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頭痛に吐き気? もしかしたら熱中症かも知れません。熱中症の初期症状と対処法を解説!
まだ6月だというのに真夏のような暑さで、体調を崩してしまったというお声を聞くようになりました。そして暑くなるとニュースでも話題になるのが、「熱中症」ですね。
熱中症が気になるこの時期にこんなお悩みはありませんか?
- 「熱中症の症状かどうか判断がつかず、病院に行くべきか迷ってしまう」
- 「子どもが熱中症になっていないか心配になる」
- 「水分補給以外に熱中症対策を知りたい」

こんにちは。滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川です。
実は私も過去にランニングにより脱水症状を経験しています。気分が悪くなり吐き気をもよおしたり、血の気が引いて座っていることもできなくなりました。
幸い1時間ほどで症状はおさまり大事には至りませんでした。
その経験をもとに、今回熱中症についてブログで解説していきますね。
今回の内容は、
①これってもしかして熱中症⁈ 熱中症の初期症状について
②熱中症かも⁈ と思ったときにできる熱中症の治し方
③熱中症にならないために気をつけること
となります。
熱中症について詳しく知りたい人に、お役に立てる内容となってますのでお時間のある時に最後までお読みください。
これってもしかして熱中症⁈ 熱中症の初期症状について
人には体を一定に保つ恒常性(こうじょうせい)という機能があります。例えるなら部屋の温度を一定に保つためのエアコンの機能のようなものだと思ってください。
体の中で熱をつくって体温を上げたり、熱くなった体に汗をかいて体温を下げたりして、体温を一定に保つようにするのも恒常性の機能のひとつです。

熱中症では、この体温調節がうまくいかなくなることで、さまざまな症状が現れます。
また、大量に汗をかくことにより体内の水分やミネラルが失われて、体内のバランスが崩れることによっても熱中症は引き起こされます。
そして、熱中症の怖いところは、初期症状が「疲れ」や「だるさ」といった日常的な不調と似ていることです。部活動や外で遊んで汗をかいて帰宅したお子さんの様子を見て、「今日は暑かったから疲れているのね」と思ってしまいがちです。
でも、熱中症の初期症状を見逃すと、重篤な状態に進行する可能性があるので注意が必要です。そこで忙しい皆さんが、限られた時間の中でもお子さんの体調変化をしっかりとチェックできるよう、具体的な症状をご紹介します。
家庭でできる熱中症症状チェックリスト
お子さんが帰宅した時や、外出先から戻った時に、以下の項目をチェックしてみてください:
軽度の症状(Ⅰ度)
- 顔が赤くなっている、または青白い
- 汗が異常に多い、または全く出ていない
- 「頭が痛い」「気持ち悪い」と訴える
- いつもより元気がない、ぼーっとしている
- 手足がだるそう、立ちくらみがある
中等度の症状(Ⅱ度)
- 吐き気や嘔吐がある
- 体がふらつく、歩き方がおかしい
- 呼びかけに対する反応が鈍い
- 体温が高い(38度以上)
- 頭痛が激しい
重度の症状(Ⅲ度)
- 意識がもうろうとしている
- 呼びかけても反応しない
- 体温が40度以上
- 痙攣を起こしている
私がランニングのときに起こした脱水症状は、ふらつき、倦怠感、手足に力が入りにくい、しばらくすると気分が悪くなり、足のこむら返りが起こりました。つった筋肉を伸ばしていると別の筋肉がつり、伸ばすとまた別の筋肉がつるというなんとも辛い状態でした。
熱中症かを見分けるポイントは「いつもと違う」に注意をはらうことです。
毎日お子さんと接している皆さんだからこそ気づける「いつもと違う」様子があります。例えば、普段は元気に「ただいま!」と言って帰ってくるお子さんが、無言で部屋に入っていく。いつもなら好きなおやつに手を伸ばすのに、今日は見向きもしない。
こうした小さな変化も、熱中症の初期症状かもしれません。
熱中症かも⁈ と思ったときにできる熱中症の治し方
お子さんに熱中症の症状が見られたときは、慌てずに以下の手順で対処していくことをおすすめします。
- 1.涼しい場所へ移動
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エアコンの効いた室内や日陰で風通しのいい場所にお子さんを移動させましょう。
- 2.衣服を緩める
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体を締め付けていると、体の熱を逃がすことができないため、首元のボタンをはずし、ベルトを緩め、靴下を脱がせてください。
