ハンター管症候群

ハンター管症候群とは

ハンター管症候群とは、太ももの内側にある「ハンター管（内転筋管）」という筋肉に囲まれたトンネル状の部分で、伏在神経という感覚神経が圧迫されることによって起こる神経障害です。

この伏在神経は、太ももの付け根から膝の内側を通り、ふくらはぎの内側から足首の内側まで伸びている神経で、これらの部位の感覚を担当しています。

ハンター管は長内転筋、大内転筋、内側広筋、縫工筋という4つの筋肉によって形成されており、この部分で神経が締め付けられると、膝の内側からふくらはぎの内側にかけて痛みやしびれが生じます。

重要なのは、この神経は感覚のみを司る神経であるため、筋力低下などの運動麻痺は起こらないという特徴があります。そのため、膝の変形性関節症や腰椎ヘルニア、半月板損傷などと誤診されやすい疾患として知られています。

ハンター管症候群を放置すると、最初は軽微な痛みやしびれだったのが、時間の経過とともに深刻な問題が生じる可能性があります。歩行時の痛みが強くなり長距離の歩行が困難になったり、階段の昇降や椅子からの立ち上がりが辛くなり、夜間痛が頻繁になって睡眠の質が著しく低下します。

活動制限も進行し、スポーツや趣味活動の継続が困難になって、仕事や家事に支障をきたすようになります。そして、外出や旅行を控えるようになり、生活の質が大幅に低下してしまいます。運動不足による筋力低下や体力の衰え、慢性的な痛みによる精神的なストレスの蓄積も懸念されます。

ハンター管症候群の原因

開院以来、当院にはハンター管症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの臨床経験や検査結果から断言できるのは、ハンター管症候群の原因はひとつではなく多岐にわたるということです。

ハンター管症候群の原因として次のようなことが挙げられます。

ハンター管症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

スポーツなどで太ももの内側の筋肉を過度に使用することで筋肉の緊張が高まり、ハンター管内の伏在神経を圧迫します。股関節や足関節の問題、膝下の捻れなどにより重心バランスが崩れ、縫工筋や内転筋の緊張を高めてしまうことも原因となります。サポーターやテーピング、防具の締め付け、窮屈な衣類による太ももの長時間圧迫も神経障害を引き起こします。

このように一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。ハンター管症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

これまでいろいろ試してみたけれど、なかなか改善しなかったという方も、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

ハンター管症候群の場合、病院では以下の対処法が一般的です。

薬物療法

眠気やふらつきなどの副作用があり、効果が現れるまで個人差が大きく、根本的な解決にはなりません。長期間の服用により依存性の問題も生じることがあります。

ブロック注射

一時的な効果に留まることが多く、繰り返し施行が必要な場合があります。また、感染や神経損傷のリスクが伴い、適切な時期や頻度の判断が難しいこともあります。

物理療法

継続的な治療が必要で、根本的な原因が解決されない限り症状の再発が起こりやすく、効果の持続性に限界があります。

手術療法

侵襲的な治療であり、術後の合併症や再発のリスクがあります。また、完全な症状改善が保証されるわけではなく、原因が残存し、再発リスクやしびれなどが取れないことが多いです。

ハンター管症候群を改善するために

ハンター管症候群改善の第一歩は、あなたの痛みの本当の原因を明らかにすることです。原因がはっきりしないまま対処すると、一時的に楽になっても、また同じ痛みを繰り返してしまいます。

当院では多角的な検査を通して、あなたのハンター管症候群の根本原因を見つけだします。そして、検査結果をもとに筋肉や関節という身体の構造と血液や神経など身体の機能を改善する施術を行います。

さらに、痛みが良くなった後も再発しないよう、日常生活での姿勢や動作の改善方法をお伝えします。あなたが生き生きと動ける健康的な毎日を長く維持できるよう、しっかりサポートします。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。症状が現れている箇所だけではなく、ハンター管症候群の原因にアプローチすることでその場しのぎではない施術を経験豊富な院長が行います。

当院でハンター管症候群が改善する理由

ハンター管症候群を改善するためには、症状のある部位だけでなく身体全体を総合的に捉えることが重要です。痛みの根本原因を特定するには、現在の状態を正確に把握し、小さな変化や症状の波を見逃さないことが必要不可欠です。

そのため、当院では検査から施術まで一貫して院長が行うことで、身体のわずかな変化を継続的に観察、評価することができます。この一貫性のあるアプローチが施術効果を高め、豊富な改善実績につながっています。

薬に頼りたくない方や、これまでの治療で十分な効果が得られなかった方も、新たな視点からのアプローチで改善の可能性があります。あきらめずにご相談ください。

ハンター管症候群のQ＆A

ハンター管症候群は自然に治りますか？

ハンター管症候群は神経の圧迫による症状のため、原因となっている筋肉の緊張や姿勢の問題が解決されない限り、自然治癒は期待できません。早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、改善への道筋をつけることが重要です。放置すると症状が慢性化し、治療により時間がかかる可能性があります。

ハンター管症候群の人がやってはいけないことは？

あぐら姿勢や足組みは神経を圧迫するため避けてください。ハイヒールの常用や過度なスクワット、長時間の同一姿勢も症状悪化の要因となります。また、きつい下着やサポーターの長時間着用、無理な運動の継続も控えるべきです。日常生活では太ももを圧迫する動作や姿勢に注意を払うことが大切です。

膝の変形性関節症との違いは何ですか？

変形性膝関節症は関節の軟骨が摩耗して起こる疾患で、関節の動きに伴う痛みが特徴です。一方、ハンター管症候群は神経の圧迫による症状で、しびれを伴った疼くような痛みが特徴的です。また、ハンター管症候群では筋力低下は起こりませんが、変形性膝関節症では進行すると筋力低下が見られることがあります。

どの診療科を受診すればよいですか？

まずは整形外科を受診することをお勧めします。ただし、ハンター管症候群は診断が難しい疾患のため、神経の専門知識を持つ医師による詳細な診察が必要です。症状が改善しない場合は、神経内科やペインクリニック、または神経障害に詳しい整骨院での相談も検討してください。

MRIやレントゲンで診断できますか？

残念ながら、MRIやレントゲン、血液検査などの画像検査や血液検査では典型的な所見が得られないことが多く、診断は困難です。診断には詳細な問診と触診が最も重要で、特にハンター管直上の圧痛の確認や神経ブロック注射による診断的治療が有効とされています。

ハンター管症候群が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の構造と機能を高める施術はハンター管症候群と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

ハンター管症候群は放っておくと慢性化しやすく、年齢とともに悪化するので早めの対処が必要です。ハンター管症候群の患者さんを数多くみてきた経験から、身体の状態を正しく把握し適切に対処すれば身体は変わります。

改善まで責任をもって私が施術を行いますので、ひとりで悩まず、お気軽にご連絡ください。