腰椎分離症

腰椎分離症とは

腰椎分離症は、腰椎（腰の骨）の椎弓と呼ばれる後方部分に疲労骨折が生じる疾患です。一度の大きな衝撃ではなく、繰り返しの負荷によって微小な損傷が蓄積し、最終的に骨の連続性が断たれた状態になります。

特に成長期の10代の若者に多く見られ、スポーツ活動が盛んな中学生・高校生に発症しやすい特徴があります。腰椎分離症の発生率は一般的な日本人では約6％と言われていますが、スポーツ選手に限ると15～40％と非常に高い割合で発症しています。

特に、腰を反らす動作の多いスポーツ（野球、バスケットボール、サッカー、水泳など）に取り組む10代の男子に多く、中高生が全体の約9割を占めています。近年の調査では、腰椎分離症の3割が小学生での発症であることも報告されており、成長期の早い段階から注意が必要な疾患です。

腰椎分離症を放置すると、骨折した部分が骨癒合せず、完全に離れて「偽関節」と呼ばれる状態になり、自然に治るのが難しくなってしまいます。さらに進行すると腰椎分離すべり症へと移行し、腰の骨が前にずれてしまうこと可能性があります。

特に16歳未満では、分離すべり症に移行しやすいため注意が必要です。第5腰椎の両側性の腰椎分離症の場合、腰椎分離すべり症へ進行するリスクが高まります。

このズレが大きくなると、脊柱管の中を通る神経（馬尾神経）を圧迫し、腰の痛みに加えて足のしびれや痛み、筋力低下、さらには排尿・排便障害が現れることもあります。

スポーツ活動の継続が困難になり、将来の進路にも影響が出る可能性があり、特に成長期のアスリートにとって、この症状は競技人生を左右する重大な問題となりかねません。早期発見・早期治療が何よりも重要です。

腰椎分離症の原因

開院以来、当院には腰椎分離症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの臨床経験や検査結果から断言できるのは、腰椎分離症の原因はひとつではなく多岐にわたるということです。

腰椎分離症の原因として次のようなことが挙げられます。

腰椎分離症はこういった様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

特に成長期の若者は、腰を反らす動作や捻る動作を繰り返すスポーツ活動により、腰椎に過度な負担がかかり続けることで発症します。骨の成長が急激に進む時期は、骨端部が弱いままで成長するため、微細なダメージが積み重なりやすくなるのです。

また、体の硬さや体幹の筋力不足により、腰椎下部に負担がかかりやすくなります。特に腰部多裂筋などのインナーマッスルが弱いと、腰椎への負担が増加します。

このように一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

これまでいろいろ試してみたけれど、なかなか改善しなかったという方も、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

腰椎分離症の場合、病院では以下の対処法が一般的です。

薬物療法

長期の服用は胃腸障害などの副作用のリスクがあります。また、根本的な治療ではなく、一時的な痛みの緩和にとどまります。

物理療法

効果が現れるまでに時間がかかります。

コルセットの装着

完全な骨癒合を得るには3～6ヶ月以上の長期間が必要です。スポーツ活動を長期間中断せざるを得ず、コルセットの長期使用により筋力低下を招く可能性があります。

腰椎分離症を改善するために

腰椎分離症を改善するためには、まず正確な診断と原因の特定が重要です。

当院では多角的な検査を通して、あなたの腰椎分離症の根本原因を見つけだします。特に成長期のアスリートの場合、早期発見・早期治療が非常に重要になります。そして、検査結果をもとに筋肉や関節という身体の構造と血液や神経など身体の機能を改善する施術を行います。

痛みの原因となっている部位に直接アプローチするだけでなく、体全体のバランスを整えることで、根本的な改善を目指します。

また、痛みが良くなった後も再発しないよう、日常生活での注意点や自宅でできるケア方法もしっかりとアドバイスします。あなたが生き生きと動ける健康的な毎日を長く維持できるよう、しっかりサポートします。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。症状が現れている箇所だけではなく、腰椎分離症の原因にアプローチすることでその場しのぎではない施術を経験豊富な院長が行います。

当院で腰椎分離症が改善する理由

腰椎分離症を改善するためには、症状のある部位だけでなく身体全体を総合的に捉えることが重要です。痛みの根本原因を特定するには、現在の状態を正確に把握し、小さな変化や症状の波を見逃さないことが必要不可欠です。

そのため、当院では検査から施術まで一貫して院長が行うことで、身体のわずかな変化を継続的に観察、評価することができます。この一貫性のあるアプローチが施術効果を高め、豊富な改善実績につながっています。

薬に頼りたくない方や、これまでの治療で十分な効果が得られなかった方も、新たな視点からのアプローチで改善の可能性があります。あきらめずにご相談ください。

腰椎分離症のQ＆A

腰椎分離症は自然に治りますか？

腰椎分離症は早期発見・早期治療が重要です。初期段階であれば、適切な安静とコルセット着用により約70％の症例で骨癒合が期待できます。しかし、完全に分離が進行してしまった状態（終末期）では自然治癒は難しくなります。

腰椎分離症の人がやってはいけないことは？

腰椎分離症の方がやってはいけないことは、腰を反らす動作を控える、体幹をひねるストレッチをしない、長時間同じ姿勢を続けない、重いものを持ち上げない、無理な運動やスポーツをしないことです。これらの動作は分離部に負担をかけ、症状を悪化させる恐れがあります。

腰椎分離症の治療期間はどのくらいですか？

治療期間は症状の程度や発見の早さによって異なります。早期に発見された場合は2～3ヶ月、進行期では4ヶ月程度で症状が改善することが多いです。

腰椎分離症でも運動はできますか？

基本的に激しい運動は避けるべきです。特に初期治療では、骨癒合を促すために安静が必要です。症状が改善してきた段階で、プランクなどの体幹トレーニングや軽い運動を段階的に行っていくようになります。

腰椎分離症は手術が必要になりますか？

腰椎分離症の多くはコルセットやリハビリテーションなどの保存療法で症状の改善が見込まれます。しかし、長期間の保存療法でも症状が改善しない場合や、分離すべり症に進行して神経症状が強い場合には手術が検討されることがあります。

腰椎分離症が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の構造と機能にアプローチし自然治癒力を高める施術は腰椎分離症と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腰椎分離症は早く対処すればするほど、改善までの期間が短くなります。腰椎分離症の患者さんを数多くみてきた経験から、身体の状態を正しく把握し適切に対処すれば身体は変わります。

改善まで責任をもって私が施術を行いますので、ひとりで悩まず、お気軽にご連絡ください。