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自律神経とめまいの関係を専門家がわかりやすく解説

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こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。

朝起きた瞬間から体がふわっとして、まっすぐ歩くのが不安になるようなめまいが続いていると、とても心細くなりますよね。検査では異常がないと言われても、実際に困っているのは今の自分の体ですし、このまま悪くなったらどうしようという不安も大きくなると思います。

そんなときに「自律神経の乱れが関係しているかもしれない」と聞くと、少し心当たりがある方も多いのではないでしょうか。もしあなたが、ふらつきや立ちくらみ、頭痛や動悸、不眠などが重なり、もしかして自律神経失調症かもしれないと感じているなら、このページがお役に立てるはずです。

院長:表川

原因が分からないめまいやふらつきは、不安そのものがさらに自律神経を乱してしまうことがあります。早めに体の状態を整理して、一緒に出口を見つけていきましょう

目次

自律神経が乱れたときのめまいとは

まず最初に、自律神経のバランスが崩れたときに起こりやすいめまいの特徴についてお話しします。耳の障害や脳の病気が原因となるめまいと、体の調整役である自律神経の不調からくるめまいでは、症状の出方や一緒に現れやすいサインが少しずつ異なってきます。

この違いを知っておくと、自分の状態を整理しやすくなり、受診先や対処法を選ぶときの判断材料にもなります。

自律神経に関連しためまいは、ぐるぐる回転するというより、ふわふわした浮遊感や、地に足がついていないような不安定さとして感じる方が多いです。

朝起きたときに立ち上がるとフラッとしたり、人混みや電車内で急にクラッとするなど、タイミングが読めないこともあり、「また来るかも」と常に身構えてしまう方も少なくありません。また、同時に動悸、息苦しさ、冷や汗、手足の冷え、頭痛、肩こり、寝つきの悪さなど、いくつもの不調が重なっているケースがよく見られます。

一方で、耳の内耳のトラブルなどによるめまいは、頭を動かしたときにグルグル回るような感覚や、吐き気を伴う激しい症状で現れることもあります。脳の病気が隠れている場合には、ろれつが回りにくい、片側の手足が動かしづらい、激しい頭痛が急に出るなど、神経の異常をうかがわせるサインを伴うこともあります。

こうした危険なめまいとの線引きをしながら、自律神経の問題としての可能性を考えていくことが大切です。

危険なめまいとの見分け方

めまいがあると、「これは急いで病院に行くべきものなのか、それとも様子を見ていいものなのか」と迷ってしまうと思います。ここではあくまで一般的な目安として、命に関わる病気が隠れている可能性が高いめまいと、自律神経の乱れが中心になっていると考えられるパターンについて整理してみましょう。

もちろん自己判断で済ませず、少しでも不安がある場合は医療機関でのチェックが大切です。

突然今までに経験したことがないような激しい回転感が起こり、立っていられないほど強い吐き気や嘔吐を伴うとき、ろれつが回らない、片側の手足に力が入らない、顔のゆがみが出る、視野の一部が見えにくいなどの症状が一緒に出るときは、脳の疾患が関わっている可能性があります。

この場合は、迷わず救急外来や脳神経外科などの受診が必要です。

これに対して、自律神経の乱れからくるめまいは、強さの波はありながらも比較的長い期間続いたり、日によって良い日悪い日を繰り返すのが特徴です

寝不足が続いたときやストレスの強い出来事があった後、季節の変わり目、気圧の変化が大きいときなどに症状が出やすく、「なんとなく全身の調子も良くない」という感覚を伴うことが多くなります。

自律神経と平衡感覚の関係

ではなぜ、自律神経のバランスが乱れるとめまいが出やすくなるのでしょうか。少し専門的な話になりますが、できるだけイメージしやすいようにお伝えします。

私たちの体がまっすぐ立っていられるのは、耳の奥にある平衡感覚のセンサーや、目からの情報、足裏の感覚などを脳がまとめて処理し、全身の筋肉の緊張を自動的に調整してくれているからです。この調整役を支えているのが自律神経です。

