
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。今朝、目が覚めたとき腕がじんじんとしびれていた、という経験はありませんか?「また今日もか…」と思いながら腕を振って、しびれが引くのをしばらく待っている方もいらっしゃるかもしれません。
こんなおなやみはありませんか。
じつは、こうしたおなやみを抱えている方はとても多く、当院にも「朝起きたら腕がしびれていて…」とご相談にいらっしゃる方が絶えません。朝方に腕がしびれる背景にはいくつかの原因が考えられ、なかには胸郭出口症候群という状態が関係していることもあります。
今回は、起床時に腕や手にしびれが出る原因と、どんなときに注意が必要なのかをわかりやすくお伝えしていきます。


起床後に腕がしびれるのを「寝相のせいだから仕方ない」と思いがちですが、くり返すしびれは体からのサインかもしれません。正しく原因を知ることが、改善への第一歩です
起きたときに腕や手がしびれているのは、じつはよくあることです。でも「なぜしびれるのか」を正しく知っている方は意外と少ないかもしれません。しびれには大きく分けて「一時的なもの」と「体の不調が関係しているもの」があります。それぞれ対応のしかたがちがうので、まずは原因をひとつひとつ見ていきましょう。
もっともよくある原因のひとつが、寝ているあいだに腕が体の下になったり、不自然な姿勢でいることによって、神経や血管が圧迫されることです。
この場合のしびれは、起きてから腕を動かしているうちに、5分から10分ほどで自然に引いていくことがほとんどです。毎朝決まって同じ側の腕だけしびれる方は、いつも同じ向きで寝ていることが関係しているかもしれません。
デスクワークやスマートフォンの長時間使用、または長時間の同じ姿勢がつづくと、首や肩まわりの筋肉がかたくなっていきます。
かたくなった筋肉は、眠っているあいだも緊張したままのことが多く、神経や血管に余分な負荷をかけつづけます。その結果として、朝方にしびれが出やすくなることがあります。首まわりの筋肉のこわばりは、腕全体のしびれや重だるさにつながりやすいので、早めにほぐしてあげることが大切です。
首の骨、いわゆる頚椎の変形や椎間板のへたりが原因で、神経が刺激されることがあります。これを頚椎症といい、40代から50代以降の方に多く見られます。
頚椎症の場合は、朝だけでなく日中も腕のしびれや重だるさを感じることがあります。しびれが長引いたり、だんだんと強くなってくる場合は、この可能性も考えておく必要があります。
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、胸郭出口症候群という状態が原因になっていることがあります。これは、首から腕に向かう神経や血管が、鎖骨のまわりや胸の筋肉のあいだで圧迫されることで起こるものです。
腕のしびれや痛みが主なサインで、特定の姿勢をとると症状が悪化したり、腕全体がだるくなることもあります。細身でなで肩の方や、首が長い方に多いといわれていますが、肩まわりの筋肉がかたい方にも起こりやすいといわれています。朝方にしびれが強くなりやすいのも、この状態の特徴のひとつです。
「少しすると引くから大丈夫」と思って何年も放置してしまう方が多いのですが、しびれがくり返すときは体が何かを訴えているサインであることが少なくありません。特に以下のような特徴があるしびれは、早めに原因を調べてもらうことをおすすめします。
しびれが30分以上経っても引かない場合や、腕の力が急に入りにくくなった場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。神経や血管に強い負荷がかかっているサインである可能性があります。
また、しびれが片方の腕だけでなく、顔や口のまわりにも出ている場合や、ろれつが回りにくいなどの症状がいっしょにある場合は、脳血管系のトラブルも考えられます。こういったときはためらわずに救急を利用してください。
ご自身のしびれがどの段階にあるかの目安として、下の表を参考にしてみてください。
| 症状の特徴 | 目安の判断 |
|---|---|
| 起きてから5〜10分で自然に引く | 様子を見られることが多い |
