
院長:表川お気軽にご相談ください!


こんにちは。今日は少し、膝のことについてお話しさせてください。こんなこと、最近気になっていませんか?
そういった不安を抱えながらも、「まだ痛みは軽いし、もう少し様子を見ようかな」と先延ばしにしてしまっている方は、実はとても多いんです。
今回は、下腿外旋症候群(かたいがいせんしょうこうぐん)を放置し続けることで何が起きるのか、そしてどんなふうに向き合えばいいのかをお伝えしていきます。膝の違和感で悩んでいる方に、少しでも「なるほど、そういうことか」と思っていただけたら嬉しいです。


「放置しているうちに、どんどん悪くなってしまった」という方が、当院にも数多くいらっしゃいます。「もう少し待てば治るかも」という気持ちは痛いほどわかりますが、膝のねじれに関しては早めに向き合うことが、本当に大切なんです。難しく考えずに、まず何が起きているのかを一緒に確認していきましょう
「下腿外旋症候群」という名前は難しく聞こえますが、ひとことで言うと膝から下のすねの骨が外側にねじれたまま固まってしまっている状態のことです。少し詳しく説明しますね。
私たちが歩いたり、膝を曲げ伸ばしするとき、すねの骨はわずかに内側や外側にくるっと回転しながら動いています。この動きがあることで、膝への負担がうまく分散されているのです。ところがこの症候群では、その自然な動きが崩れてしまいます。
具体的には、膝を曲げるときにすねが内側に回転すべきところをうまく回転できず、逆に膝を伸ばすときには必要以上に外側にねじれてしまいます。その結果、膝のお皿の下にある骨の出っ張りが本来あるべき位置よりも外側にずれてしまい、膝の内側だけに偏った圧力がかかり続けます。
見た目にはO脚のように足が外側に開いて見えることが多く、長年かけて少しずつ進行するため、自分では気づきにくいというのがこの状態の大きな特徴です。
「痛みはまだ軽いし、もう少し様子を見ていればそのうち治るんじゃないか」。そう思う気持ちはよくわかります。ただ、この症状については少し正直にお伝えしなければなりません。時間が経てば経つほど、状態は進みやすい傾向があります。
すねの骨がねじれたまま毎日の生活を続けると、膝の内側にある「軟骨(なんこつ)」と呼ばれるクッションの役割をする組織が、常に偏った圧力を受け続けることになります。軟骨は骨と骨の間でクッションのような役割を果たしているのですが、一度すり減ってしまうと自然には元に戻りません。最初は「動いたあとだけ痛い」程度だったのが、気づいたら「何もしていなくても違和感がある」状態になってしまうことがあります。
軟骨がすり減り続けた先にあるのが「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」、つまり膝の関節そのものが変形してしまう状態です。こうなると正座や深くしゃがむ動作が難しくなり、日常生活にも大きな支障が出てきます。さらに進行すると膝に水が溜まったり、腫れや熱感を伴う炎症を繰り返すことも。この段階まで進んでしまうと、保存的な治療(手術をしない治療)だけでの改善が難しくなり、人工関節を入れる手術が必要になるケースもあります。
痛い膝をかばって歩き続けると、今度はお尻や腰、あるいは反対側の膝にも余分な負担がかかりはじめます。「もともとは右膝だけだったのに、気づいたら腰まで痛くなってきた」という方が当院にも多くいらっしゃいます。ひとつの関節の問題が、体全体に波及していくのです。
残念ながら、この状態は自然に良くなることがほとんどありません。なぜなら、下腿外旋症候群は長年の生活習慣や姿勢のくせ、筋肉のバランスの乱れによって少しずつ形成された「骨の並び方のゆがみ」だからです。放置すれば、そのゆがみは徐々に固まっていく傾向があります。
「最近は痛みが落ち着いてきた気がする」と感じる時期もあるかもしれません。ですが、痛みが和らいでいるだけで、骨の並び方の問題は続いていることがほとんどです。「痛みがない=治っている」とは言い切れないのが、この症状の厄介なところです。
原因はひとつではなく、複数のことが重なって起きていることがほとんどです。施術歴30年以上の経験の中で多くの方を診てきましたが、よく見られる原因としては次のようなことがあります。
外側の筋肉が硬くなってすねを外へ引っ張りながら、内側に引き戻す筋肉が弱くなっている。この二重のアンバランスが、膝のねじれを定着させてしまいます。
