
院長:表川お気軽にご相談ください!

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こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。
デスクワークやスマホ時間が長くて首や肩がガチガチになり、つらくて肩こり対策用のネックレスに頼りたくなることはありませんか。最近はおしゃれ感覚で使える磁気系のものも増えてきて、ドラッグストアやネットショップでも本当にたくさんの種類が並んでいますよね。
その一方で、実際に使ってみたけれど「思ったほど変わらなかった」と感じている方も少なくありません。
この記事では、肩こりでネックレスを検討している方に向けて、治療家の立場から本当に知っておいてほしいポイントや、日常生活でできる対策、そして専門的なケアが必要になるタイミングについてお伝えしていきます。なお、肩こりそのものについて詳しく知りたい方は肩こりのページもあわせてご覧ください。


治療家としての経験から「ネックレス=悪い」「治療だけが正しい」という極端な話ではなく、うまく組み合わせて肩こりをラクにしていくための現実的な考え方をお伝えしていきます
仕事や家事、育児で毎日バタバタしていると、わざわざ整体や整骨院に通う時間を作るのは正直大変ですよね。特に30〜50代の方は責任ある立場を任されることも増え、長時間のパソコン作業やオンライン会議が当たり前になり、夕方には首から肩にかけてずっしり重さを感じている方が多い印象です。
そんな中で、つけるだけで血行を良くしてくれるという宣伝文句のネックレスは、とても魅力的に映ります。仕事中もつけっぱなしにできて、見た目もシンプルならスーツや私服にもなじみますし、「これで少しでもラクになるなら試してみたい」と感じるのは当然の流れだと思います。
また、病院で検査をしても特に異常はないと言われたり、湿布や痛み止めをもらっても根本的に良くなった感じがしないと、「もっと手軽で、毎日続けられる方法はないかな」と考える方が増えてきます。そういった意味で、ネックレスは“自分でできるセルフケア”として選ばれやすい存在になっています。
市販されている肩周り用のネックレスには、磁石を使って血行を促したり、ワイヤーや特殊な素材で筋肉の緊張を緩めることを狙ったものなど、いくつかタイプがあります。医療機器として認定されているものから、あくまで健康グッズとして販売されているものまで幅広く、効果の感じ方にも個人差があるのが現状です。
治療家の立場から見ると、ネックレスは「肩こりを楽にするサポート役」として捉えるのがちょうど良いと思っています。例えば、冷えが強い方や、長時間同じ姿勢が続いてしまう方の場合は、首まわりの血流を少しでも保つことで重さが軽くなるケースもあります。しかし、筋肉が硬くなってしまった根本の原因そのものを変えていく力は、どうしても限定的になりやすいのです。
ここで大事なのは、「ネックレスが全く意味がない」と切り捨ててしまうことではなく、自分の肩こりのタイプに合っているかどうかを見極める視点です。一時的なラクさを感じるのであればうまく使いつつ、同時に体の使い方や姿勢、生活習慣も見直していくことで、結果的には肩こり全体が楽になっていく流れを作ることができます。
長年症状を診ていると、「ネックレスで少しラクにはなったけれど、夕方になるとまた肩が重くなる」「頭痛や吐き気までは良くならない」という声をよくお聞きします。これは、首や肩の筋肉が硬くなっている背景に、姿勢や筋力、自律神経の乱れなど複数の要素が絡んでいるからです。


例えば、日中ずっとパソコンの画面を見て前かがみになっていると、頭の重さを支えるために首や肩の筋肉には常に負担がかかります。眼精疲労で目の奥がしんどくなっている方も多く、そのストレスがさらに筋肉の緊張を高めてしまいます。この状態が続くと、いくら首のまわりを温めたり、磁気で血流を促しても、そもそも負担が減っていないので症状は繰り返されやすくなります。
また、冷え性や自律神経の乱れが強い方の場合、体全体の血行が悪くなっていることも珍しくありません。睡眠の質が落ちていたり、ストレスで交感神経が優位になり続けていると、筋肉は休むタイミングを失ってしまいます。こういった背景が残ったままでは、ネックレスだけで「根っこからの改善」を目指すのは正直難しいと言わざるを得ません。
単なる肩の重さだけでなく、頭痛やめまい、手のしびれなどを伴っている場合は、セルフケアだけで様子を見るのではなく、一度しっかり体をチェックすることをおすすめします。特に、肩こりが悪化するタイミングで目の奥の痛みや吐き気が出るような方は、首まわりの筋肉だけでなく、神経や血管への負担も関係しているケースが多いです。
腕や指にしびれを感じる場合は、首の骨の並びや神経の出口部分に負担がかかっている可能性もあります。長時間のスマホ操作やノートパソコンを覗き込む姿勢が続くと、首のカーブが失われていわゆるストレートネックと呼ばれる状態になり、結果的に神経の通り道が狭くなってしまうことがあるのです。
また、睡眠の質が落ちて夜中に何度も目が覚めてしまったり、朝起きたときから肩がガチガチに固まっているという場合は、自律神経のバランスが崩れているサインかもしれません。ただの筋肉疲労と捉えてしまうと、対応が遅れてつらい状態が長引きやすくなるので、早めに専門家の目で全身をチェックしてもらうことが大切です。
もしこれから肩こり対策のためにネックレスを購入しようと考えているのであれば、いくつか事前にチェックしておきたい点があります。まず、自分の肩こりの「出方」をよく振り返ってみてください。デスクワークの終盤だけ辛くなるのか、一日中ずっと重さが残っているのか、頭痛や吐き気が伴うのかによって、必要な対策は変わってきます。
次に、普段の姿勢や生活習慣にも目を向けてみましょう。気づけばいつも首が前に出ていたり、座っているときに背中が丸くなっていないでしょうか。運動不足で肩周りの筋肉が落ちていると、頭の重さを支えるために僧帽筋などが過緊張になりやすく、ちょっとした冷えや疲れでも肩こりを感じやすくなってしまいます。
さらに、ネックレスを選ぶときはデザインや価格だけでなく、素材との相性も大事です。金属アレルギーがある方は、肌に触れる部分の材質をよく確認し、長時間つけっぱなしにすることでかぶれやかゆみが出ないかどうか注意が必要です。この段階で不安がある場合は、日中の限られた時間だけ試してみるなど、体の反応を見ながら使っていくのが安心です。
ネックレスをまったく使わない方がいいという話ではなく、セルフケアの一つとして上手に取り入れていくことが大切だと考えています。そのためのポイントとして、「一つの道具だけに期待を集中させない」という意識を持ってみてください。道具はあくまでもサポーターであり、主役はご自身の体の使い方と生活習慣です。
具体的には、日中に首を回したり肩甲骨を動かす簡単な体操をこまめに挟んでいくだけでも、首や肩まわりの血流はぐっと変わってきます。長時間座りっぱなしになりがちな方は、1時間に一度は立ち上がって軽くストレッチを行うなど、「同じ姿勢を続けない」工夫を意識してみてください。その上で、首まわりの冷えを防ぐ目的や、日中の血行サポートとしてネックレスを併用すると、相乗効果が期待しやすくなります。
入浴も、とても大きなセルフケアの一つです。シャワーだけで済ませる日が続くと、どうしても体の深部まで温まりにくくなります。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで全身の血行が整い、筋肉の緊張もほどけていきます。ネックレスを外して首まわりをしっかり温めてあげることで、肩こりの負担を一度リセットするイメージを持っていただくと良いと思います。
長年肩こりの患者さんを診ていると、「肩がつらい」と言って来院された方の中に、実は肩や首以外に大きな原因が隠れているケースが多くあります。骨盤のゆがみや足首の動きの悪さ、内臓の疲れなど、普段あまり意識しない部分が首や肩の筋肉に影響を与えていることも珍しくありません。


