
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。今日は「膝からゴリゴリという音がするけど、痛みはないし大丈夫かな?」と思っている方に向けて、ぜひ知っておいてほしい大切なお話をしていきたいと思います。
こんなお悩みはありませんか?
「痛くないなら大丈夫でしょ」と思いながらも、どこかが引っかかる。その感覚は正直、あながち間違っていないんです。じつは、膝からゴリゴリと音が鳴ることは、関節のなかで変化が起き始めている可能性があります。
痛みがないとしても、そのまま放置するのはあまりよくありません。ただ、正しく原因を知って適切に対処することができれば、変形性膝関節症の進行を抑えることは十分に可能です。今日はそのことを、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。


「音だけだから、まだ大丈夫」というお声を、30年以上の臨床のなかで本当にたくさん聞いてきました。ところが、音の段階で動いてくださった方と、痛みが出るまで待ってしまった方とでは、その後の経過に大きな差が出ることを実感しています。音が出始めた今が、体の変化に気づく最初のチャンスだと思っていただけたら嬉しいです
膝からゴリゴリ・ミシミシ・ポキポキといった音が聞こえるとき、関節のなかでは一体何が起きているのでしょうか。音の種類や出るタイミングによって、体が伝えようとしているメッセージがちがってきます。まずは「どんな音が、なぜ出るのか」という基本のところを一緒に確認していきましょう。
膝の関節は、骨と骨がなめらかにうごくためのクッション(軟骨)と、潤滑油の役割をはたす関節液によって守られています。この関節液のなかには小さな気泡がふくまれており、関節がうごくときにその泡がはじける音が、いわゆる「ポキッ」という一度だけ鳴る音の原因のひとつと考えられています。
一方でゴリゴリ・ミシミシという音は、少し意味あいがちがいます。軟骨のクッションがすり減ってきたり、関節の表面にでこぼこが生じたりすると、骨と骨の摩擦が大きくなり、うごかすたびに音が出やすくなります。また、膝まわりの腱(けん)や筋肉が骨に引っかかることでも音が生まれることがあります。
膝の音といっても、どんなときにどんな音がするかによって、意味あいがかわってきます。以下に代表的なタイプをまとめてみました。自分の膝の音がどれに近いか、ぜひ確認してみてください。
| 音のタイプ | 特徴 | 考えられる背景 |
|---|---|---|
| ポキッ(一度だけ) | 一回鳴ったら次はしばらく鳴らない | 関節液の気泡がはじける音。比較的多く見られる |
| ゴリゴリ(繰り返す) | 曲げ伸ばしのたびに繰り返し音がする | 軟骨のすり減りや、関節面のでこぼこが関係する可能性がある |
| ミシミシ・ジャリジャリ | うごかすたびにこすれるような感触もある | 軟骨のすり減りが進んでいる場合に多い |
| コキコキ(腱の引っかかり) | 特定の動作のときだけ鳴る | 腱や靭帯が骨に引っかかっていることが多い |
曲げ伸ばしのたびに繰り返しゴリゴリと音がする場合は、一度の「ポキッ」とは区別して考えることが大切です。音の種類と出方が、その後の対応を考えるうえでの重要なヒントになります。
「昔はこんな音しなかったのに、いつのまにかゴリゴリ鳴るようになってしまった」そんなふうに感じている方はとても多いです。なぜそうなってしまうのか、その背景にある主な原因を見ていきましょう。原因がわかることで、「これは自分でも対処できるのか」「専門家に相談すべきなのか」という判断がしやすくなります。
年齢を重ねると、膝の軟骨はすこしずつ薄くなっていきます。軟骨はいわば「天然のクッション」であり、骨への衝撃をやわらげてなめらかな動きを支えてくれる大切な組織です。このクッションが薄くなってくると、骨と骨の間の余裕が少なくなり、うごかすたびに音や違和感が出やすくなります。
膝の音の原因が「膝そのもの」ではなく、まわりの筋肉のバランスや姿勢のかたよりにある場合もとても多いんです。太もも周りの筋肉が弱くなると、膝の関節への負担が増えて、動くたびに関節が本来の軌道からずれやすくなります。骨盤の傾きやO脚ぎみの立ち方も、膝への負荷のかかり方に大きく影響します。
学生時代のスポーツでのケガや、長年の生活習慣の積み重ねが膝の状態に影響していることもあります。過去に膝をひねったり、半月板を傷めた経験がある場合は、その後の軟骨の変化とも関係してくることがあります。「昔ちょっとやったことがある」という記憶があるなら、ぜひ念頭に置いておいてください。
「ゴリゴリ音はするけど、痛みはないから大丈夫」。この考え方、じつはとても危険なんです。痛みがない段階こそ、もっとも対処の効果が出やすい大切なタイミングです。このことを、ぜひ覚えておいてください。
膝の代表的な疾患である変形性膝関節症は、初期のころはほとんど痛みがなく、音や軽い違和感だけが続くという特徴があります。国内では約800万〜1000万人の方が何らかの症状を抱えており、レントゲンで軟骨の変化が確認される潜在的な人数は2500万〜3000万人にのぼると言われています。
ゴリゴリ音の段階から何もせず放置していると、軟骨のすり減りが進み、やがて動き始めに痛みを感じるようになります。さらに進行すると、階段の上り下りや正座がつらくなり、最終的にはじっとしていても痛む状態になってしまいます。膝が十分に曲がらなくなったり、歩き方がかばうようになったりと、日常生活への支障も大きくなっていきます。
