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抱っこで手がしびれるのはなぜ? 育児中の手根管症候群を解説

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こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。

先日こんな声をいただきました。「授乳しているときに親指から中指にかけてじんじんしびれてくるんです。最初は一時的なものだと思っていたのに、最近は夜中に痛みで目が覚めてしまって…これって何かの病気でしょうか?」と。実は、このような訴えは育児中のお母さんにとても多いんです。

手根管症候群は、産後の女性にとって決して珍しい症状ではありません。毎日の抱っこや夜間授乳をくり返すなかで、手首にじわじわと負担がかかり、気づいたときにはしびれや重だるさが慢性化してしまっているケースが多くみられます。

院長:表川

「育児中だから仕方ない」と思って我慢していませんか?でも、原因がわかれば対処できることも多いんです。産後のお母さんの手のしびれには、きちんとした理由があります。正しく知ることが、改善への第一歩になります

目次

抱っこや授乳でなぜ手がしびれるのか

赤ちゃんのお世話は、ほぼ毎日、何十回も同じ動作をくり返す作業です。抱っこのときに手首を曲げて支える動作、授乳中にずっと同じ姿勢で腕を固定すること、これらがじわじわと手首まわりへの負荷となって積み重なっていきます。さらに産後のお母さんの体は、ホルモンバランスが大きく変化していて、体内に水分をため込みやすい状態にあります。その影響で手首のなかにある細いトンネル状の通り道が狭くなり、そこを通っている神経が圧迫されやすくなるのです。

赤ちゃんの体重が増えてくる生後2〜3ヶ月頃から、この症状が出はじめるお母さんが多いのは、そういった背景があるからです。「最近なんとなく手がだるい」「指先の感覚がにぶい気がする」という感覚を覚えのある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

手首の中で何が起きているのか

手首の手のひら側には、骨と靭帯でできた小さなトンネルがあり、そこを「手根管」とよびます。このトンネルの中には、指を動かすためのすじ(腱)と、親指から中指にかけての感覚や動きをつかさどる「正中神経」が通っています。

育児中の反復動作やホルモンの影響によってこのトンネルの中の圧力が高くなると、神経が圧迫され、親指・人さし指・中指・薬指の半分にかけてしびれや痛みが現れます。これが「手根管症候群」とよばれる状態です。

特に夜間や明け方に症状が強くなるのが特徴で、睡眠中に手首が曲がった姿勢になりやすいために、夜中にしびれで目が覚めてしまうことも珍しくありません。

産後にこの症状が多い理由

産後の女性にとくにこの症状が多い背景には、複数の要因が重なっています。まず、妊娠・出産にともなうホルモンの変動によって、体がむくみやすい状態になります。そのむくみが手首周辺にも生じることで、手根管の中が窮屈になります。

加えて、授乳や抱っこという繰り返しの動作が、手首まわりの腱や筋肉に炎症をおこしやすくします。そして出産後の睡眠不足は、筋肉の回復力そのものを低下させてしまいます。こうした複数の要因が重なることで、育児中のお母さんは手のしびれが起きやすい体の状態になっているのです。

「育児中だから仕方ない」はNGです

当院に来院されるお母さんたちの多くが、「育児のせいだから、しばらくすれば治るだろう」と思って症状を放置されています。でも、これはとても危険な考え方です。正中神経への圧迫が続くと、しびれや痛みが慢性化するだけでなく、親指の付け根の筋肉(母指球)が少しずつ萎縮してきます。

そうなると、物をつかむ力が弱くなり、ボタンをとめるなどの細かい動作が難しくなってきます。感覚もにぶくなるため、気がついたときには「手術が必要」という段階まで進んでしまっているケースもあるのです。

あなたの手のしびれ、今どんな状態ですか?気になるチェック項目を確認してみてください。

チェック項目あてはまる
親指・人さし指・中指にしびれや痛みがある
夜中や朝方にしびれで目が覚める
手首を曲げ続けるとしびれが強くなる
手に力が入りにくい、物を落としやすい
両手にしびれが出てきた
安静にしていても症状が続いている

2つ以上あてはまる場合は、ぜひ一度、専門家に相談してみてください。

手根管症候群の原因はひとつではない

30年以上にわたる臨床経験のなかで、わたしがつよく感じていることがあります。それは、手のしびれの原因は人によってまったく違う、ということです。手首そのものの問題だけでなく、首や肩まわりの神経の圧迫、姿勢の問題、体全体のゆがみなど、さまざまな要因がからみあっていることが多いのです。

たとえば授乳中の丸まった背中の姿勢は、首から肩にかけての筋肉に持続的な負荷をかけます。その影響が腕をとおして手先のしびれとなって現れることもあります。また、骨盤のゆがみが姿勢全体に影響し、上半身のバランスを崩すことで神経が圧迫されやすくなることもあります。

