
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。今日は「朝起きると手がしびれている」「デスクワーク中に指先に違和感を感じる」といったお悩みについて、わかりやすくお伝えします。
先日、こんなことをおっしゃる患者さんがいらっしゃいました。「先生、最近、朝目が覚めると右手の指がじんじんしていて。手を振るとすぐ治まるから大丈夫かなと思っていたんですけど…もしかして何か悪い病気でしょうか?」と、少し不安そうに話してくださいました。
その方のように、しびれが一時的に治まるからと放置されている方は、じつはとても多いんです。でも、そのまま様子を見ているうちに、じわじわと症状が進んでしまうことがあります。
手首のしびれや違和感は、「手根管症候群」という状態のサインである可能性があります。この記事では、手根管症候群の初期症状から、なぜ朝やデスクワーク中に症状が出やすいのか、そして放置するとどうなるのかまで、丁寧にお話しします。


朝起きたときに手がしびれていても「また寝方が悪かっただけ」と思いがちですが、それが毎朝続くようなら体からのサインを見逃さないでほしいと感じています
手根管症候群でお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
「朝起きたときだけしびれる」という方が多いのには、ちゃんとした理由があります。手根管症候群は、手首の中にある「手根管」と呼ばれるトンネルのような部分で、神経が圧迫されることによって起こります。このトンネルの中を、指を動かすための腱と「正中神経」という神経が一緒に通っているんです。
睡眠中はどうしても手首が曲がった状態になりやすく、そのぶんトンネルの中が狭くなってしまいます。また、夜間は体の動きが少なくなるので、血液のめぐりも落ちやすくなります。この2つの要因が重なることで、朝方にしびれや痛みが出やすくなるんです。
「目が覚めたら指先がジンジンしていて、しばらく手を振っていると治まる」という経験をされた方は、まさにこのメカニズムが働いているサインかもしれません。
手根管症候群の初期は、痛みよりも「なんとなくおかしい」という違和感から始まることが多いです。具体的には、次のような状態があてはまる方は要注意です。
「全部ではないけれど、いくつか当てはまる」という方もいらっしゃるかと思います。初期のうちは症状が軽いため、ご本人も「疲れているだけだろう」と感じやすいんですね。でも、それが続いているとしたら、ぜひもう少し注意して読んでみてください。
パソコンのキーボードを打ち続ける動作は、手首をほぼ同じ角度で長時間保ちながら、指を細かく動かす繰り返し作業です。この動きが続くことで、手根管の中を通っている腱のまわりが少しずつ厚くなり、トンネルの中のスペースが狭くなっていきます。
すると、そこを通っている正中神経が圧迫され、しびれや違和感として症状があらわれてくるのです。「デスクワークをしていると指先がしびれてくる」という方は、この慢性的な負荷が積み重なっているサインかもしれません。
近年は、パソコン作業だけでなく、スマートフォンの長時間使用による手根管症候群も増えています。画面を見ながら親指で操作する姿勢は、手首の腱に負担をかけやすい動きです。仕事でパソコンを使い、プライベートでもスマートフォンを長時間触っているという方は、手首が休まる時間がほとんどないという状態になっていることもあります。
初期の段階では、朝起きたときや長時間同じ姿勢を続けたあとなど、特定のタイミングだけしびれや違和感が出ます。手を動かしたり休んだりすると症状が治まることが多いため、「大したことはない」と感じやすい時期です。
でも、この初期の段階こそが、一番改善しやすい時期でもあります。
しびれの頻度が増え、夜間にも症状が出るようになります。手首を使う動作が不快に感じられ、ボタンをとめたり細かいものをつまんだりするときにぎこちなさを感じることも出てきます。この時期になると、多くの方が「さすがにどこかに相談しようか」と思い始めます。
神経への圧迫が長く続くと、親指の付け根の筋肉(母指球筋)が萎縮して、物をつかむ力が弱くなってしまいます。また、指先の感覚が鈍くなり、触れているものの感触がわかりにくくなることもあります。この段階まで進むと、回復に時間がかかります。