自律神経がうまく働いているときは、立ち上がった瞬間に血圧をスッと上げて脳への血流を保ったり、必要なタイミングで血管を広げたり縮めたりしながら、ふらつかないようにバランスを取っています。

しかし、長期のストレスや過労、ホルモンバランスの変化、睡眠不足などが続くと、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、血流の調整や筋肉の緊張コントロールが乱れてしまいます。その結果として、ふわふわしたりクラッとしたりする不安定さが表に現れてくるのです。

さらに、首や肩の筋肉が慢性的に固くなっていると、そこを通る血管や神経にも負担がかかり、頭への血流や情報伝達のスムーズさが損なわれやすくなります。

長時間のスマホやパソコン作業でうつむき姿勢が続く生活は、この首肩まわりの緊張を強め、自律神経の働きにも影響を与えやすい状態を作ってしまいます。こうした姿勢や筋肉の問題も、自律神経からくるめまいを考えるうえで見逃せないポイントです。

どんな人に自律神経由来のめまいが多いのか

次に、臨床の場で「自律神経の乱れが関係していそうだな」と感じるめまいの方には、どのような共通点があるのかをお伝えします。もちろん一人ひとり背景は違いますが、生活リズムや仕事の状況、体質などに、ある程度似た傾向が見られることが多いです。自分自身の状況と照らし合わせながら読んでみてください。

一番多いのは、30代後半から50代くらいまでの女性で、仕事と家事、育児を同時にこなしながら、いつも頭も体もフル回転している方です。

朝から晩までやることが多く、ゆっくり休む時間が取れないまま、なんとなくの不調を抱えつつも「このくらいはがまんしないと」と頑張ってしまうタイプの方が多いと感じます。ホルモンバランスの変わり目にあたる時期と重なると、なおさら自律神経に負担がかかりやすくなります。

男性でも、責任の重い仕事を任されている30代、40代の方に、自律神経由来と思われるめまいが見られることがあります。

休みの日も仕事の連絡が頭から離れず、睡眠時間も短く、食事も早食いや不規則になりがち。体の疲れと精神的な緊張が長く続くことで、自律神経が常にアクセル全開のモードから戻れなくなり、ある日ふとしたきっかけでフラフラ感や動悸、不安感などが一気に表に出てくる場合があります。

また、真面目で頑張り屋さんな性格の方、周りに迷惑をかけまいとして自分のつらさを後回しにしてしまう方にも、自律神経の不調に関連するめまいや体調不良が見られやすい印象です。

体が出している「そろそろ休んでほしい」というサインを、気力で押さえ込んでしまう期間が長くなると、ある日急にブレーキが利かなくなることがあります。このような背景も含めて整えていくことが、根本的な回復には欠かせません。

病院で「異常なし」と言われためまい

耳鼻科や脳神経外科、内科などで詳しく検査を受け、「命に関わる病気や明らかな耳の障害は見当たりません」と言われた方が、それでもめまいやフラつきに悩み続けているケースは少なくありません。

検査が正常ということ自体は安心材料ですが、症状が続いているのに原因が分からない状態は、とても不安ですよね。周りからも理解されにくく、「気の持ちよう」と言われてさらに落ち込んでしまう、という声もよく耳にします。

自律神経の乱れは、一般的な血液検査やレントゲン、CT、MRIなどでは直接写りません。内臓や脳そのものに異常があるわけではなく、それらの働きを調整する自律神経のバランスが崩れている状態なので、「検査上は異常なし」という結果になりやすいのです。

