
院長:表川お気軽にご相談ください!


スクワットでしゃがみ込むたびに、膝のお皿の下あたりがズキッとする。動き始めは平気でも、回数を重ねるうちに同じ場所が気になってくる。そんな感覚を抱えたまま、トレーニングを続けてよいのか迷う方もいると思います。
こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院・守山本院院長の表川大樹です。この記事では、膝蓋靭帯炎とスクワットの関係について、家で確認できること、無理に続けないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングをお伝えします。
先に全体像を確認したい方は、膝蓋靭帯炎の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、スクワットに関わる場面から順にお伝えします。



今の膝の状態から確認しましょう
スクワットで深くしゃがんだ瞬間に、膝のお皿から少し下がった部分が痛む方は少なくありません。
階段を下るときや正座でも同じ場所に違和感が出る場合、膝蓋靭帯という腱に近い組織へ負担が集まっているケースがあります。動き始めは平気でも、回数を重ねるうちに痛みが強くなることもあります。
痛む場所が毎回同じ一点に集中しているかどうかも、状態を確認するうえで手がかりになります。範囲が広くぼんやり痛む場合とは、背景が異なることもあります。
膝蓋靭帯炎は、いつもと違う負荷をかけたタイミングで出やすい傾向があります。
久しぶりに運動量を増やしたときや、フォームを変えた直後は、体が新しい負荷にまだ慣れていません。ジムでの自重トレーニングを習慣にしている方や、部活でジャンプ動作の多い方は特に、この時期の負担が積み重なりやすいといえます。
短期間で重量や回数を一気に増やした場合も、同じように膝蓋靭帯へかかる負担が急に大きくなることがあります。段階を踏んで負荷を上げていくことが、この時期を乗り越えるうえで役立ちます。
膝に違和感を感じても、セットを最後までやり切ろうとする方は多いです。
正直に言うと、痛みが軽いうちは様子を見たくなる気持ちもよく分かります。ただ、痛みをかばう歩き方や動き方が続くと、膝以外の部位にも負担が広がりやすくなります。無理に続けず、一度動きを止める判断も大切です。
特にトレーニング直後は痛みが軽く感じられても、翌日に強く出ることがあります。その日の感覚だけで継続を決めず、翌日の状態まで含めて確認しておきたいところです。
膝が内側に入る、つま先より大きく前に出る、といったフォームの崩れはよく指摘されます。
ただ、股関節や足首の動きが硬いまま膝だけ直そうとすると、負担が別の形で戻ってくることがあります。しゃがみ込む動作は膝だけで作られているわけではありません。股関節・足首・姿勢のつながりも一緒に見ていく必要があります。
フォームの動画を見返して直したつもりでも、痛みが同じ場所に戻る場合、動きの土台になる部分に硬さが残っている可能性があります。
膝蓋靭帯に負担が集まりやすい方には、いくつか共通した体の使い方があります。
本来、しゃがむ動作はお尻や股関節の筋肉が負荷を受け止める役割を持っています。股関節がうまく使えないと、その分の負担が膝の前面に集まりやすくなります。結果として、膝蓋靭帯に繰り返しの張力がかかる状態になります。
足首の可動域が狭いと、しゃがみ込む際にかかとが浮いたり、膝が前方向へ流れやすくなります。この状態が続くと、膝のお皿の下にかかる圧力が増える方向に働きます。
数々のご相談の中でも多いのが、フォームの本を読んで直したつもりでも、動きの硬さ自体は変わっていないというケースです。表面的な動きだけでなく、動きの土台となる部分から確認することが欠かせません。
関節・筋肉・神経・姿勢・歩行という視点から動きを見ていくと、膝だけでは説明できない負担のかかり方が見えてくることがあります。
痛みが出ている間は、セルフケアにも優先順位をつけておきたいところです。
まず優先したいのは、スクワットの回数や重さを一時的に減らし、練習後のアイシングで熱を落ち着かせることです。膝を支える太もも前面の筋肉を軽くストレッチすることも助けになります。
反対に、痛みが強い状態でのジャンプ動作や、腫れがあるまま重量を戻すことは避けたほうがよいでしょう。無理に動かし続けると、回復に時間がかかる場合もあります。
数日休んで痛みが軽くなっても、スクワットを再開すると同じ場所が痛む方もいます。
膝の熱っぽさや腫れが数日以上続く場合、炎症が落ち着きにくい状態と考えられます。この場合は、自己判断で運動を続けずに医療機関へ相談したほうがよい状態です。腱の状態や炎症の程度を含めて確認してもらうことができます。
安静と再開を繰り返しても数週間以上痛みが戻る場合は、フォームだけでなく体の使い方全体を確認したいところです。関節や筋肉、神経、姿勢、歩行という状態まで含めて見ていくことで、負担が集まっている背景が見えてくることがあります。
医療機関では、腱の状態によって安静期間や運動療法の進め方が異なると説明されることがあります。詳しい経過は医療機関で確認してください。
整骨院では、こうした医療機関での診断を前提にしながら、日常の体の使い方や歩き方の癖から負担を減らす視点でサポートすることができます。
痛みが落ち着いてきても、いつから元の練習量に戻してよいか迷う方は多いです。
目安としては、日常の歩行や階段で痛みが出ない状態を保ちながら、軽い負荷から段階的に戻すことが挙げられます。焦って一気に元の重量へ戻すと、繰り返しにくい状態を目指すはずが逆戻りしてしまうこともあります。
練習量を戻す際は、片脚での動きやジャンプの着地といった負荷の高い動作を最後に回し、練習の間隔も膝の状態を見ながら調整しておきたい点です。
膝蓋靭帯炎は、フォームの崩れだけでなく股関節や足首の硬さ、歩き方の癖まで含めて背景を見直すことで、負担を減らしやすくなります。痛みが出た場所だけを見るのではなく、その一段手前にある動きの使い方まで確認することが、繰り返しにくい状態につながります。
今日からできることとして、深くしゃがむ動作を一時的に控え、股関節と足首の動きを確認する時間を作ってみてください。痛みが繰り返す場合は、フォームだけでなく、動きの土台になっている部分から見直すきっかけにもなります。
スクワットのフォームだけでなく、股関節や足首の使い方、歩き方の癖まで含めて確認したい方は、大樹整骨院・守山本院へお気軽にご相談ください。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



