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坐骨神経痛の初期症状チェック|お尻の違和感は要注意

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こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。

最近、お尻や太ももの裏側に違和感を感じることはありませんか。朝起きた時や、長時間座った後に立ち上がる瞬間、なんとなく腰からお尻にかけてピリッとした感覚があるという方もいらっしゃるかもしれません。実はそれ、坐骨神経痛の初期症状かもしれないのです。

坐骨神経痛は放置すると日常生活に大きな支障をきたす症状ですが、初期の段階で適切に対処すれば改善できる可能性が高まります。デスクワークが多い方、重い荷物を持つ仕事をされている方、または加齢とともに体の変化を感じ始めている方にとって、初期症状を正しく理解しておくことはとても大切です。

開院して20年以上が経ちますが、これまで数多くの坐骨神経痛の患者さまを診てきました。多くの方が「もっと早く来ればよかった」とおっしゃいます。今回は、その経験から坐骨神経痛の初期症状について詳しくお伝えしていきます。

院長:表川

初期の段階で気づいて対処することが、悪化を防ぐ最大のポイントです

目次

坐骨神経痛とはどんな症状なのか

坐骨神経痛について理解するためには、まず坐骨神経という神経の存在を知っておく必要があります。

坐骨神経は人間の体の中で最も太く長い神経で、腰から始まってお尻、太ももの裏側、ふくらはぎ、そして足先まで伸びています。この神経が何らかの原因で圧迫されたり炎症を起こしたりすると、神経の通り道に沿って痛みやしびれが現れるのです。

坐骨神経痛という言葉を聞くと病名のように感じるかもしれませんが、実は症状の名前です。腰痛と混同されることも多いのですが、腰痛は主に腰部分の痛みであるのに対し、坐骨神経痛はお尻から足先にかけて広範囲に症状が出るという違いがあります。患者さんによって「ビリビリする」「ズキズキ痛む」「ピリピリしびれる」など表現は様々ですが、共通しているのは神経に沿った痛みやしびれという点です。

日本では働き盛りの30代から50代の方、そして高齢者の方まで幅広い年代で悩まれている症状で、慢性疼痛の一つとして広く認識されています。デスクワークで長時間座りっぱなしの方、重い荷物を持つ肉体労働の方、加齢による筋力低下が気になり始めた方など、さまざまな背景を持つ方が発症する可能性があります。

初期症状はこんな形で現れます

坐骨神経痛の初期症状は、多くの場合とても軽微で見過ごされがちです。だからこそ注意が必要なのです。初期の段階では激しい痛みではなく、なんとなくの違和感や軽い痛みから始まることがほとんどです。

腰やお尻の違和感から始まる

最も多い初期症状は、腰やお尻の軽い違和感です。朝起きた時に腰からお尻にかけて重だるい感じがする、長時間座っていた後に立ち上がる時にお尻にピリッとした感覚がある、といった症状です。この段階ではまだ日常生活に大きな支障はないため、「疲れているだけかな」「年のせいかな」と見過ごしてしまう方が多いのです。

しかし、この軽い違和感こそが坐骨神経痛の最初のサインである可能性があります。違和感が数日続く場合や、特定の動作や姿勢で繰り返し感じる場合は、注意が必要です。

太ももやふくらはぎへの軽い痛みやしびれ

初期症状が進むと、お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけて軽い痛みやしびれが現れることがあります。歩いている時にふくらはぎがジンジンする、階段を上る時に太ももの裏側に引っかかるような感覚がある、といった症状です。

この段階でも痛みは我慢できる程度のことが多く、休憩すると一時的に楽になるため放置されがちです。しかし、これらの症状が週に何度も繰り返される場合は、坐骨神経痛の初期段階である可能性が高いといえます。

特定の姿勢や動作で痛みが出る

初期症状の特徴として、特定の姿勢や動作で症状が現れるという点があります。長時間座った後に立ち上がる瞬間だけ痛む、前かがみになると腰からお尻にかけて痛みが走る、腰を反らすと太ももの裏側にピリッとした感覚がある、といった状況です。