| 毎朝くり返すが日中は問題ない | 一度専門家に相談することをおすすめ |
| 日中もしびれが出るようになってきた | 早めに受診を |
| しびれの範囲がだんだんと広がっている | 早めに受診を |
| 力が入りにくい・顔のしびれもある | すぐに受診を |
「どの指がしびれるか」によって、どこに問題があるかのヒントになることがあります。すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、ひとつの目安として参考にしてみてください。しびれの場所を正確に把握しておくと、専門家に相談するときにも伝えやすくなります。
この3本の指にしびれが出る場合は、手首のなかにある「手根管」という通り道が狭くなっている可能性があります。手根管症候群と呼ばれるもので、特に夜間から朝方にかけてしびれが強くなるのがこの状態の特徴です。更年期前後の女性に多く、手を振るとしびれが一時的にやわらぐことがあります。
薬指から小指にかけてのしびれは、肘のあたりで神経が圧迫されている「肘部管症候群」の可能性があります。就寝中に肘を深く曲げた姿勢でいることが多いと、症状が出やすくなることがあります。
腕全体がだるくてしびれるような感覚や、肩や首のあたりから広がるしびれは、頚椎や胸郭出口あたりに原因があることが多いといわれています。朝方に腕全体のしびれがほぼ毎日くり返す場合は、胸郭出口症候群の可能性があります。日中に重いものを持ったり、腕を上げる動作で症状が強まる方は、一度ていねいに調べてもらうことをおすすめします。
しびれの原因によって対処のしかたはちがいますが、日々の生活のなかで心がけることでしびれが出にくくなることもあります。いくつかの工夫をご紹介しますので、できそうなものから取り入れてみてください。ただし、これはあくまで症状をやわらげるための参考です。毎日くり返すしびれには、根本的な原因にアプローチすることが何より大切です。
枕が高すぎると、首の骨が不自然に曲がったまま長時間過ごすことになります。仰向けで寝るときは、首が少し前に傾く程度の高さが理想とされています。横向きで寝るときは、頭から背骨が一直線になるような高さに調整することが大切です。
また、腕を体の下に敷いて寝ないよう意識するだけでも、神経への直接的な圧迫をへらすことができます。毎朝同じ腕がしびれる方は、寝姿勢の癖がある可能性があるので、少し意識してみるといいかもしれません。
朝起きたときや、夜寝る前に首や肩まわりをゆっくりほぐすことで、筋肉のこわばりをやわらげることができます。強くやりすぎず、気持ちよいと感じる範囲でおこなうことがポイントです。しびれや痛みが増す場合は、無理に動かさないようにしてください。
デスクワークをされている方は、1〜2時間に一度は席を立って体をすこし動かすだけでも、首や肩への負担がだいぶちがってきます。パソコンの画面はなるべく目の高さに合わせ、首が前に出た姿勢にならないよう気をつけることが大切です。
スマートフォンを使うときも、できるだけ画面を目の高さに近づけて、うつむき姿勢を長くつづけないようにしましょう。首まわりへの負担が積み重なると、就寝中のしびれにつながりやすくなります。
朝に腕がしびれるという症状は、「たいしたことない」と思って放置される方が多いのですが、くり返すしびれは体がなにかを訴えているサインであることが少なくありません。わたし自身、30年以上の施術経験のなかで、「ずっと様子を見ていた」という方を多く診てきました。
しびれには、寝姿勢による一時的な圧迫のような軽いものから、胸郭出口症候群や頚椎症のような、きちんと原因を見極める必要があるものまで、さまざまあります。大切なのは、ご自身のしびれがどの原因によるものかを正しく知ることです。
大樹整骨院では、関節・筋肉・神経・姿勢・歩行の5つの視点から、しびれの根本的な原因をていねいに調べています。
「大げさかな」「まだ様子を見たほうがいいかな」と思う必要はありません。ちょっとした疑問でも、いつでも気軽に声をかけてください。一人で悩まずに、一緒に原因を探していきましょう。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



