寒い季節に首痛がひどくなる理由と血行を促す簡単セルフケア
こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。
寒くなってきたせいか、最近首が固まっています。
前日寒い中外出したのですが、今朝から首が回りません。
寒くなってきてこのようなお悩みを聞くことが多くなりました。寒さは私たちの体に予想外のストレスをもたらします。特に30代から50代の働く女性にとって、首や肩の痛みは深刻な悩みです。
なぜ冬の厳しい寒さが首の痛みを悪化させるのでしょうか?
今回は、その科学的なメカニズムと効果的な対処法を詳しくご紹介しますので、首の痛みでお悩みの方や興味のある方は、お時間のある時にぜひ最後までお読みください。
冬の寒さはなぜ首を痛めるの?
40代女性のSさんの場合
「寒い日に一日外出した翌朝、突然首が左に向かなくなってしまいました。仕事も家事もあるのに、どうしよう…」
このように、寒さによる首の痛みは突然やってきます。Sさんは当院での2回の施術とセルフケアで症状が改善。現在は日常生活を快適に過ごされています。
なぜ、寒くなると首が痛くなるのでしょうか?
寒さが引き起こす首の痛みの主な原因として
・寒さで思わず肩が上がってしまう!
厳しい寒さを感じると、知らず知らずのうちに首や肩の筋肉が緊張してしまいます。特に仕事や家事で忙しい毎日を送る私たちは、この緊張が長引いて痛みの原因になりがちです。
・冬の運動不足が引き起こす悪循環
寒い時期は室内で過ごすことが多くなり、運動不足になりがちです。そのため筋肉が硬くなり、首の痛みを慢性化させてしまう可能性もあります。
・血行不良による影響
冬の寒さは、体の血管を劇的に収縮させます。例えば、冬の寒い朝、細い水道管が凍結して水の流れが悪くなりますよね。同じように血管も寒くなると血液の流れが悪くなります。
血行が悪くなると、こんな状態になってしまいます
- 筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなります
- 疲労物質がたまりやすくなります
- 筋肉が硬くなって、動きが悪くなります
- 体の回復力も低下してしまいます
自律神経を整えよう:首痛が悪化する冬特有の原因を解説
寒い季節は、私たちの体にいろいろなストレスがかかります。
例えば、
- 日が短くなって、体内時計が乱れやすい
- 暖かい室内と寒い外との温度差が体への負担に
- 寒くて運動不足になりがち
- 忙しさで睡眠時間が不規則に
このような状態が続くと自律神経のバランスを崩してしまいます。
自律神経はエアコンの温度調節機能のようなもので、自動制御で体温や脈拍などを調節してくれています。
自律神経の乱れは、主に交感神経が緊張状態になりやすく、筋肉が緊張して硬くなります。血管は収縮し、血流が悪くなり、筋肉の疲労が蓄積されます。
硬く疲労の溜まった筋肉はやがて痛みを発生させるので、自律神経の乱れも首痛の原因となっています。
通勤や家事の合間にできる!首痛を和らげる簡単ストレッチ3選
通勤や家事の合間にできる!首痛を和らげる簡単ストレッチ3選
1. 血行促進の肩回し(所要時間:1分)
肩を前後にゆっくり回す
力を入れすぎず、リラックスして行う
朝の準備中や電車での通勤時にもできます
【効果を高めるコツ】
深い呼吸と合わせて行う
肩を大きく回すイメージで
痛みを感じない範囲で行う
2. 肩甲骨ほぐし(所要時間:2分)
デスクワークの合間に
胸の前で手を組み、肩甲骨を意識して動かす
力を入れすぎないことがポイント
【日常生活での取り入れ方】
パソコン作業の休憩時に
家事の合間に
電車やバスの待ち時間に
3. 帰宅後の温めケア(所要時間:5分)
37-40度のシャワーで首周りを優しく温める
タオルで軽く押さえるように拭く
首周りを冷やさないよう注意
【効果的な温め方のポイント】
シャワーは強くしすぎない
首だけでなく肩周りも温める
急激な温度変化を避ける
早めの対処が回復への近道です
症状別の対処法
【軽い違和感を感じたとき】
すぐにストレッチを実施
首周りの保温を心がける
姿勢を意識する
【痛みを感じ始めたとき】
無理な動きを控える
温めケアを丁寧に行う
専門家に相談を検討
【強い痛みがあるとき】
速やかに専門家に相談
痛みを助長する動作を避ける
安静に努める
寒い季節の首痛は、血行不良と自律神経の乱れが主な原因です。正しいストレッチと適切な対処で、痛みを効果的に軽減できます。
もしこれらの対処法をおこなっても改善されない場合は、何か他にも原因があるかもしれません。痛みが長引く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、一人で悩まないでお気軽にご相談ください。当院がお役に立てるかもしれません。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】