「整形外科でレントゲンを撮ったけれど、骨に異常はないと言われた」という方もいらっしゃいます。レントゲンは骨の変形や骨折を確認するためのものなので、筋肉のアンバランスや骨の並び方のゆがみは写らないことが多いです。「異常なし」と言われたのにもかかわらず違和感が続いているなら、それはむしろ「今が対処のチャンス」と捉えていただきたいのです。
病院では一般的に、痛み止めや湿布の処方、膝への注射(ヒアルロン酸など)、電気治療などが行われます。これらは痛みを一時的に和らげる意味では効果的ですが、すねのねじれというそもそもの原因には直接アプローチしないため、根本的な改善には至りにくいのが現状です。
専門家による施術を受けることが根本改善への近道ですが、毎日の生活の中でも気をつけていただけることがあります。症状の悪化を少しでも防ぐために、参考にしてみてください。
横座りや「女の子座り」(両膝を曲げて足を横に流す座り方)は、すねを外側にねじる力をさらに加えてしまうため、できるだけ避けることをおすすめします。長時間の正座や、膝が内側に入るような姿勢(内股での深いしゃがみ込みなど)も同様です。
靴の外側だけが極端にすり減っていませんか?それ自体がすでに、足が外側に傾いているサインかもしれません。足に合ったインソール(中敷き)を活用することが、膝への日常的な負担を軽くすることにつながります。
膝が痛いからといって、すべての運動をやめてしまう必要はありません。ランニングなど膝に衝撃を与えやすい運動は一時的に控えることが望ましい場合もありますが、水中ウォーキングや自転車こぎなど、膝への負担が比較的少ない運動に切り替えることで、体を動かしながら膝をいたわることができます。
「どのくらいになったら専門家に相談すればいいの?」と迷う方も多いので、目安をお伝えします。次のようなことが一つでも当てはまるなら、早めに専門家を頼ることをおすすめします。
症状が進めば進むほど、改善までに必要な期間と体への負担が増えていきます。逆に言えば、早い段階で向き合うほど回復の可能性は高くなります。
はい、20代・30代の方でも十分に起こりえます。ランニングやサッカーなど、切り返しやジャンプの多いスポーツをされている方は特に注意が必要です。若いうちに適切な対処をすれば、将来の膝の変形を予防できる可能性が高まります。
下腿外旋症候群は「骨の並び方が乱れている状態」、変形性膝関節症は「軟骨がすり減って骨そのものが変形してしまっている状態」です。両者は深く関係していて、下腿外旋症候群を長期間放置すると変形性膝関節症へと進行していくことが多いと言われています。つまり、下腿外旋症候群は変形性膝関節症の主な原因のひとつになりえるのです。
正しい方法でのストレッチは、症状の緩和に役立つことがあります。ただ、骨の並び方の乱れは原因が複合的であることが多く、ストレッチだけですべてが解決するケースは多くはありません。また、方法を誤ると逆に症状を悪化させてしまうこともあります。まず専門家に現在の状態を確認してもらったうえで、自分に合ったセルフケアを取り入れるのが、結果的に最も安全で効果的です。
守山市にある大樹整骨院では、初回の問診から検査、施術まで、すべて院長が一貫して担当しています。「来るたびに担当者が変わって、毎回ゼロから説明しなければならない」という経験をされた方にも、安心してご来院いただけます。
関節・筋肉・神経・姿勢・歩行という5つの独自検査を通じて、あなたの膝の状態を丁寧に確認します。膝だけを診るのではなく、股関節や足の裏、全身の姿勢を含めた体全体の状態を見ることで、その方固有の原因に合ったアプローチが可能になります。
膝のねじれや痛みというのは、「これくらいは仕方ない」「自分が大げさなだけかも」と、つい一人で抱え込んでしまいやすい悩みです。
でも、30年以上にわたって多くの方の膝と向き合ってきた立場からはっきりお伝えしたいことがあります。放置して自然に良くなるケースはほとんどなく、早く向き合うほど改善への道は近くなります。「まだ大丈夫」と思えているうちこそ、実は最も動きやすいタイミングなのです。
小さな違和感でも、どうか一人で悩み続けないでください。いつでも気軽にご相談いただければ、一緒に考えていきます。あなたが痛みなく、自由に動ける毎日を取り戻せるよう、全力でサポートします。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】