残念ながら、一度すり減った軟骨は自然にもとの厚さには戻りません。だからこそ、音が出始めた早い段階で原因を知り、これ以上の進行を抑えることがとても重要になります。「まだ痛くないから」ではなく、「まだ痛くない今だからこそできることがある」という視点で、ぜひ自分の膝と向き合ってみてください。
大切なのは、「ゴリゴリ音が出ているからといって、必ずしもどんどん悪くなる一方ではない」ということです。原因を正しく知って適切に対処することができれば、変形性膝関節症の進行を抑えることは十分に可能です。この事実を知っているかどうかで、その後の経過は大きくかわってきます。
たとえば、筋肉のバランスのくずれや姿勢のかたよりが原因であれば、そこを整えることで膝への負担が減り、音や違和感が落ち着いてくるケースはとても多くあります。また、日常の動作のくせを少し意識するだけで、関節への余計な負荷がかかりにくくなることもあります。
重要なのは「なぜ音が出るのか」という根本的な原因を探ること、そしてその原因に対して的確なアプローチをとることです。原因がわからないままマッサージや湿布だけで対処しても、一時的に楽になることはあっても、根本的な解決にはなかなかつながりません。
膝だけを見ていても、原因の全体像は見えないことがあります。骨盤の傾き、股関節の硬さ、足首のうごき、歩き方のくせ…これらすべてが膝への負荷に影響しています。「なぜ膝に負担がかかっているのか」を体全体のバランスから読み解いていくことが、根本的な改善への近道になります。
膝の音だけであればもうすこし様子を見ることもできますが、以下のような症状がひとつでも重なっている場合は、なるべく早めに専門家に相談されることをおすすめします。「あ、これかも」と感じるものがあったら、ひとりで抱え込まずに声に出してみてください。
これらの症状は、関節や軟骨に何らかの変化が起きていることを体が知らせているサインかもしれません。「歳のせいだから仕方ない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度原因を探ることを考えてみてください。
「自分でできることはないかな?」と思っている方も多いと思います。ここでは日常のなかで意識できるポイントをいくつかご紹介します。ただし、あくまでも一般的な情報としてとらえていただき、症状が強い場合や長引く場合は無理をせず、専門家にご相談くださいね。
膝を支えるうえでもっとも重要なのが、太もも前面にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という筋肉です。この筋肉がしっかり働いていると、膝関節への衝撃が分散されて関節への負担が軽くなります。椅子に座った状態で片方の足をゆっくり水平に上げて5秒キープ、その後ゆっくり下ろす。この動作を左右10回ずつ、無理のない範囲で試してみてください。
冷えや血行の悪さは、関節の動きをかたくして音や違和感を悪化させることがあります。お風呂でしっかり湯船につかったり、就寝時に膝まわりを冷やさないよう気をつけたりするだけでも、関節まわりの血流がよくなり、動きがなめらかになることがあります。
急に立ち上がる、勢いよくしゃがむ、膝をひねるような動作は、知らず知らずのうちに関節に負担をかけています。立ち上がるときは手すりや机に手をそえてゆっくりと、というほんの少しの習慣の積み重ねが、膝の状態に大きな差をうんでくることがあります。
患者さんからよくいただく疑問をまとめました。気になるものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
痛みがない段階でも、音が繰り返し出ている場合は一度専門家に状態を確認してもらうことをおすすめします。早い段階で原因がわかれば、その後の進行を抑えやすくなります。「痛みが出てから」ではなく「音が出てきた今」が、体と向き合うベストタイミングです。
原因によっては、筋肉のバランスを整えるストレッチや適度な体操が効果的なことがあります。ただし自己判断で強い負荷をかけると症状を悪化させる場合もあるため、まずは無理のない範囲から始めることが大切です。何をすればよいかわからないときは、専門家に確認してからのほうが安心です。
レントゲンは骨の形状を確認するのに適していますが、筋肉や腱の状態、姿勢のかたよりによる影響は画像には映りにくいことがあります。「画像に映らない原因」が隠れている可能性もありますので、体全体のバランスから原因を探るアプローチも、ひとつの選択肢として知っておいてください。
関係があることがあります。軟骨がすり減ってくると、関節のなかの膜(滑膜)が刺激を受けて炎症を起こし、関節液が過剰に分泌されて膝に水がたまることがあります。ゴリゴリ音が続くなかで膝の腫れや熱感がともなう場合は、早めに確認されることをおすすめします。
変形性膝関節症は中高年の方に多い傾向がありますが、若い方でも筋肉のバランスのくずれ、スポーツによるオーバーユース、姿勢のかたよりなどが原因で膝の音が出ることはよくあります。年齢に関係なく、原因を探って対処することが大切です。
ゴリゴリという音は、体があなたに何かを伝えようとしているサインです。痛みがないとしても、そのまま放置することはあまりよくありません。でも逆に言えば、原因を知って早めに対処することができれば、変形性膝関節症の進行を抑えることは十分に可能です。わたしは30年以上にわたって膝の悩みを抱えた患者さんと向き合ってきましたが、早く動いてくださった方ほど、その後の経過がよいことを実感しています。
「たかが音だから」と一人で抱え込まないでください。どんな小さな疑問や不安でも、いつでも気軽に声をかけてもらえたら、精いっぱいお力になりたいと思っています。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