当院では、関節、筋肉、神経、姿勢、歩行という五つの視点から全身を検査していきます。単に肩を触るだけでなく、体全体のバランスや動き方を見ることで、「なぜこの人は肩こりを繰り返してしまうのか」という根本的な要因を丁寧に探っていきます。ここで見つかった問題を整えていくことで、今まで何をしてもすぐ元に戻っていた肩こりが、ぐっと落ち着いていく方も少なくありません。
特に、首の骨の並びが大きく崩れていたり、自律神経のバランスが強く乱れている場合は、セルフケアだけでの改善には限界があります。整体や鍼灸などをうまく組み合わせながら、体の構造と機能の両面からアプローチすることで、ようやく「根本から変わってきた」と実感されることが多いです。
ここで、整体や鍼灸とあわせて取り入れていただきたい、日常生活でのポイントを三つに絞ってお伝えします。
一つ目の画面の高さですが、ノートパソコンやタブレットを長時間見続けると、どうしても顔が前に出てしまいます。可能であればスタンドを使って目線の高さまで上げ、首が前に倒れすぎないよう工夫してみてください。
二つ目の呼吸の深さですが、ストレスが強くなると、呼吸は自然と浅く速くなります。胸ばかりで呼吸していると首や肩の筋肉が余計に働いてしまい、肩こりを助長します。意識的にお腹を膨らませながらゆっくり息を吐き、吐ききった後に自然に入ってくる空気を感じるようにしてみてください。それだけでも、首や肩まわりの緊張が和らぐ方は多いです。
三つ目の寝具と寝る姿勢ですが、枕が高すぎたり、柔らかすぎるマットレスで体が沈み込みすぎると、寝ている間も首や肩に負担がかかりやすくなります。朝起きたときに首が痛い、肩がガチガチになっているという方は、寝具の見直しも必要かもしれません。体に合った環境づくりを意識することで、夜の間にしっかり筋肉が休める状態を整えていくことが大切です。
ネックレスを使うこと自体は決して悪いことではありません。大切なのは、「ネックレスさえつけていれば大丈夫」と思い込んでしまわないことです。今のつらさを少しでも軽くするためのサポートとして使いながらも、体全体のバランスを整えるケアや、生活習慣の見直しも同時に進めていくことで、結果的に肩こりに悩まされる時間を大きく減らしていくことができます。
本当に目指していただきたいのは、「道具がなくてもラクに過ごせる体」に近づいていくことです。その過程で必要であればネックレスやサポーターも使い、状態が安定してくれば少しずつ手放していく。そのようなイメージを持っていただけると、道具との付き合い方も変わってくるはずです。
今まさにつらい状態が続いている方は、まずは無理をせず、できるところから少しずつ体を整えていく意識を持ってみてください。一人であれこれ試して疲れてしまう前に、専門家の目を借りることで、遠回りせずに楽になる近道が見えてくることも多いですよ。
最後に、この記事を読んでくださっているあなたにお伝えしたいのは、「長年の肩こりでも、良くなる可能性は必ずある」ということです。
ネックレスや市販薬だけでなんとかしようとして限界を感じているなら、そこから一歩抜け出すお手伝いができるかもしれません。つらさを一人で抱え込まず、いつでも相談していただければと思います。
あなたがまた肩のことを気にせず、仕事や趣味を思い切り楽しめる毎日を取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。
【監修】柔道整復師・鍼灸師:表川大樹



