きを変えながら立ち上がるときに、股関節が内側へひねられる力も加わります。
この一連の動作のなかで、とくに大きな負担を受けるのが股関節まわりの筋肉です。なかでも「腸腰筋(ちょうようきん)」という、骨盤の内側から太ももの骨につながる深部の筋肉と、「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」という太ももの外側の筋肉が、乗降動作に強く関わっています。これらの筋肉が硬くなったり弱くなったりすると、乗り降りのたびに股関節へ過剰な負担がかかるようになるのです。
車のシートの高さも、股関節への負担に深く関わっています。座面が低い車(セダンやスポーツカータイプ)は、乗り降りの際に股関節をより深く曲げる必要があります。一方でミニバンやSUVのような座面が高い車でも、段差の大きな乗り込み動作で股関節に強い負荷がかかることがあります。どちらのタイプの車であっても、股関節のまわりに柔軟性と筋力のバランスが整っていなければ、同じような痛みが出やすい状況になってしまいます。
整骨院に来院されるかたの症状を長年みてきて感じることがあります。それは、股関節の乗降時の痛みには、必ずといっていいほど複数の原因が重なり合っているということです。「ひとつだけ直せば治る」という単純なものではなく、筋肉・関節・姿勢・動き方のクセがからみ合っているケースがほとんどです。
腸腰筋は、上半身と下半身をつなぐ「体の中心の筋肉」です。デスクワークや運転の多い生活では、長時間座った姿勢が続くことでこの筋肉が縮んで硬くなりやすくなります。硬くなった腸腰筋は、股関節を大きく動かす場面で引き伸ばされるときに痛みの引き金になります。また筋肉自体が弱くなると、乗降動作のときに股関節をうまく安定させられず、関節への負担が増してしまいます。
股関節の動きは、骨盤の動きと切り離して考えることができません。骨盤が前後左右にスムーズに動けるかどうかが、股関節の可動範囲に大きく影響するからです。骨盤まわりの筋肉が硬くなったり、腰椎(ようつい)の動きが制限されていたりすると、その分を股関節だけで補おうとして無理な負荷がかかります。「股関節だけの問題」と思っていても、実は骨盤や腰の状態が深く関わっていることがよくあります。
40代・50代以降の女性に多い「変形性股関節症」は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや動きの制限が生じる状態です。整形外科でレントゲンを撮って「軽度の変形あり」と診断されたかたのなかには、「もう手術しかないの?」と不安を感じている方も少なくありません。ただし、変形の程度が軽度であれば、筋肉や骨盤まわりのバランスを整えることで痛みが大きく改善するケースは非常に多いです。「変形があるからどうしようもない」と諦める必要はありません。
股関節の関節を包む「股関節唇(こかんせつしん)」という軟骨組織が傷ついていたり、筋膜が癒着していたりすることも、乗降時の痛みの原因になります。これらは画像検査では見えにくいことも多く、「骨には異常がない」と言われても痛みが続いているケースで見落とされやすい原因のひとつです。
症状の根本的な改善には専門的なアプローチが必要ですが、日々の乗降動作のなかでも痛みを減らす工夫はできます。ぜひ試してみてください。
車から降りるとき、いきなり脚だけを外に出すのではなく、まず体全体をドア方向へ向けてから脚を出すようにしましょう。シートの上で体を回転させてから降りることで、股関節へのねじれの負担が軽くなります。これだけで乗降時の痛みが和らいだというかたは、じつはとても多いのです。
降りるときにドアの端や車体のフレームにしっかり手をついて、上肢でも体重を支えながら立ち上がりましょう。股関節への荷重を腕で分散させることで、痛みの出る瞬間の負担を減らすことができます。とくに片脚だけで支える一瞬のバランスが痛みの引き金になりやすいため、手で安定させることが大切です。
シートをできるだけ後ろに下げて、脚が動かしやすいスペースを確保することも有効です。また背もたれをやや立てた状態にすると、骨盤が後ろに傾きすぎるのを防ぎ、降りるときの股関節の動きが楽になることがあります。毎日の習慣として、乗る前にシートポジションを確認してみてください。