手首だけを揉んでいても改善しないのは、原因が手首以外のところにある場合も多いからなのです。

こんな症状にも注意してください

手根管症候群と似た症状をひきおこす別の状態もあります。育児中のお母さんに多いものをいくつかお伝えします。

まず「腱鞘炎」です。これは手首のすじを包む鞘に炎症がおきた状態で、親指の付け根あたりが痛むのが特徴です。抱っこのときに手首を酷使することで発症しやすく、手根管症候群と合わさって起きることもあります。

次に「胸郭出口症候群」です。鎖骨や肋骨のあたりで神経や血管が圧迫されることで、腕全体のだるさやしびれが出ます。肩をいからせるような姿勢や、腕を使い続ける動作が多いと起きやすく、授乳姿勢との関連もみられます。

これらは症状が似ていても対処法が異なりますから、自己判断せずにきちんと検査をして原因を特定することがとても大切です。

しびれを悪化させないために今日からできること

完全に安静にするのは育児中には難しいことです。でも、少し意識するだけで症状の悪化を防ぐことはできます。できる範囲でやってみてください。

まず、抱っこのときに手首が過度に曲がらないよう意識してみましょう。手のひら全体で赤ちゃんの体を支えるようにして、手首だけに力が集中しないようにすることがポイントです。抱っこひもやスリングを活用すると、腕や手首への負担をかなり分散させることができます。

授乳中の姿勢も見直してみてください。背中を丸めて前かがみになると、首から肩への負担が増して神経への圧迫につながりやすくなります。クッションなどを使って赤ちゃんを高い位置に寄せ、なるべく背筋を伸ばした姿勢をキープするのがおすすめです。

夜間は手首が曲がった状態で寝てしまわないよう、手首をやや伸ばした自然な位置に保てるよう意識してみてください。薬局などで販売している夜間用のサポーターも、一時的な緩和に役立つ場合があります。

また、睡眠の質の低下は体の回復力そのものを下げてしまいます。夜間授乳が続いて疲弊しているお母さんこそ、パートナーや家族に協力を求めながら、できるだけ連続した休息をとれる環境をつくっていただきたいと思います。

病院とは違うアプローチで根本から改善する

整形外科などの病院では、手根管症候群に対して固定装具による安静、消炎鎮痛剤の処方、ステロイド注射、重症の場合は手術、という流れが一般的です。これらは症状を和らげる効果はありますが、なぜそうなったのかという原因へのアプローチではありません。そのため、固定をはずして育児を再開したとたんに症状がぶり返すケースが非常に多いのです。

当院では、関節・筋肉・神経・姿勢・歩行の5種類の独自検査によって、あなたの体の状態を細かく評価します。手首だけをみるのではなく、体全体のバランスや動きのくせ、姿勢の問題など、あらゆる角度から原因を探ります。

検査から施術まで、わたし院長が一貫して担当しますから、毎回の施術のなかで体の小さな変化も見逃しません。育児中でなかなか通えないという方のために、平日は21時まで診療しており、完全予約制のため待ち時間もありません。守山駅から徒歩5分、駐車場も完備していますので、赤ちゃんを連れてのご来院もどうぞ安心していらしてください。

当院で改善された方からの声

当院に来られたお母さんたちの中には、「もうずっとこのままなのかな」と諦めかけていた方もいらっしゃいました。それが施術を重ねるなかで、夜間のしびれがなくなって朝まで眠れるようになった方、赤ちゃんを抱っこするのが怖くなくなったと喜んでくださった方がたくさんいます。

育児のただなかにいると、自分の体のことは後まわしになりがちです。でも、お母さんの体が楽になることは、赤ちゃんにとっても笑顔で向き合えることにつながります。ご自身の体を大切にすることは、けっしてわがままではありません。

よくある質問

授乳をやめたら自然に治りますか?

ホルモンバランスが落ち着くことで症状が軽くなるケースはあります。ただし、神経の圧迫が長期間続いていた場合や、姿勢やゆがみが原因に加わっている場合は、断乳後も症状が残ることがあります。症状が続くようであれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。

赤ちゃんを連れて来院できますか?

はい、もちろんです。育児中のお母さんの来院を想定していますので、どうぞ安心してお越しください。

しびれがあるのに抱っこをしてもいいですか?

日常的な育児を完全にやめることはできませんから、できる限り手首への負担を減らす工夫をしながら続けていただき、早めに原因を特定して対処することが大切です。無理に我慢を続けると症状が進みやすいので、できれば早い段階でご相談ください。

しびれ以外に頸椎(首)が原因の場合もありますか?

あります。首の骨のズレや筋肉の緊張によって神経が圧迫されることで、手のしびれや腕のだるさが出ることがあります。手首だけを施術しても改善しない場合、首や肩まわりに原因があるケースも少なくありません。当院ではそういった全身のつながりも含めて検査・評価しています。

ひとりで悩まないでください。「これって相談していいのかな?」という小さな疑問でも、いつでも気軽に声をかけてください。あなたが笑顔で育児を楽しめるよう、わたしが全力でサポートします。

【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】


院長:表川

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