常に痛いわけではなく、特定の動作の時だけ症状が出るため「大したことない」と感じてしまいますが、これは坐骨神経が特定の姿勢で圧迫されているサインです。放置すると徐々に症状が出る場面が増えていき、やがて常時痛みを感じるようになる可能性があります。

片側だけに症状が出ることが多い

坐骨神経痛の初期症状は、多くの場合片側だけに現れます。右側のお尻から太ももにかけてだけ痛む、左側のふくらはぎだけがしびれる、といった具合です。両側に同時に症状が出ることは比較的少なく、まずは片側から始まることを覚えておいてください。

片側だけの症状であっても、坐骨神経痛である可能性は十分にあります。むしろ片側だけに症状が出ているうちに対処することで、両側への進行を防ぐことができるのです。

初期症状を見逃すとどうなるのか

初期症状の段階で適切に対処しないと、症状は徐々に進行していきます。最初は軽い違和感だったものが、やがて日常生活に支障をきたすレベルの痛みやしびれへと変わっていくのです。

痛みやしびれが慢性化すると、歩行が困難になったり、夜間に痛みで目が覚めたりするようになります。さらに進行すると筋力低下が起こり、足に力が入らなくなることもあります。最悪の場合、排尿や排便に障害が出ることもあり、手術が必要になるケースもあるのです。

神経への圧迫が長期間続くと、神経自体がダメージを受けて回復が難しくなります。だからこそ、初期症状の段階で気づいて対処することが何より重要なのです。

坐骨神経痛の原因を知っておく

坐骨神経痛の初期症状を理解するには、どのような原因で発症するのかを知っておくことも大切です。原因はひとつではなく、複数の要因が重なって発症することが多いのが特徴です。

腰椎椎間板ヘルニア

比較的若い世代、特に20代から40代の方に多いのが腰椎椎間板ヘルニアです。背骨の骨と骨の間にあるクッションのような椎間板が飛び出して神経を圧迫することで、坐骨神経痛が引き起こされます。重い荷物を持つ仕事をしている方、スポーツで腰に負担をかけている方などに多く見られます。

脊柱管狭窄症

50代以降の方に多いのが脊柱管狭窄症です。加齢によって背骨の中の神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで症状が現れます。特徴的なのは、歩いているとだんだん足が痛くなり、少し休むとまた歩けるようになるという間欠性跛行という症状です。

梨状筋症候群

お尻の深い部分にある梨状筋という筋肉が硬くなって坐骨神経を圧迫することで起こる症状です。長時間座る仕事をしている方、ランニングなどで股関節を酷使している方に多く見られます。比較的若い世代でも発症する可能性があります。

日常生活の姿勢や習慣

長時間の不良姿勢、運動不足による筋力低下、肥満による腰への負担など、日常生活の習慣も坐骨神経痛の原因になります。デスクワークで猫背になりがち、運動する時間がない、体重が増えてきたという方は注意が必要です。

初期症状に気づいたらセルフチェックをしてみる

自分の症状が坐骨神経痛の初期症状かどうか、簡単にチェックする方法をお伝えします。以下の項目に当てはまるものが多いほど、坐骨神経痛の可能性が高いといえます。

  • 腰やお尻に違和感や重だるさがある
  • お尻から太ももの裏側にかけて痛みやしびれがある
  • ふくらはぎや足先までピリピリとした感覚がある
  • 長時間座った後に立ち上がる時に痛みが走る
  • 前かがみになると腰からお尻にかけて痛む
  • 腰を反らすと足に痛みやしびれが出る
  • 片側だけに症状が出ている
  • 歩いているとだんだん足が痛くなってくる
  • 夜間に痛みで目が覚めることがある
  • 足に力が入りにくい感じがする

