
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。もうすっかり5月も後半を過ぎているのに、どうも体がだるくて、仕事に気持ちが向かない…そんな日々が続いていませんか?
こういったお悩みを抱えて来院される方が、この時期はとても多いです。「時間が経てばそのうち治るだろう」と思って過ごしてきたのに、気がついたら1か月以上も同じ状態が続いている、というケースはけっして珍しくありません。
自律神経の乱れが関わっているとなると、単なる気分の問題ではなく、からだの内側からのサインである可能性があります。今回は、五月病がなかなかよくならない理由と、慢性化・長期化させないために大切なことについて、30年以上の臨床経験をもとにお伝えします。


「五月病だから仕方ない」と思って我慢し続けてきた方ほど、気づかないうちに自律神経のバランスが乱れていることがあります。改善しない背景には必ず理由があるので、ひとりで抱え込まないでほしいと思っています
五月病という言葉はよく耳にするかと思いますが、医学的な正式な病名ではありません。4月の新しい環境への適応に心と体が追われ、GW明けにどっと疲れが出てくる状態を指す言葉です。倦怠感や無気力、頭痛や不眠、食欲のなさといった症状が重なり、「なんとなくしんどい」という状態が続きます。多くの場合は休息や気分転換で徐々に落ち着いてくるとされていますが、問題は2〜3週間たっても変化が感じられないときです。
自分でも「もう少し休めば大丈夫」と思いながら、結局よくならないまま日常をやり過ごしている方がいます。そういった方に共通しているのは、症状の根本にある原因に気づいていない、もしくは気づいていても対処できていないという点です。ひとくちに「五月病」といっても、その背景にある状態はひとりひとりで異なります。疲れが溜まっているだけの場合もあれば、からだの機能そのものが影響していることもあります。
五月病がなかなか改善しない理由は、ひとつではありません。いくつかの要因が重なり合っているからこそ、セルフケアだけでは届かないことがあります。これまで多くの患者さんと向き合ってきた経験から、長引かせてしまいやすいパターンというものが見えてきました。そのなかでも特によく見られる理由をご紹介します。
五月病の症状として現れる倦怠感、不眠、頭痛、気力の低下といったものは、すべて自律神経と深いつながりがあります。自律神経は、心拍や呼吸、消化、体温調節といった働きを無意識のうちにコントロールしているシステムです。活動モードの交感神経と、休息モードの副交感神経が状況に応じてうまく切り替わることで、わたしたちのからだは正常に機能しています。
ところが、ストレスや疲労、不規則な生活が重なると、この切り替えがうまくいかなくなります。自律神経のバランスが崩れると、休んでいるはずなのに疲れがとれない、眠っても眠った気がしないという悪循環が生まれます。この状態のまま日常を続けていると、症状はどんどん深まっていきます。
五月病が長引く大きな理由のひとつが、「なぜそうなっているのか」がわからないまま対処だけを繰り返しているという状況です。たとえば、睡眠をとるようにした、栄養に気をつけた、気分転換をはかった。そういったことをしても改善しないのは、もともとの原因に届いていないからかもしれません。からだへのアプローチなしに、表面の症状だけをケアしても、根本から変わることはなかなか難しいのです。
「五月病くらいで病院に行くのも大げさかな」という気持ち、よくわかります。でも、この状態を長く放置していると、自律神経の乱れが慢性化し、集中力や判断力が落ちてミスが増える、仕事のパフォーマンスが下がるという状況につながります。さらに、不眠や疲労感が続くことで気持ちも沈みやすくなり、うつ状態に移行するリスクもあります。「たいしたことない」と思っているうちに、気づいたときには深刻な状態になっていた、というのは決してめずらしくありません。
五月病の背景に自律神経の乱れがある、とお伝えしましたが、具体的にどういうことなのかをもう少し詳しくお話しします。4月という環境の変化は、からだにとって想像以上の負荷になります。新しい人間関係、変わった生活リズム、慣れない仕事量。こういった変化は、気持ちの上では「頑張ろう」と思えていても、からだは静かにストレスを受け続けています。
プレッシャーや緊張が続く状態では、交感神経が活性化したまま副交感神経への切り替えができなくなります。本来であれば夜や休日に副交感神経が優位になって、からだは回復モードに入るはずです。ところが交感神経が優位なままだと、休んでいるつもりでも回復しきれず、翌日にも疲れが持ち越されます。GWが終わったあともこのサイクルが続くと、からだはじわじわと消耗していきます。
自律神経の働きには、脊椎や骨格のゆがみ、筋肉の緊張なども影響します。姿勢の乱れや関節の動きの悪さが神経の伝わり方に影響することで、自律神経のバランスが崩れやすい状態が続くことがあります。精神的なストレスが原因だと思っていたら、実はからだの構造的な問題も絡んでいた、というのはよくあることです。これが、「休んでも治らない」という状況につながることがあります。
五月病を長引かせないためには、「時間が解決してくれる」という待ちの姿勢だけでは難しいことがあります。もちろん、十分な休息や生活習慣の見直しは大切です。ただ、それだけで変化が感じられないときには、からだの状態をきちんと把握することが必要になります。自己判断で対処を続けるよりも、専門家に一度みてもらうことで、思いがけない原因が見つかることがあります。
