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「最近肩こりのせいか頭が痛いんです」
「いつもは後頭部が痛くなるのですが、今はこめかみ辺りが痛みます」
そのように話されているのは、40代の女性で受付事務をされている患者さんです。
詳しくお話を聞くと、1か月前から母親の介護などで度々実家に帰っているそうで心配事や忙しさで肉体的にも精神的にもしんどくなっていると話されました。
また忙しくて自分の時間があまり取れなくなり、お友達とランチに行ったり趣味の読書ができていないこともストレスだということを教えてくださいました。
お体を診させていただくと首や肩の筋肉が固くなっていたのですが、顎の周りや側頭部あたりの筋肉も固くなっていたので、さらに詳しく話を聞くと朝起きた時に顎がだるく感じるとのことでした。
実はこのような頭痛の原因に食いしばりが関係していることがあります。
こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。
今回のブログでは、食いしばりと頭痛の関係について解説していきます。
食いしばりの頭痛でお悩みの方にはきっとお役に立てると思いますので、興味がある方はお時間のある時にぜひ最後までお読みください。
食いしばりは、多くの人が気づかないうちに歯を強く噛みしめることを言います。これは寝ているときだけでなく、昼間にも起こることがあります。
では、なぜ人は食いしばるのでしょうか?
ここではその原因について簡単に説明します。
ストレスや不安は食いしばりの最も一般的な原因の一つです。
対人関係や家庭内の不安やストレスによって自律神経のうちの交感神経が優位になってしまい、
顎まわりの筋肉が緊張して噛みしめてしまいます。
自律神経は身体のバランスを自動で行っている神経で、例えるならエアコンの温度調節を自動で行っているようなものです。暑ければ冷たい空気を送り、冷えすぎたら冷気を止める。そのようなセンサーの役割をしているのが自律神経です。
交感神経は、主に興奮しているときに働きます。興奮しているときは、筋肉に力が入り固くなっていることが想像できると思います。
歯がきちんと並んでいないと、自然と歯を噛み合わせようとして食いしばってしまうことがあります。これは、歯や顎がちゃんとフィットしないため無意識のうちにバランスを取ろうとして食いしばりが起こってしまうんです。
睡眠時無呼吸症候群のような睡眠障害を持つ人は、寝ている間に食いしばりを経験することがよくあります。これは、寝ているときの呼吸パターンの中断が顎の筋肉を刺激し、結果的に歯を食いしばることにつながるからです。
食いしばりは、自律神経の乱れや睡眠障害などが原因で引き起こされることがわかりました。
ということは、誰にでも起こる可能性があるということなんですね。
そこであなたが食いしばっているかどうかを自分で確認できる方法があるのでご紹介します。
もし触れているなら食いしばりのサインです。
実は上の歯と下の歯が触れるのは、食事や会話の時だけでそれ以外の時は触れていないのが自然な状態なんですね。
無意識に歯が触れているということは、常に顎の周りの筋肉に力が入っていることになります。
また顎を動かす筋肉は、首や肩そして頭にもありますので、頭痛や肩こりの原因にもなっているのです。
食いしばりによる頭痛を解消するための簡単なセルフケアをご紹介します。
今回ご相談された患者さんにもお伝えして効果を実感されたものなので、是非取り組んでみてください。
頬にある咬筋(こうきん)と呼ばれる筋肉をほぐします。
軽く口をあけて両手の指3本(人差し指、中指、薬指)を頬骨の下あたりに当て軽く押し込みます。軽く押し込んだ状態のまま上下に優しくマッサージしていきます。上下30回行ったら、少し場所をずらしてマッサージします。3か所行えばOKです。
耳の上の側頭部にある側頭筋(そくとうきん)と呼ばれる筋肉をほぐします。
軽く口をあけて両手の指3本(人差し指、中指、薬指)の指の腹を耳の上の側頭部に当てます。頭を洗うときの要領で優しくマッサージしていきます。
首や肩の筋肉もかたくなり血流が悪くなっているので、ゆっくり湯船に浸かることによって血流がよくなり、筋肉へ栄養や酸素が十分に届くようになります。栄養や酸素が筋肉へ届くと筋肉の緊張は緩み弾力性を取り戻します。
また湯船にゆっくり浸かることによりリラックス効果も得られ、ストレス解消にもつながります。
ただし、就寝直前に入浴すると体の深部の体温が上がった状態なので、なかなか寝付けないなどの睡眠の質を低下してしまいます。なるべく就寝90分前までに入浴を済ませるように心がけください。
もしこれらのセルフケアをしても改善されない場合は、何か他にも原因があるかもしれません。そんな時は、一人で悩まないでお気軽にご相談ください。当院がお役に立てるかもしれません。
【監修 :柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】