これらの項目に複数当てはまる場合は、坐骨神経痛の初期段階である可能性があります。特に症状が繰り返し現れる場合や、徐々に悪化している場合は早めの対処が必要です。

初期症状の段階でできる対処法

初期症状の段階であれば、日常生活の中でできる対処法があります。ただし、これらはあくまで症状を和らげるための方法であり、根本的な原因を解決するものではないことを理解しておいてください。

姿勢を見直す

デスクワークをしている方は、椅子に深く座り背もたれに背中をつける、足を床にしっかりつける、パソコンの画面を目線の高さにするなど、正しい姿勢を意識してください。長時間同じ姿勢を続けないように、1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かすことも大切です。

適度に体を動かす

痛みが強い時は安静が必要ですが、動ける程度の軽い症状であれば適度に歩くことをおすすめします。ウォーキングは血行を促進し、筋肉の緊張をほぐす効果があります。ただし、痛みが増す場合は無理をしないでください。

温める

お風呂にゆっくり浸かって体を温めることで、筋肉の緊張がほぐれて血行が良くなります。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣をつけることをおすすめします。ただし、炎症が強い急性期は温めると悪化することもあるため注意が必要です。

ストレッチを取り入れる

お尻や太ももの裏側の筋肉を優しくストレッチすることで、坐骨神経への圧迫を軽減できる可能性があります。無理に伸ばすのではなく、痛気持ちいい程度で行うことが大切です。痛みが増す場合はすぐに中止してください。

病院や治療院に行くべきタイミング

初期症状の段階でも、以下のような場合はすぐに専門家に相談することをおすすめします。セルフケアで様子を見るのではなく、早めに受診することが悪化を防ぐポイントです。

症状が1週間以上続いている場合、日に日に痛みやしびれが強くなっている場合、夜間に痛みで眠れない場合、足に力が入りにくくなっている場合、排尿や排便に異常を感じる場合などは、すぐに受診してください。特に排尿や排便の障害は緊急性が高い症状です。

また、セルフケアを1週間程度続けても改善が見られない場合や、一旦良くなってもすぐに症状が戻る場合も、専門家に診てもらうことをおすすめします。初期の段階で適切な治療を受けることで、慢性化を防ぎ、早期改善につながるのです。

当院での坐骨神経痛への取り組み

大樹整骨院では、坐骨神経痛の初期症状から慢性化した症状まで、幅広く対応しています。私が特に大切にしているのは、症状が出ている部分だけでなく、体全体を診て根本的な原因を見つけ出すことです。

初回の来院時には、時間をかけて丁寧に問診を行います。いつから症状が出始めたのか、どのような時に痛むのか、仕事や生活習慣はどうか、過去にケガや病気をしたことはないかなど、細かくお聞きします。そして、関節、筋肉、神経、姿勢、歩行という5つの視点から検査を行い、痛みの本当の原因を特定していきます。

初期症状だからこそ早めの対処を

坐骨神経痛の初期症状は軽微で見過ごされがちですが、だからこそ早めの対処が重要です。軽い違和感の段階で適切に対処すれば、悪化を防ぎ、早期改善が期待できます。逆に放置すると慢性化して、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるのです。

私はこれまで30年以上の施術経験の中で、数多くの坐骨神経痛の患者さまを診てきました。その中で確信しているのは、体の状態を正しく把握して適切に対処すれば、体は必ず変わるということです。もう治らないと諦めかけていた患者さまが、元気に趣味のスポーツを楽しむ姿、笑顔で旅行を楽しまれる姿を数えきれないくらい見てきました。

お尻や太ももに違和感を感じている方、長時間座った後に立ち上がる時に痛みが走る方、腰を動かすと足に痛みやしびれが出る方は、それが坐骨神経痛の初期症状かもしれません。症状が軽いうちに一度相談にいらしてください。一人で悩まず、いつでもお気軽にご連絡いただければと思います。あなたが生き生きと充実した毎日を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。

【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】


院長:表川

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