ギオン管症候群

ギオン管症候群とは

ギオン管症候群とは、手首の小指側にある「ギオン管」と呼ばれるトンネル状の部位で、尺骨神経が圧迫されることによって起こる神経障害です。このギオン管は、豆状骨と有鈎骨という2つの骨に囲まれた狭い空間で、ここを尺骨神経と動脈が通過しています。

尺骨神経は小指と薬指の感覚を司り、手の細かい動きをコントロールする重要な神経です。この神経が何らかの原因で圧迫されたり引っ張られたりすることで、小指と薬指のしびれや感覚の鈍さ、筋力低下などの症状が現れます。特徴的なのは、手のひら側の感覚異常が中心で、手の甲には症状が出ない場合が多いことです。

ギオン管症候群を含む末梢神経障害の正確な統計データは限定的ですが、厚生労働省の患者調査によると、神経系疾患全体では年間約200万人が医療機関を受診しています。尺骨神経障害は末梢神経障害の中で手根管症候群に次いで2番目に多い疾患とされており、特に40代から50代の男性に多く見られます。

ギオン管症候群は放置していると痛みや痺れが徐々に悪化し、日常生活に大きな障害を起こす場合があります。初期段階では軽い違和感程度ですが、進行すると深刻な状態に至ります。

中期段階では筋力の低下や握力の著しい減少が起こり、細かい動作ができなくなります。ボタンやチャックを閉める動作が困難になり、仕事でのパフォーマンス低下は避けられません。

最悪の場合、手の指、手のひらや腕の筋肉まで筋力が低下し、指の変形（鉤爪変形）が起こります。筋肉の萎縮が進行すると、手術を行っても完全な回復が困難になる可能性があります。また、精神的にも落ち込んでしまい、さらに症状が悪化する悪循環に陥ることもあります。

このような進行を防ぐためには、早期の適切な治療が何より重要です。症状を感じたら我慢せず、専門家に相談することをお勧めします。

ギオン管症候群の原因

開院以来、当院にはギオン管症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの臨床経験や検査結果から断言できるのは、ギオン管症候群の原因はひとつではなく多岐にわたるということです。

ギオン管症候群の原因として次のようなことが挙げられます。

ギオン管症候群はこういった様々な原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

自転車のハンドルを握る、キーボードや楽器の演奏など、反復する手の動作が尺骨神経に圧迫や摩擦を引き起こします。また、パソコン作業や自転車のハンドル、ハンマーや振動工具の長時間使用により、ギオン管部分が持続的に圧迫されることもあります。

このように一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。ギオン管症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

これまでいろいろ試してみたけれど、なかなか改善しなかったという方も、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

ギオン管症候群の場合、病院では以下の対処法が一般的です。

安静・固定療法

長期間の安静や固定により筋力低下や関節の拘縮を招く可能性があり、機能回復が遅れることがあります。

薬物療法

長期使用により胃腸障害などの副作用リスクがあり、根本的な原因解決にはならない場合があります。

ステロイド注射

繰り返し注射することで組織の弱体化や感染リスクが高まる可能性があります。

物理療法

効果が一時的にとどまることが多く、継続的な通院が必要になる場合があります。

手術療法

術後の感染や神経損傷、機能障害などのリスクがあり、完全な回復が保証されない場合があります。

ギオン管症候群を改善するために

ギオン管症候群を改善するためには、まず正確な原因を特定することが重要です。原因が分からないまま対処しても、一時的に楽になってもまた同じ症状を繰り返してしまいます。

当院では多角的な検査を通して、あなたのギオン管症候群の根本原因を見つけだします。そして、検査結果をもとに筋肉や関節、骨という身体の構造に対しての施術と血流や神経など身体の機能を改善する施術を行い、あなたの自然治癒力を活性化していきます。

さらに、痛みが良くなった後も再発しないよう、日常生活での姿勢や動作の改善方法をお伝えします。あなたが生き生きと動ける健康的な毎日を長く維持できるよう、しっかりサポートします。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。症状が現れている箇所だけではなく、ギオン管症候群の原因にアプローチすることでその場しのぎではない施術を経験豊富な院長が行います。

当院でギオン管症候群が改善する理由

ギオン管症候群を改善するためには、症状のある部位だけでなく身体全体を総合的に捉えることが重要です。痛みの根本原因を特定するには、現在の状態を正確に把握し、小さな変化や症状の波を見逃さないことが必要不可欠です。

そのため、当院では検査から施術まで一貫して院長が行うことで、身体のわずかな変化を継続的に観察、評価することができます。この一貫性のあるアプローチが施術効果を高め、豊富な改善実績につながっています。

薬に頼りたくない方や、これまでの治療で十分な効果が得られなかった方も、新たな視点からのアプローチで改善の可能性があります。あきらめずにご相談ください。

ギオン管症候群のQ＆A

ギオン管症候群は自然に治りますか？

軽度の場合や外傷による一時的な圧迫であれば自然治癒する可能性もありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。放置すると症状が進行し、筋力低下や指の変形を引き起こす可能性があるため、早期の専門的な評価と治療をお勧めします。

ギオン管症候群の人がやってはいけないことは？

長時間の手首への圧迫や反復動作は避けましょう。自転車のハンドルを強く握り続ける、パソコン作業を休憩なしで長時間行う、重いものを持ち続けるなどの行為は症状を悪化させる可能性があります。また、症状を我慢して無理に手を使い続けることは避け、適度な休息を取ることが重要です。

どのくらいの期間で症状は改善しますか？

症状の程度や原因によって異なりますが、適切な治療を行えば軽度の場合は数週間から数か月で改善が期待できます。

手術をしないで治すことはできますか？

多くの場合、保存的治療で改善が可能です。ただし、ガングリオンなどの腫瘤が原因の場合や、保存療法で効果が得られない重症例では医療機関での精密検査が必要になることもあります。

再発する可能性はありますか？

根本的な原因を取り除かずに症状だけを抑えた場合、再発のリスクがあります。当院では関節、筋肉、神経、姿勢、歩行の5つの検査から根本原因を特定し、生活習慣の改善指導も含めた包括的な治療を行います。正しい体の使い方を身につけることで再発予防が可能です。

日常生活で気をつけることはありますか？

長時間同じ姿勢を避け、手首に負担のかかる動作を控えることが大切です。パソコン作業では定期的な休憩を取り、手首の角度に注意してください。また、適度な手首のストレッチを定期的に行い、重いものを持つ際は両手で分散して負担を軽減することをお勧めします。

症状が進行するとどうなりますか？

放置すると筋肉の萎縮が進行し、指の変形や握力の著しい低下が起こります。最終的には日常生活に大きな支障をきたし、手術を行っても完全な回復が困難になる可能性があります。早期の適切な治療により、このような進行を防ぐことができるため、症状を感じたら早めにご相談ください。

肘部管症候群との違いは何ですか？

どちらも尺骨神経の障害ですが、圧迫される部位が異なります。肘部管症候群は肘の内側で神経が圧迫され、手の甲側にもしびれが生じますが、ギオン管症候群は手首で圧迫され、手のひら側のみにしびれが現れます。当院では詳細な検査により正確な診断を行い、それぞれに適した治療法を選択いたします。

ギオン管症候群が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の構造と機能にアプローチし自然治癒力を高める施術はギオン管症候群と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

ギオン管症候群は早く対処すればするほど、改善までの期間が短くなります。ギオン管症候群の患者さんを数多くみてきた経験から、身体の状態を正しく把握し適切に対処すれば身体は変わります。

改善まで責任をもって私が施術を行いますので、ひとりで悩まず、お気軽にご連絡ください。