五月病に限らず、からだの不調は早期に対処するほど改善までの時間が短くなります。「もう少し様子を見てから」という気持ちはよくわかりますが、慢性化してしまってからでは、改善に時間がかかることもあります。「なんか最近ずっとしんどい」「毎週月曜日が憂鬱でならない」というのが続くなら、それはからだからのサインかもしれません。
「これくらいで弱音を吐いていてはダメだ」と自分を追い込んでしまっている方もいます。でも、五月病は意志の弱さや根性の問題ではなく、心とからだが限界に近づいているサインです。真面目で頑張り屋の方ほど、自分の不調を後回しにしがちです。自分を責めるのではなく、からだが「少し助けてほしい」と言っているんだ、と受け止めてあげてください。
セルフケアを続けてもよくならないと感じているなら、次のような点を見直してみてください。ただし、これは「ちゃんとやりなさい」というプレッシャーではなく、「こういう視点もあるかもしれない」というご提案です。あなたのペースで、できることからで十分です。
「ちゃんと寝ているのに疲れがとれない」という方は、睡眠の時間よりも質が問題になっていることがあります。交感神経が優位なまま眠ろうとしても、からだはなかなか深い眠りに入れません。寝る直前までスマホを見ていたり、仕事のことが頭から離れなかったりすると、眠れてはいても回復できていないことがあります。
横になっていることと、からだが本当に休まっていることは別です。副交感神経がしっかり働いている状態でないと、寝ていてもからだの回復は進みません。自律神経の乱れがある方には、休日にだらだら過ごしているのに疲れが抜けない、むしろ月曜日に体が重い、という経験をされている方が多いです。
誰かに話を聞いてもらったり、自分の状態を言葉にしてみたりするだけでも、気持ちの整理につながることがあります。「こんなこと話していいのかな」という遠慮は必要ありません。話すことそのものが、からだへの負担を減らすことにつながります。
五月病の状態を放置して慢性化すると、どのようなことが起こりうるのかを知っておくことは大切です。怖がらせたいわけではなく、早めに対処することの意味を知ってほしいからです。
まず、仕事のパフォーマンスが下がります。集中力や判断力が鈍るため、ミスが増えたり、こなせる仕事量が減ったりします。それが自信の喪失につながり、さらに気持ちが沈むという悪循環に入ってしまいます。また、睡眠の乱れや疲労感が慢性化すると、気持ちのコントロールが難しくなり、抑うつ状態に移行するリスクが高まります。さらに深刻になると、外出や人との交流が億劫になり、社会的な孤立感を感じるようになることもあります。
こうした流れは、早い段階で対処することで防げる可能性が高いです。「まだそこまでではない」といううちに、からだと向き合うことがとても大切です。
「病院に行ったけれど、検査では何も異常がなかった」という経験をお持ちの方もいるかと思います。これはとても多いケースです。自律神経の乱れは、血液検査やレントゲンでは見えてきません。臓器そのものに問題がなくても、それをコントロールしている神経系のバランスが崩れていると、からだ全体にさまざまな症状が現れます。
異常がないと言われたからといって、「気のせいだ」「自分が弱いだけだ」ということにはなりません。からだが確かにそのシグナルを出しているのに、それを検査で証明できないだけです。あなたの感じている不調は、本物です。
わたしはこれまで、病院でも原因がわからないままだった方が、根本的な原因を特定することで改善につながった事例をたくさん見てきました。「あちこち行ったけれど変わらなかった」という方にこそ、諦めないでほしいと思っています。
どんな症状でも、改善への第一歩は正確な原因を知ることです。原因がわからないまま対処を続けても、一時的に楽になっても、また同じ状態に戻ってしまいます。五月病が長引いているということは、何かしらの原因がからだの中に残っているということです。
わたしが大切にしているのは、症状の出ている部位だけを見るのではなく、からだ全体を総合的に把握するということです。関節、筋肉、神経、姿勢、歩行という5つの観点から丁寧に検査を行い、不調の根本にある原因を特定します。表面的な症状への対処ではなく、そこに至った原因へのアプローチをすることで、再発しにくい状態へ導くことができます。
守山市にある大樹整骨院では、問診から検査、施術まで院長であるわたしが一貫して担当しています。からだのわずかな変化も見逃さないよう、丁寧に向き合うことを大切にしています。
以下のような状態が続いているなら、一度からだの状態を見直すことをおすすめします。
これらがひとつでも当てはまるなら、それは「少し休めば大丈夫」の段階を超えているかもしれません。からだが助けを必要としているサインとして、受け止めてあげてください。
五月病がよくならない、長引いている、慢性化してきたように感じる、そういった状態には必ず理由があります。それは意志が弱いからでも、根性が足りないからでもありません。自律神経のバランスの乱れや、からだの構造的な問題が影響していることがあります。
「どうせ治らない」と諦めてしまう前に、一度立ち止まってからだの声に耳を傾けてみてください。適切なタイミングで適切な対処をすることで、からだはちゃんと変わることができます。30年以上の臨床経験のなかで、あきらめかけていた方が元気を取り戻していく姿をわたしは何度も見てきました。ひとりで悩んでいる方は、どうかひとりで抱え込まず、いつでも気軽に相談してください。あなたのからだのことを、一緒に考えさせてください。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



