むくみ

むくみとは

むくみとは、医学的には「浮腫（ふしゅ）」と呼ばれ、皮膚の下に余分な水分が蓄積された状態のことです。

通常、動脈から身体の各組織中ににじみ出た水分は、役目を終えた後に静脈やリンパ管に回収されますが、何らかの原因でこの回収がうまくいかなくなると、たまった水分によって皮膚が押されて膨らんだような状態になります。

人間の体は約60％が水分で構成されており、そのうち約3分の2は細胞内液として細胞内に存在し、残りは血液や細胞間を満たす細胞外液です。これらの水分は細胞に栄養を供給し、老廃物を除去する重要な役割を果たしていますが、この水分のバランスが崩れることでむくみが発生します。

むくみは顔やまぶた、手の指、下肢などに現れやすく、押すとへこみますがしばらくするともとに戻るという特徴があります。厚生労働省の調査によると、「足のむくみやだるさ」を訴える人は、全体で約15％となっており、特に女性の中高年層で高い傾向が見られます。

むくみを放置すると、血液循環が悪化し、心臓や血管に負担がかかります。軽度のむくみでも放置することで、静脈瘤や血栓症といった深刻な血管疾患を引き起こす可能性があります。静脈瘤は足の血管が拡張し、皮膚の表面に浮き出て見えるようになる病気で、重症になると皮膚が変色したり、潰瘍ができたりすることがあります。

さらに深刻なケースでは、血栓症により血管内に血液の塊ができ、血管を詰まらせることで組織の壊死を引き起こす可能性もあります。また、むくみが続くと皮膚が硬くなったり、傷が治りにくくなったりするなど、皮膚のトラブルも起こりやすくなります。

最悪の場合、エコノミークラス症候群のような生命に関わる疾患につながる危険性もあります。年齢別では40代以降から急激に増加し、60代では40.4、70代では63.3と高い数値を示しており、放置すればするほど改善が困難になる傾向があります。

むくみの原因

開院以来、当院にはむくみでお困りの方が数多く来院されています。

これまでの臨床経験や検査結果から断言できるのは、むくみの原因はひとつではなく多岐にわたるということです。

むくみの原因として次のようなことが挙げられます。

むくみはこういった様々な原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、血管やリンパ管の機能低下、筋肉のポンプ作用の減少、自律神経のバランス異常などが発生し、むくみが発症します。それは人によって異なり、単に水分制限をしたり利尿剤を使用するだけでは、全ての問題は取り切れません。

全身の状態を丁寧にチェックし、正確に見極めることが大切です。一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。むくみでお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

これまでいろいろ試してみたけれど、なかなか改善しなかったという方も、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

むくみの場合、病院では以下の対処法が一般的です。

利尿剤の投与

根本的な原因を改善するわけではなく、薬の効果が切れると再発する可能性があります。また、人体にとって大切な体液も一緒に排出してしまうため、長期使用には注意が必要です。

水分・塩分制限

厳格な制限は日常生活に支障をきたす場合があり、継続が困難になることがあります。また、過度な制限は他の健康問題を引き起こす可能性もあります。

弾性ストッキングの着用

着用感に不快感を感じる人が多く、夏場は特に蒸れやすくなります。また、正しいサイズ選びや着用方法を守らないと効果が期待できません。

理学療法

むくみの原因に対しての治療効果はなく、状況によってはむしろ悪化する可能性があります。また、継続的な施術が必要で、根本的な治癒は期待できません。

運動療法

継続的な運動が必要で、適切な負荷設定や指導なしに行うと悪化する可能性があります。また、忙しい日常生活の中で継続することが困難な場合があります。

むくみを改善するために

むくみを改善するためには、まず正確な原因を特定することが重要です。原因が分からないまま対処しても、一時的に楽になってもまた同じ症状を繰り返してしまいます。

当院では多角的な検査を通して、あなたのむくみの根本原因を見つけだします。そして、検査結果をもとに筋肉や関節、骨という身体の構造に対しての施術と血流や神経など身体の機能を改善する施術を行い、あなたの自然治癒力を活性化していきます。

さらに、症状が良くなった後も再発しないよう、日常生活での姿勢や動作の改善方法をお伝えします。あなたが生き生きと動ける健康的な毎日を長く維持できるよう、しっかりサポートします。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。症状が現れている箇所だけではなく、むくみの原因にアプローチすることでその場しのぎではない施術を経験豊富な院長が行います。

当院でむくみが改善する理由

むくみを改善するためには、症状のある部位だけでなく身体全体を総合的に捉えることが重要です。症状の根本原因を特定するには、現在の状態を正確に把握し、小さな変化や症状の波を見逃さないことが必要不可欠です。

そのため、当院では検査から施術まで一貫して院長が行うことで、身体のわずかな変化を継続的に観察、評価することができます。この一貫性のあるアプローチが施術効果を高め、豊富な改善実績につながっています。

薬に頼りたくない方や、これまでの治療で十分な効果が得られなかった方も、新たな視点からのアプローチで改善の可能性があります。あきらめずにご相談ください。

むくみのQ＆A

むくみは自然に治りますか？

一過性のむくみであれば、生活習慣の改善により自然に改善することが多いです。しかし、慢性的なむくみや病気が原因のむくみの場合は、根本的な原因に対する適切な治療が必要です。30年以上の臨床経験から、早期の適切な対処により多くの患者様が改善されています。

むくみの人がやってはいけないことは？

長時間の同じ姿勢、過度な塩分摂取、アルコールの飲み過ぎは避けるべきです。また、自己判断での利尿剤の使用や、痛みを伴うマッサージも控えてください。

むくみは病気のサインですか？

むくみは心臓、腎臓、肝臓などの重要な臓器の病気のサインである可能性があります。特に慢性的なむくみや急激に悪化するむくみは注意が必要です。

むくみに効果的な食べ物はありますか？

カリウムを多く含むバナナやアボカド、利尿作用のあるきゅうりやスイカなどが効果的とされています。また、血行を促進する生姜や、抗酸化作用のある緑茶も有効です。ただし、食事療法だけでは根本的な解決にならない場合が多いため、専門的な治療と併用することが重要です。

着圧ソックスは本当に効果がありますか？

着圧ソックスは一時的な症状緩和には効果がありますが、根本的な改善にはなりません。また、サイズが合わない場合や長時間の使用は血行を悪化させる可能性もあります。

妊娠中のむくみは危険ですか？

妊娠中のむくみは生理的な変化として起こることが多いですが、妊娠高血圧症候群などの危険な状態のサインである場合もあります。妊娠中は医師の指導のもとで適切な管理が必要です。

むくみを完全に治すことはできますか？

原因によって異なりますが、適切な治療により多くの患者様が大幅な改善を実感されています。生活習慣が原因の場合は完全な改善も可能ですが、慢性疾患が原因の場合は症状のコントロールが主な目標となります。

むくみが改善せずに悩んでいた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の構造と機能にアプローチし自然治癒力を高める施術はむくみと非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

むくみは放っておくと慢性化しやすく、年齢とともに悪化するので早めの対処が必要です。むくみの患者さんを数多くみてきた経験から、身体の状態を正しく把握し適切に対処すれば身体は変わります。

改善まで責任をもって私が施術を行いますので、ひとりで悩まず、お気軽にご連絡ください。