- 3.体を冷やす
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熱くなった体を下げる必要があるので、首や頭、できれば太い血管が通っている脇や股下を冷たいペットボトル、氷や保冷剤をタオルで包んで冷やしてください。
- 4.水分と塩分の補給
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大量に汗をかいたことで体内の水分と塩分が失われてるので、塩分を含んでいる経口補水液やスポーツドリンクをゆっくり飲むようにしてください。
その他には、水分とともに梅干しを食べるのもおすすめです。
梅干しをつくるときの塩と梅に含まれているクエン酸が体内のミネラルバランスを整えてくれます。
100kmのウルトラマラソンを走ると給水所には必ずこの梅干しが置いてあります。
最初は気にもしていなかったのですが、脱水症状になったときに頭と首元を氷で冷やし梅干しを食べたことにより回復していきました。それ以来、ランニングするときには梅干しをポーチに忍ばせています。
お子さんに熱中症の症状があらわれたとき、皆さんが最も迷うのが、「病院に連れて行くべきか、家で様子を見るべきか」という判断だと思います。そこで、以下の基準を参考にしてみてください。
【すぐに救急車を呼ぶべき症状】
- 意識がない、または朦朧としている
- 体温が40度以上ある
- 痙攣を起こしている
- 水分を受け付けない(嘔吐が続く)
- 呼びかけに反応しない
【医療機関を受診すべき症状】
- 体温が38度以上で下がらない
- 頭痛や吐き気が続いている
- 水分補給をしても症状が改善しない
- ふらつきや立ちくらみが治まらない
【家庭で様子を見てもよい症状】
- 軽い頭痛やだるさがある程度
- 水分補給後、30分以内に症状が改善傾向にある
- 意識ははっきりしており、会話ができる
熱中症にならないために気をつけること
- 1.こまめに水分と塩分を摂ること
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夏は麦茶が私のなかでは定番ですが、どうしても水分だけでは失われたミネラル分が不足してしまいます。そこで手軽に補給できるのがスポーツドリンクです。
ただどうしても糖分が気になりますよね。その場合、水とスポーツドリンクを1:1の割合で薄めて飲むといいですよ。
また自分でつくるスポーツドリンクもおすすめです。
水にレモンを搾り、ハチミツと天然塩を混ぜて作ります。自分好みの味にできるので、飲むのが楽しみになります。
あと食事のときに梅干しを一日一個食べるのも熱中症予防につながります。
- 2.汗をかく習慣をつける
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体温が上がると体を冷やすために汗をかくので、汗が出にくいと体温を下げることができません。
また普段から汗をかく習慣がないと皮ふにある汗腺が詰まってしまい、汗が出にくくなると言われています。
夏場はシャワーで済ませる人も多いと思いますが、なるべく湯船に浸かるようにして汗をかく習慣をつけてみてください。
- 3.手のひらや足の裏を水に5分つける
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手のひらや足の裏には動脈と静脈をバイパスのように結ぶAVA(動静脈吻合)という血管があります。
実はこの血管に流れる血液の量は毛細血管を流れる血液の1万倍もあるので、手のひらや足の裏を冷やすことは、非常に効果的です。ただし10℃以下の冷たいものは、血管を収縮させるため熱を発散しにくくなるので、15℃程度が効果的です。
出かける前に5分ほど手足を水につけてから出かけると熱を発散しやすい状態になるので熱中症の予防につながります。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
熱中症の治し方として
- 涼しい場所へ移動
- 衣服を緩める
- 体を冷やす
- 水分と塩分を補給する
そして熱中症にならないために
- こまめに水分と塩分をとる
- 汗をかく習慣をつける
- 手のひらや足の裏を水に5分つける
といった方法をご紹介いたしました。
これらの方法を実践して暑い夏をお過ごしください。
もし、これらの方法を実践しても熱中症の症状が解消されない場合は、すぐに専門医を受診することをおすすめします。
暑い夏を乗り切る体づくりに関心がありましたら、是非一度ご相談ください。
きっとお役に立てると思います。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】
