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こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。
腰痛に悩む方にとって、コルセットは頼りになるアイテムの一つですね。
しかし、30代女性でまだ小さいお子さんがいる患者さまで、腰痛に悩んでおられる方から
「コルセットをつけてもあまり効果を感じない」
「長く使うと筋力が落ちるって聞いて心配」といった声を聞きました。
他にも、赤ちゃんの抱っこが多いママさんやデスクワークで腰痛になった方からも同じような相談をうけています。
今回のブログでは、いつも患者さまにお答えする内容をもとに、コルセットの効果や適切な使い方、長期間使用による影響について詳しく解説していきます。腰痛でお悩みの方や興味のある方は、役立つ内容となっていますので、お時間のある時に最後までお読みください。
コルセットにはさまざまな種類がありますが、一般的には腰をサポートし、負担を軽減するために使用されます。その主な効果は次のようなものです。
①腰の安定化
例えば背の高いトマトやナスの苗を育てる時のことを思い出してください。苗が大きくなるにつれて、実が付き始めると重みで茎が折れたり、倒れたりしやすくなりますよね。そんな時、苗の横に添え木を立てて、茎をやさしく固定します。
実は、腰の安定化のためのコルセットも、この添え木と同じ役割をしているんです。私たちの背骨は、日々の生活のなかで様々な負担を受けています。特に腰の部分は、体の重みを支える大切な場所なので、疲れやすく、痛みも出やすいんです。
コルセットを装着することで、腰椎(背骨の腰部分)をしっかり支え、急な動作や無理な姿勢による負担を軽減します。これにより、痛みの悪化を防ぐことができます。
②痛みの軽減
例えば、針金を何度も折り曲げると、だんだんと熱をもち始めますよね。その熱は、針金の中の分子が動くことで発生します。でも、その針金を動かさないようにすれば、分子の動きが止まり、熱も徐々に治まっていきます。
急性の腰痛やぎっくり腰の時も同じで、腰の筋肉や関節が過剰に動くと、さらに炎症が起こり痛みがでます。
コルセットを装着することで腰回りを圧迫し、針金を静止させるように筋肉や関節の動きを抑えることで、炎症による痛みを和らげる効果があります。特に、ぎっくり腰のような急性の腰痛には有効です。
③姿勢の補正
腰に負担をかけにくい姿勢をサポートし、無理な体勢を取らないようにすることで、症状の悪化を防ぎます。
④保温効果
コルセットは腰回りを温める効果もあり、血行を促進することで筋肉のこわばりを和らげます。
これらの効果があるため、特に痛みが強い時期にはコルセットの使用が効果的です。
しかし、一方で「つけても効果を感じない」という人も少なくありません。
当院に来られた30代の女性の患者さまも、
「半年前に腰痛になり、赤ちゃんの抱っこが多い生活の中で1か月前にさらに悪化…。コルセットをしてはじめは効果があったように思うんだけど、最近はつけてもつけなくてもあまり変わらない」とおっしゃっていました。
このような場合、無理にコルセットをつけ続ける必要はありません。コルセットが痛みを軽減する目的で使われるものである以上、効果を感じられない場合は他の方法を検討するのがよいでしょう。
・コルセットをつけても痛みが変わらないなら、外してもOK
・半年程度の使用なら筋力が低下するリスクは低い
ただし、固定しすぎると他の部分に負担がかかるため、長期間の装着はおすすめしません。
つまり、コルセットは「絶対につけるべきもの」ではなく、「痛みを軽減するための補助的な道具」として考えるのが重要です。
「コルセットを長くつけると筋力が落ちるのでは?」という不安を持つ方も多いです。
確かに、長期間つけっぱなしにすると、腰を支える筋肉が衰えやすくなることが指摘されています。これは、筋肉を使う機会が減るため、支える力が弱くなってしまうためです。
しかし、研究によると、半年程度の使用なら筋力低下のリスクはほとんどないことが分かっています。そのため、痛みが強い時期に無理に外す必要はなく、楽に過ごせるように使いながら、少しずつ外していくのが理想的です。
コルセットを適切に使うためには、期間とタイミングを考慮することが重要です。
急性期(痛みが強い時) → 2〜3日を目安に使用
日常生活で動けるようになったら → 徐々に使用時間を減らす
【使うタイミングの例】
・朝の動き始めだけつける
・長時間の抱っこやデスクワーク中だけつける
・車の運転時や重い荷物を持つ時だけつける
このように、必要な時にだけ使うことで、コルセットのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットを最小限に抑えることができます。
コルセットを外しても腰痛が再発しないためには、「腰を支える筋肉を鍛えること」が重要です。
おすすめの簡単エクササイズ
スタートポジション: 腕立て伏せの姿勢から始めます。肘を曲げ、前腕を地面に置きます。肘は肩の真下で肩が痛くないポジションに。前腕は前方に伸ばします。つま先を地面に付け、体を一直線に保ちます。
体勢をキープ: 身体全体が一直線になるようにします。頭からかかとまでが一直線を保ち、腰が落ちたり、持ち上がったりしないように注意します。腹筋をしっかりと締め、体幹全体で支える感覚を意識します。
※もしこの体勢が辛いようでしたら、両膝を地面について行うといいですよ。
持続時間: 初めての方は20秒から30秒の持続を目標にしましょう。慣れてきたら1分、さらに2分以上持続することを目指すと良いでしょう。3セット行うようにしてください。
呼吸: プランク中はゆっくりと深呼吸を続け、安定した呼吸を保ちます。息を止めると体が緊張しやすくなるので、リラックスを心がけてください。
椅子に座り、片方の足をもう一方の膝の上に乗せます。
背筋を伸ばしながら、ゆっくり前に倒れ、30秒キープします。反対側も同様に行ってください。
これらを続けるだけでも、腰痛予防に効果的です。
・コルセットは痛みを軽減するために有効だが、長期間の使用は避ける
・つけても効果が感じられないなら外してもOK
・半年程度の使用なら筋力低下のリスクは低い
・適切なタイミングで使いながら、腰を支える筋肉を鍛えることが大切
もしこれらの対処法をおこなっても改善されない場合は、何か他にも原因があるかもしれません。痛みが長引く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、一人で悩まないでお気軽にご相談ください。当院がお役に立てるかもしれません。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】