筋筋膜性疼痛症候群

筋筋膜性疼痛症候群とは

筋筋膜性疼痛症候群とは、筋肉やそれを覆っている薄い膜（筋膜）に生じる慢性的な痛みの症候群です。この症状で最も特徴的なのが「トリガーポイント」と呼ばれる筋肉の硬いしこりで、ここを押すと周囲に痛みが広がることがあります。

レントゲンやMRIなどの画像検査では異常が見つからないことが多く、原因不明の慢性的な痛みとして扱われることも少なくありません。

この疾患は肩こり、腰痛、頭痛などの身近な症状の多くに関係している可能性があります。特に40歳以上の働く女性に多く見られ、長時間のデスクワークや同じ姿勢を続ける仕事をしている方に頻繁に発症します。

痛みは局所的に始まりますが、放置すると周囲の筋肉にも影響を及ぼし、痛みの範囲が広がることがあります。

厚生労働省の調査によると、成人の15%が筋肉や骨の分野で慢性疼痛と思われる症状を訴えており、この慢性疼痛患者のかなりの人が筋筋膜性疼痛症候群である可能性が高いとされています。

2019年の国民生活基礎調査では、男性の第一位が腰痛、第二位が肩こり、女性の第一位が肩こり、第二位が腰痛となっており、これらの多くに筋筋膜性疼痛が関係していると考えられています。

筋筋膜性疼痛症候群を放置すると、痛みの連鎖反応が生じます。脳や脊髄が筋肉からの痛み信号をとらえて、無意識のうちに自律神経を働かせ、さらに筋肉の血管収縮を起こします。その結果、再び酸素欠乏が発生し痛みがさらに強くなると同時に、痛みの場所や範囲も広がっていきます。

最初は首や肩だけだった痛みが、背中や腕にまで及ぶようになり、やがて日常生活に大きな支障をきたします。仕事では集中力が続かず、ミスが増えてしまうことも。好きだった趣味やスポーツもできなくなり、料理や掃除といった家事も痛みのために億劫になってしまいます。

睡眠の質も著しく低下し、夜中に痛みで目が覚めるようになります。十分な休息が取れないため疲労が蓄積し、さらに痛みが増強するという悪循環に陥ります。慢性化すると完治までに相当な時間が必要になり、治ったと思っても再発する恐れがあります。

心理的なストレスも大きくなり、うつ症状を併発することもあります。早期の適切な治療が何より重要です。

筋筋膜性疼痛症候群の原因

開院以来、当院には筋筋膜性疼痛症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの臨床経験や検査結果から断言できるのは、筋筋膜性疼痛症候群の原因はひとつではなく多岐にわたるということです。

筋筋膜性疼痛症候群の原因として次のようなことが挙げられます。

筋筋膜性疼痛症候群はこういった様々な原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、筋肉・筋膜の緊張や血流の悪化などが発生し、痛みが発症します。それは人によって異なり、単に筋肉をほぐしたり薬を処方するだけでは、全ての問題は取り切れません。全身の状態を丁寧にチェックし、正確に見極めることが大切です。

このように一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。筋筋膜性疼痛症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

これまでいろいろ試してみたけれど、なかなか改善しなかったという方も、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

筋筋膜性疼痛症候群の場合、病院では以下の対処法が一般的です。

薬物療法

薬だけでは根本的な原因を解決できないため、症状が再発することがあります。また長期使用による副作用のリスクも懸念されます。

理学療法

効果が現れるまでに時間がかかる場合があることや、継続的な通院や自宅での運動が必要になる点がデメリットです。

トリガーポイント注射

一時的に痛みが和らいでも、筋肉の使い方や生活習慣を改善しないと痛みが再発する可能性があります。注射が苦手な人には負担となる場合もあります。また、注射による疼痛や内出血のリスクもあります。