ですが、体の側から見れば、めまいや頭痛、動悸、睡眠の質の低下、胃腸の不快感など、困る症状が実際に出ていることには変わりありません。

このようなとき、「異常がないからとりあえず様子を見ましょう」で終わってしまうと、安心するどころか「何も手立てがない」という無力感が強くなってしまいます。

めまいと一緒に出やすい自律神経のサイン

自律神経が関わっているめまいの場合、単独で症状が出ていることは少なく、他のさまざまなサインがセットになっていることが多いです。その組み合わせ方を見ていくことで、自律神経のバランスの崩れ具合や、体のどの部分に負担がかかっているかが見えてきます。

ここでは、めまいと一緒に出やすい代表的なサインを挙げながら、どのような関係がありそうかをお話しします。

朝起きたときから体が重く、なかなか布団から出られない。夜は寝つきが悪く、ようやく眠れても途中で何度も目が覚めてしまう。日中も頭がボーッとして集中力が続かず、仕事や家事の効率が落ちている。

このような状態が続いている方は、自律神経の休む側の働きである副交感神経が十分に働けていない可能性があります。十分にブレーキが効かないために、体も心も常に疲れが抜けないままになってしまうのです。

また、肩こりや首の張り、後頭部の重さ、目の奥の疲れなどを日常的に感じている方は、首から頭にかけての血流や神経の通り道に負担がかかっていることが多く、そのことがめまいや頭痛、不快なふらつきにもつながりやすくなります。

長時間のデスクワークやスマホの使いすぎなどで、頭が体よりも前に出た姿勢が癖になっている場合は、これらの症状が重なりやすい傾向があります。さらに、動悸や息苦しさ、胸のつかえ、不安感、イライラなどの心の面のサインも、自律神経の乱れと深く関係しています。

体の状態が落ち着いてくるにつれて、こうした心身の症状も不思議と軽くなっていくことが多く、逆に言えば、体だけ、心だけを別々に見るのではなく、両方をつなげて見る視点が大切だということです。

当院で行っている自律神経へのアプローチ

ここからは、実際に当院で、自律神経の不調からくるめまいに対してどのような考え方で検査や施術を行っているかをお伝えします。

整体と聞くと、「その場で少し揉んでもらって終わり」というイメージを持たれるかもしれませんが、当院では、原因をできるだけ明確にしながら、体の構造と機能の両方にアプローチしていくことを大切にしています

まずは問診で、めまいの出方やタイミング、持続時間、他に気になっている症状、これまでに受けた検査や治療、生活習慣や仕事の状況などを丁寧に伺っていきます。ここでの情報が、原因を絞り込んでいく大切な手がかりになりますので、些細なことでも遠慮なく話していただけると助かります。そのうえで、関節、筋肉、神経、姿勢、歩行の五つの視点から体の状態をチェックし、自律神経に負担をかけていそうなポイントを探っていきます。

検査の結果をもとに、一人ひとりの状態に合わせた施術計画を組み立てていきます。私たちが目指しているのは、一時的にめまいを紛らわせることではなく、体全体のバランスを整えることで自律神経の働きが自然に戻っていく土台を作ることです。

そのため、首や背中、骨盤など、めまいとは一見関係なさそうな部分にもアプローチしていきますが、すべては体を一つのつながったシステムとして見たうえでの必要なステップだと考えています。

当院の特徴の一つが、滋賀県では数少ない、コンピューター制御の振動刺激を用いた整体技術を導入していることです。これは、専用の医療機器を使って、必要なポイントに対してごく短時間のソフトな刺激を送り、神経や関節、筋肉の働きを穏やかに整えていく方法です。

自律神経のバランスが乱れている方は、ちょっとした刺激にも敏感になっていることが多いので、強い揉みほぐしや無理な矯正はかえって負担になることがあります。その点、このような繊細な調整方法であれば、体がリラックスを受け入れやすい状態を作りやすく、自律神経にも穏やかに働きかけていくことができます。施術中に眠くなる方も多く、それだけ体が「休んでいいよ」というモードに切り替わってきている証拠だと感じます。

日常生活で意識してほしいポイント

自律神経の乱れからくるめまいの改善には、施術だけでなく日常生活の見直しも欠かせません。とはいえ、「あれもこれも気をつけてください」と言われると、それ自体が新たなストレスになってしまうこともあります。

