
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。階段を一段降りるたびに、足の裏がズキンと痛む。そんな毎日を送っていませんか。平地を歩いているぶんにはまだ我慢できるのに、階段になった瞬間だけ痛みがグッと増す——この「なんで階段だけ?」という疑問を、今日はわかりやすくほぐしていきたいと思います。
こんなお悩みはありませんか?
そのしんどさ、本当によくわかります。「たかが階段」なのに、毎日これだけ気を使わなければならないのは、じわじわとストレスになってきますよね。じつは、足底筋膜炎(そくていきんまくえん)という足の裏の炎症が、この「階段だけ特につらい」という状態を引き起こしていることがとても多いのです。


「階段のたびに足が痛い」というお悩みを持つ方はとても多くいらっしゃいます。痛む足に何が起きているのか、そしてすぐに試せる工夫を一緒に考えていきますね
「足底筋膜炎」という言葉、少し難しく聞こえますよね。簡単にいうと、足の裏にある「足を支えるためのバンド状の組織」が炎症を起こして痛んでいる状態のことです。このバンドのことを「足底筋膜(そくていきんまく)」と呼びます。かかとの骨から足の指の付け根にかけて、扇を広げたようにピンと張っています。
歩くたびに、足には体重の何倍もの力がかかります。その衝撃を吸収するクッションの役割を担っているのが、この足の裏のバンドです。ゴムのように伸び縮みをくり返しながら、足のアーチ(土踏まずのカーブ)を支えています。このバンドに、毎日少しずつ負担がかかり続けると、やがて小さな傷と炎症が生まれます。それが「足底筋膜炎」です。
「平地はなんとか歩けるのに、階段になると別の痛みが出る」——この現象には、ちゃんとした理由があります。階段という動作が、足の裏のバンドにとって「特別に負担の大きい動き」だからです。上りと下りでは、また別の理由で痛みが出ます。それぞれ見ていきましょう。
階段を上るとき、体は自然とつま先立ちに近い姿勢をとります。このとき、足の裏のバンドはギュッと強く引き伸ばされます。普通に歩くときの2〜3倍もの力で引っ張られている、とも言われています。すでに炎症が起きている状態のバンドに、それだけ強い力が加わるのですから、ズキンとした鋭い痛みが出るのは当然といえます。特にかかとの少し前あたりに痛みを感じやすいのが、上りの特徴です。
一方、階段を下りるときはどうでしょう。下りでは、足がひと段下に着地する瞬間に、かかとへ衝撃がドカンと集中します。炎症を起こしているバンドの付け根部分に、体重と重力が一気にのしかかってくるイメージです。「ドスンと降りた瞬間のあの鈍い響き」「降りるたびにジンジンする感覚」——これが下りで痛みが出るメカニズムです。「踏み外しそうで怖い」という感覚は、足が痛みをかばって力を抜こうとするために生まれます。
「じゃあ階段を使わなければいい」とはいっても、自宅の階段、駅の階段、職場の移動——なかなかそうはいきませんよね。ここでは難しいことは抜きにして、今日からすぐに試せる工夫をお伝えします。完璧にやろうとしなくていいので、できることからひとつずつ取り入れてみてください。
階段を上るとき、無意識につま先で蹴り上げていませんか。それが足の裏への負担を増やしています。意識してほしいのは、足の裏全体をフラットに踏み台の上に乗せてから体重を移すイメージを持つことです。つま先で蹴り上げる代わりに、足をしっかり踏み台の上に置いてからゆっくり重心を上に移す、というイメージです。最初は少しぎこちなく感じるかもしれませんが、すぐに慣れてきます。
下りで響くのを防ぐためには、着地の衝撃をやわらげることがポイントです。膝をほんの少しだけ柔らかく保ちながら、そっと足を置くように降りるだけで、かかとへの衝撃はずいぶん違います。「ドスン」ではなく「そっと」。急いでいるときほど難しいですが、意識して続けると自然に身についていきます。
「手すりをつかむのは大げさかな」と思っている方、もったいないです。手すりを使うことで腕でも体重を支えられ、足への負担を意識的に分散させることができます。恥ずかしいことでもなんでもないので、積極的に活用してください。駅では無理にエスカレーターを避けなくていいです。今の足の状態を悪化させないことの方がずっと大切です。
硬い底のサンダルやかかとのないスリッパで毎日何度も階段を上り下りしていると、そのたびに足の裏に衝撃が直接かかります。クッション性のある室内履きに変えるだけでも、毎日積み重なるダメージを減らすことができます。特に自宅での移動が多い方には、ぜひ一度見直してほしいポイントです。