来院されるかたのなかには、「もう歳だし、これくらい我慢しなきゃ」とおっしゃるかたがたくさんいらっしゃいます。その気持ちは、とてもよく分かります。わたし自身も、野球の怪我で痛みに苦しんだ経験があるので、「痛みと付き合い続けること」の辛さは身にしみています。
ただ、30年以上の臨床経験のなかで実感しているのは、股関節の乗降時の痛みは、年齢だけが原因ではないことが非常に多いということです。筋肉のバランスや骨盤・腰の動きが整っていなければ、何歳であっても痛みは出ます。逆に言えば、原因を正しく特定して適切にアプローチすれば、50代・60代のかたでも体はちゃんと変わります。
毎日の外出を「今日も痛いかな」と構えながら過ごすのは、本当に心が消耗しますよね。買い物に行くのも、子どもや孫を迎えに行くのも、仕事帰りに駐車場に止めるのも、全部が小さなストレスになってしまいます。その一つひとつの不安をなくしていくことが、わたしの仕事だと思っています。
「とにかく痛い部分をほぐせばいいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、原因が特定されていないまま股関節だけをほぐしても、一時的に楽になるだけで、しばらくするとまた同じ痛みが繰り返されることが多いのです。
大切なのは、なぜその痛みが起きているかを把握することです。腸腰筋の問題なのか、骨盤の可動性の問題なのか、腰椎との連動の問題なのか、それとも複数が重なっているのか。その人ごとに原因は違います。
当院では、関節・筋肉・神経・姿勢・歩行の5つの検査から、今の体の状態を細かく把握していきます。原因が分かれば、対処の方向性も明確になります。「なんとなく施術する」のではなく、根拠をもって体に向き合うことが、症状をしっかり改善するための土台です。
「たまにしか痛くないから、もう少し様子を見よう」という気持ちはよく分かります。ただ、股関節の乗降時の痛みを長く放置しておくと、体にはいくつかの変化が起きやすくなります。
まず、痛みをかばうために歩き方や姿勢が変わってきます。片側に体重をかけすぎたり、歩幅が小さくなったりすることで、腰や反対側の膝に新たな負担が生じやすくなります。これがいわゆる「かばいグセ」による連鎖的な不調です。
また、痛みが怖くて外出を控えるようになると、体全体の活動量が減り、筋力がさらに低下するという悪循環に入ってしまいます。「出かけるのが億劫になってきた」「駐車場が遠いお店には行かなくなった」という声は、来院されるかたからよく聞かれます。早めに対処することで、その悪循環を断ち切ることができます。
当院に「車の乗り降りで股関節が痛い」というお悩みで来られるかたで多いのは、40代から60代の女性です。仕事帰りに駐車場で痛みが出るかたや、子どもの送迎でひんぱんに乗り降りするかたなど、生活のなかで車を使う頻度が高いかたほど、繰り返しの負担が積み重なってきます。
「整形外科で軽度の変形と言われたけど改善策を教えてもらえなかった」「マッサージに行くとそのときは楽になるけどすぐ戻ってしまう」というかたも少なくありません。症状の原因が正しく把握されていないまま対処を続けても、根本から変わらないのは当然です。当院では、問診から検査・施術まですべて院長が一貫して担当しますので、体の小さな変化も見逃さずに対応することができます。
車の乗り降りで股関節に痛みが出ることは、決して「年だから仕方ない」ことではありません。筋肉のバランスや骨盤まわりの動き、日々の動作グセなど、きちんと原因を探せば体は必ず変わります。
買い物に行くとき、友人と出かけるとき、仕事に向かうとき。そのたびに「また痛いかな」と不安を抱えながら乗り降りするのではなく、何も気にせずドアを開けて、普通に外に出られる毎日を取り戻してほしいのです。
痛みは体からのサインです。「まだ大丈夫」と我慢し続けるよりも、早めに向き合うことで、改善までの時間もずっと短くなります。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの体のことを、いっしょに考えさせてください。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