鍼治療

完治までの期間が長期に及ぶ場合があり、継続的な治療が必要になることがデメリットとして挙げられます。

筋筋膜性疼痛症候群を改善するために

筋筋膜性疼痛症候群を改善するためには、まず正確な原因を特定することが重要です。原因が分からないまま対処しても、一時的に楽になってもまた同じ症状を繰り返してしまいます。

当院では多角的な検査を通して、あなたの筋筋膜性疼痛症候群の根本原因を見つけだします。そして、検査結果をもとに筋肉や関節、骨という身体の構造に対しての施術と血流や神経など身体の機能を改善する施術を行い、あなたの自然治癒力を活性化していきます。

さらに、痛みが良くなった後も再発しないよう、日常生活での姿勢や動作の改善方法をお伝えします。あなたが生き生きと動ける健康的な毎日を長く維持できるよう、しっかりサポートします。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。症状が現れている箇所だけではなく、筋筋膜性疼痛症候群の原因にアプローチすることでその場しのぎではない施術を経験豊富な院長が行います。

当院で筋筋膜性疼痛症候群が改善する理由

筋筋膜性疼痛症候群を改善するためには、症状のある部位だけでなく身体全体を総合的に捉えることが重要です。痛みの根本原因を特定するには、現在の状態を正確に把握し、小さな変化や症状の波を見逃さないことが必要不可欠です。

そのため、当院では検査から施術まで一貫して院長が行うことで、身体のわずかな変化を継続的に観察、評価することができます。この一貫性のあるアプローチが施術効果を高め、豊富な改善実績につながっています。

薬に頼りたくない方や、これまでの治療で十分な効果が得られなかった方も、新たな視点からのアプローチで改善の可能性があります。あきらめずにご相談ください。

筋筋膜性疼痛症候群のQ＆A

筋筋膜性疼痛症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は適切な休息と生活習慣の改善により自然治癒することもありますが、慢性化した場合は専門的な治療が必要です。特に40歳以上では自然治癒力が低下するため、早期の適切な治療をお勧めします。放置すると痛みの連鎖反応により症状が悪化する可能性があります。

筋筋膜性疼痛症候群の人がやってはいけないことは？

長時間同じ姿勢を続けることや、痛みがある状態での無理な運動は避けてください。自己判断での急激な負荷は炎症を進行させ症状を悪化させます。また、無闇に温めたり冷やしたりするのも危険です。急性期はアイシング、慢性期は温熱療法が基本ですが、専門家の指導のもとで行うことが重要です。

筋筋膜性疼痛症候群と線維筋痛症の違いは？

筋筋膜性疼痛症候群は特定のトリガーポイントが原因となる局所的な痛みですが、線維筋痛症は全身の広範な筋に生じる激しい痛みが特徴です。筋筋膜性疼痛症候群は押すと痛みが広がる明確な圧痛点がありますが、線維筋痛症はより広範囲で原因不明の痛みとなります。診断と治療法も異なるため、専門医による正確な判断が必要です。

この症状は完治しますか？

適切な治療と生活習慣の改善により完治は可能です。ただし、慢性化している場合は時間がかかることがあります。当院では根本原因を特定し、バイタルリアクトセラピーなどの最先端治療と手技療法を組み合わせることで、多くの患者様に改善を実感していただいています。継続的なケアと予防が重要です。

ストレスとの関係はありますか？

心理的ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、筋筋膜性疼痛症候群のリスクを高める重要な要因です。ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなることで症状が悪化します。

筋筋膜性疼痛症候群が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の構造と機能にアプローチし自然治癒力を高める施術は筋筋膜性疼痛症候群と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

筋筋膜性疼痛症候群は早く対処すればするほど、改善までの期間が短くなります。筋筋膜性疼痛症候群の患者さんを数多くみてきた経験から、身体の状態を正しく把握し適切に対処すれば身体は変わります。

改善まで責任をもって私が施術を行いますので、ひとりで悩まず、お気軽にご連絡ください。