足の裏の炎症を抱えている方の多くが、「朝の最初の一歩目が一番しんどい」とおっしゃいます。これは、寝ている間に足の裏のバンドが縮んだ状態で固まってしまうためです。寝起きの状態でいきなり階段を踏み出すと、固まったバンドが急に引き伸ばされて強い痛みが走ります。
朝、立ち上がる前に布団の中で足首をゆっくりぐるぐると回す、足の指を丁寧に広げたり閉じたりする——これだけで、固まったバンドが少しほぐれた状態で動き出せます。たった1〜2分ですが、最初の一段目の痛みが和らいだという方はとても多いです。ぜひ試してみてください。
可能であれば、起き上がった後にリビングなど平らな場所を数歩歩いてから階段に向かうようにしてみてください。少し歩くことで足の裏が目覚め、バンドが伸び始めた状態で段差に挑めます。毎朝のほんの小さな習慣の変化ですが、続けることでつらさが変わってきます。
「まだ歩けるし、そのうち治るかな」——足の痛みに対して、そうやって先送りにしていることはありませんか。気持ちはとてもよくわかります。でも、足の裏の炎症は、適切なケアをしないまま毎日負担をかけ続けると、じわじわと慢性化していきます。最初は朝だけだった痛みが、やがて階段でも、長歩きのあとにも、ひどくなると一日中じんわりと痛むようになっていくことがあります。
痛い足をかばいながら歩いていると、気づかないうちに歩き方が変わります。無意識に痛くない側の足に体重を乗せるようになると、今度は反対側の膝や、腰にまで負担がかかり始めます。「足底筋膜炎だったのに、なぜか膝まで痛くなってきた」という方はとても多く、私の院でも日々そういったケースを診ています。痛みの連鎖を止めるためにも、早めに原因を見つけることがとても大切です。
ここが実は一番大切なポイントなのですが、足の裏が痛いからといって、原因が足の裏だけにあるとは限りません。私がこれまで多くの患者さんを診てきた経験からいうと、姿勢のゆがみ、骨盤のバランス、ふくらはぎやアキレス腱の硬さ、歩き方のクセ——これらが複雑に絡み合って、足の裏に過剰な負担をかけているケースがとても多いのです。
同じ「足底筋膜炎」という状態でも、その根っこにある原因は一人ひとり違います。だから、表面の痛みだけを見て一律に対処するのではなく、「あなたの体の何が、足の裏に負担をかけているのか」をきちんと見極めることがとても重要なのです。湿布を貼っても、市販のインソール(靴の中敷き)を試しても改善しなかった方の多くは、原因が特定されないまま対処だけされているケースがほとんどです。
大樹整骨院では、関節・筋肉・神経・姿勢・歩き方という5つの視点から丁寧に検査を行い、足の裏の痛みの根本にある原因を探っていきます。「いろいろ試したけど変わらなかった」とあきらめている方にこそ、一度しっかり原因を見てほしいと思っています。
完全に休んでいれば痛みが落ち着くこともありますが、根本の原因が解決されていなければ、動き始めた途端に同じ痛みがくり返されることがほとんどです。「安静→少し楽→また痛む」をくり返している方は、ぜひ一度しっかり原因を見てもらうことをおすすめします。
足の裏やふくらはぎをやさしく伸ばすストレッチは、痛みの軽減に役立つことがあります。ただし、炎症がひどい時期に強くぐいぐい伸ばすと逆効果になることもあります。「気持ちいいな」と感じる程度の、無理のない範囲で行うようにしてください。
かかとがしっかり包まれていて、靴底にクッションのある靴が、足への負担を和らげるうえで効果的です。また、毎回靴ひもをしっかり締め直して足にフィットさせる習慣も、じつはとても大切です。ただし靴の工夫だけで根本的な改善をするのは難しいため、原因へのアプローチと一緒に取り組んでください。
多くの方が、お仕事や家事を続けながら施術を受けて改善されています。むやみに動きを制限するよりも、正しいケアを受けながら日常を続けることの方が回復への近道になることも多いです。まずは一度ご相談ください。
毎日何度も使う階段のたびに痛みと戦って、「踏み外したらどうしよう」と怖い思いをしながら暮らすのは、本当につらいことだと思います。でも、足底筋膜炎は、きちんと原因を見つけて向き合えばちゃんと良くなれる症状です。一人で悩んで我慢し続けなくていいんです。「もしかしてこれかも」と思ったら、どうか抱え込まずにいつでも気軽にご相談ください。あなたのその足の痛み、一緒に考えていきましょう。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