ここでは、実際の臨床の中で「ここだけ押さえておくと変化が出やすい」と感じているポイントを絞ってお伝えしますので、できそうなところから取り入れてみてください。

まず大切なのは、睡眠の質を少しでも整えていくことです。寝る直前までスマホやパソコンを見続けると、交感神経が優位な状態が続き、頭も心も興奮モードのままになってしまいます。

理想を言えば、就寝の一時間前くらいからは画面を見る時間を減らし、照明もやや落としていくことが望ましいですが、難しい場合は、寝る前の十五分だけでもいいので、スマホを手放す時間を作ってみてください。

また、朝起きたらカーテンを開けて自然光を浴び、可能であれば一杯の水分をゆっくり飲むことも、自律神経のリズムを整える助けになります。

水分不足は血液の巡りを悪くし、立ちくらみやふらつきを増やす一因にもなりますので、こまめな水分補給も意識してみてください。カフェインを含む飲み物の取りすぎには注意しつつ、常温の水やお茶を少しずつ回数を分けて飲むのがおすすめです。

首や肩まわりの緊張を和らげる簡単なストレッチや、深い呼吸を意識したゆっくりの体操も、自律神経を落ち着かせるうえで役立ちます。

難しい運動をする必要はありませんが、「一日に何度か、首を前後左右にゆっくり動かしてみる」「肩を大きく回して血流を促す」「鼻からゆっくり息を吸って、口から長く吐く練習をする」など、無理のない範囲で体を動かしてあげるだけでも、少しずつ変化が出てくることがあります。

病院での治療と整体をどう組み合わせるか

自律神経の乱れと関連しためまいであっても、病院での診察や検査が不要になるわけではありません。むしろ、まずは耳や脳などに危険な病気が隠れていないかを確認しておくことは、とても大切なステップです。

そのうえで、「検査では大きな異常はないが、症状は続いている」という状態になったときに、整体の出番があると考えています。

病院では、必要に応じてめまい止めや不安を和らげる薬、睡眠導入剤などが処方されることがあります。これらは辛い症状を一時的に和らげてくれる助けにはなりますが、長期的には、体の回復力そのものを高めていく視点も欠かせません。

整体では、首や背骨、骨盤など体の土台部分のバランスを整えながら、自律神経が働きやすい環境を作っていくことで、少しずつ「薬に頼り切らなくても大丈夫な状態」を目指していきます。

また、心療内科やカウンセリングなどで心のケアを受けている方もいらっしゃいますが、体と心は切り離せないものですので、両方からのアプローチを組み合わせることで、回復のスピードや質が変わってくることも多いと感じています。

私自身、他の医療機関や専門職の先生方との連携も大事にしながら、患者さんにとってベストな形を一緒に考えていけたらと考えています。

一人で不安を抱え込まないでください

めまいやフラつきは、周囲からは伝わりにくいにもかかわらず、本人にとっては大きな不安や行動の制限につながる、とてもつらい症状です。どこに相談すればよいのか分からず、インターネットで調べながら不安が大きくなってしまったという方のお話も、これまでたくさん聞いてきました。

自律神経の乱れからくるめまいは、適切な検査と施術、日常生活の見直しを組み合わせることで、体が少しずつ本来のバランスを取り戻していく可能性があります。もちろん、万能な方法ではありませんが、諦めてしまう前にできることはまだたくさん残されています。

あなたが「また前のように安心して外出できるようになりたい」「家族や仕事に笑顔で向き合いたい」と願うのであれば、その気持ちに寄り添いながら、一緒に歩んでいきたいと思っています。

めまいだけでなく、頭痛や動悸、眠りの浅さ、原因の分からない不調が重なっている場合でも、お話を伺いながら丁寧に対応いたしますので、一人で抱え込まず、いつでも相談してくださいね。

【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】


院長:表川

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