手根管症候群は、40代〜60代の女性に特に多い症状です。これは、更年期を迎えるころに女性ホルモンのバランスが変化し、体内に水分が貯まりやすくなることで手根管の内圧が上がりやすくなるためと考えられています。
「更年期のせいかな」と思っていた手の不調が、じつは手根管症候群だったというケースも少なくありません。
妊娠中や産後も、ホルモンの変化やむくみによって手根管症候群が起きやすい時期です。「育児が始まってから手がしびれるようになった」という方も、同様の原因が関係していることがあります。
「しびれが治まっているうちは大丈夫」と思いがちですが、じつは神経への圧迫が続くと、少しずつダメージが蓄積されていきます。初期は一時的に治まるしびれも、中期以降は常時しびれている状態に変わっていきます。
進行すると、指先の感覚が戻りにくくなり、手術が必要になるケースもあります。また、慢性的な睡眠不足によって、全身の疲労感や集中力の低下につながることも見逃せません。「もう少し様子を見よう」という時間が長くなるほど、回復までの道のりも長くなりやすいのが、この症状の特徴です。
両手の手の甲を合わせて、手首を最大限に曲げた状態で60秒間保ちます。このときに、親指・人差し指・中指にしびれや痛みが出たり強くなったりする場合は、手根管症候群の可能性があります。
手首の手のひら側の中央あたり(手根管がある位置)を、軽く指でトントンとたたいてみます。このときに、指先にしびれや電気が走るような感覚が出る場合も、正中神経の圧迫を疑うサインのひとつです。
あくまでもセルフチェックの目安ですので、「当てはまるかも」と思ったら、きちんとした検査を受けることをおすすめします。
パソコン作業の際は、手首を浮かせた状態で打ち続けるのではなく、リストレストなどを活用して手首をやわらかくサポートすることが、手根管への負担を減らす助けになります。また、1時間に一度は手首を軽くほぐす時間をとることも大切です。
キーボード操作の合間に、指を大きく開いたり閉じたりするだけでも、血流を促しやすくなりますよ。
寝ている間に手首が曲がりすぎると手根管の内圧が上がるため、手首をニュートラルな位置に保つことが大切です。夜間用の手首サポーターを使用することで、睡眠中のしびれがやわらぐことがあります。日中よりも夜間のしびれが気になる方は、試してみる価値があります。
手根管症候群のある時期は、手首を急に強く反らせる動作や、重いものを持ち上げる際に手首に負荷がかかる動きは、症状を悪化させることがあります。痛みやしびれが出ているときは、手首への急激な負荷はできるだけ避けるようにしてください。
ごく軽度であれば、手首の安静を保つことで症状がおさまるケースもあります。ただし、神経への圧迫が強い場合や、すでに感覚の鈍さや握力低下が出ている場合は、自然回復を待つことが難しくなります。早めに状態を把握して、適切に対処することが大切です。
手術は、保存療法で改善がみられないときや、症状が重度の場合に検討される選択肢のひとつです。初期〜中期の段階では、手術以外のアプローチで改善が見込めることも多くあります。「まだ手術は考えたくない」という方も、ぜひ一度専門家に相談してみてください。
更年期によるしびれは、手だけでなく全身にわたることが多く、ほてりや発汗などの症状と一緒にあらわれることが多いです。一方、手根管症候群によるしびれは、主に親指・人差し指・中指の手のひら側に集中していて、手首を曲げたときや夜間に強くなるという特徴があります。ただし、更年期と手根管症候群が同時に起きていることもあるため、症状だけで判断するのは難しい面もあります。
手根管症候群は、気づいたときが対処のはじめどきです。「しびれがあるけど、まだ我慢できる」という状態が続くほど、神経へのダメージも少しずつ積み重なっていきます。逆に言えば、初期の段階であれば、それだけ改善の余地も大きいということです。
大樹整骨院では、手根管症候群でお悩みの方が多く来院されています。問診と検査をしっかり行い、症状の原因をきちんと把握したうえで施術に臨むことを大切にしています。JR守山駅から徒歩5分の場所にあり、平日は21時まで診療していますので、お仕事帰りにも立ち寄っていただけます。
「まだ受診するほどじゃないかな」と思っていても、話を聞いてもらうだけでも構いません。一人でずっと我慢しているより、どうぞ気軽にご相談ください。あなたのお悩み、一緒に考えさせてください。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



