【5秒でご案内】症状検索ページもご利用ください

肩こりに湿布は効く?貼る場所と選び方を整骨院院長が解説

本日の予約状況

こんにちは、滋賀県守山市で大樹整骨院を開業しています、院長の表川大樹です。

デスクワークで一日中パソコンに向かっていると、夕方になると肩がどんどん重くなってきますよね。そんな時、多くの方が真っ先に思い浮かべるのが湿布ではないでしょうか。

実際、当院にも「湿布を貼っているけれど、なかなか良くならない」という相談を数多くいただきます。

湿布は確かに手軽で便利な対処法ですが、正しい使い方を知っている方は意外と少ないんです。

今日は30年以上の臨床経験から、肩こりに対する湿布の効果的な使い方と、それでも改善しない場合に知っておくべき大切なことをお伝えしていきます。

もしあなたが何ヶ月も湿布を貼り続けているのに改善の兆しが見えないなら、この記事がきっと新しい気づきになるはずです。

院長:表川

湿布を貼っても一時的にしか楽にならないという声を本当によく耳にします。その理由を一緒に考えていきましょう

目次

肩こりに湿布は本当に効くのか

まず結論からお伝えすると、湿布には確かに痛みを和らげる効果があります。ただし、それはあくまでも一時的な症状の緩和であって、肩こりの根本的な原因を解決するものではないということを理解しておく必要があります。

湿布に含まれる消炎鎮痛成分は、筋肉の炎症を抑えたり、血行を改善したりする働きがあるため、貼った直後はスーッと楽になったように感じる方も多いでしょう。

しかし、これは例えるなら「車のエンジン警告灯にテープを貼って見えなくしている」ような状態なんです。警告灯は見えなくなっても、エンジンの問題は何も解決していませんよね。肩こりも同じで、痛みという体からのサインを一時的に消しているだけで、根本的な原因は残ったままになってしまいます。

当院に来られる患者さんの中にも、毎日湿布を貼り続けて半年、一年と経過している方がいらっしゃいますが、そういった方ほど肩周りの筋肉が硬くなり、症状が慢性化している傾向があります。

とはいえ、湿布を完全に否定するわけではありません。急性の痛みや、どうしても今日は大事な会議があるといった緊急時には、湿布で一時的に痛みを和らげることは有効な選択肢です。大切なのは湿布に頼りきりになるのではなく、並行して根本的な改善策を考えていくことなんですね。

湿布の種類と正しい選び方

ドラッグストアに行くと、本当にたくさんの種類の湿布が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。ここでは肩こりに使う湿布を選ぶ際のポイントをお伝えします。

冷湿布と温湿布の使い分け

よくある質問が「肩こりには冷湿布と温湿布、どちらがいいですか?」というものです。

基本的な使い分けとしては、急性期の炎症がある場合は冷湿布、慢性的なこりには温湿布が適していると言われています。デスクワークによる慢性的な肩こりであれば、多くの場合は温湿布の方が血行を促進して筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。

ただし実際のところ、最近の湿布は冷温の違いよりも含まれている薬剤成分の方が重要なんです。冷感や温感は感覚的なものであって、治療効果そのものに大きな差があるわけではありません。ですから「冷たい方が気持ちいい」「温かい方が好き」という、ご自身の好みで選んでも問題ないケースが多いですね。

主な消炎鎮痛成分の違い

湿布に含まれる主な成分には、インドメタシン、ロキソプロフェン、フェルビナク、ジクロフェナクなどがあります。これらはいずれも非ステロイド性抗炎症薬と呼ばれるもので、炎症や痛みを抑える働きがあります。

一般的にロキソプロフェンやジクロフェナクは効果が強めで、処方箋が必要なものもあります。一方、インドメタシンやフェルビナクは市販薬として購入できるものが多く、効果は比較的マイルドです。

強い成分ほど効果も高い反面、かぶれなどの副作用のリスクも高まります。最初は弱めの成分から試してみて、効果が不十分だと感じたら徐々に強い成分に変えていくという選び方がおすすめです。また、妊娠中の方や喘息をお持ちの方は使用できない成分もありますので、必ず薬剤師さんに相談してから購入してくださいね。

パップ剤とテープ剤の違い

湿布には水分を多く含む厚手のパップ剤と、薄手で密着性の高いテープ剤があります。肩のような動きの多い部位には、剥がれにくいテープ剤の方が使いやすいでしょう。ただしテープ剤は密着性が高い分、かぶれやすいという欠点もあります。肌が弱い方やかぶれやすい方は、パップ剤を選ぶか、貼る時間を短くするなどの工夫が必要です。

効果的な貼り方と貼る場所

湿布は貼る場所によって効果が大きく変わってきます。多くの方が「肩が痛いから肩に貼る」と考えがちですが、実は肩こりの場合、痛みを感じている場所と本当の原因の場所が違うことも少なくないんです。

基本の貼り方

肩こりで湿布を貼る際の基本的な場所は、首の付け根から肩甲骨の上部にかけてのエリアです。特に首を前に倒した時に飛び出る骨(第7頸椎)の両脇から、肩の一番高いところにかけてのラインに貼ると効果的です。

ただし、一度に広範囲に貼りすぎると皮膚への負担が大きくなりますし、薬剤の吸収量も増えて副作用のリスクが高まります。痛みやこりを感じる中心部分に、適切なサイズの湿布を1〜2枚貼る程度にとどめましょう。

貼る際のコツとしては、皮膚を清潔にして乾いた状態で貼ることです。お風呂上がりに貼る方も多いのですが、水分が残っているとかぶれやすくなりますし、湿布も剥がれやすくなってしまいます。また、貼ったまま入浴すると、温熱で血管が拡張して薬剤の吸収が急激に高まり、皮膚トラブルの原因になることもあるので注意が必要です。

肩甲骨周りへのアプローチ

デスクワークによる肩こりの場合、肩甲骨の内側が特に硬くなっていることが多いんです。この部分は自分では見えにくく、手も届きにくいため、湿布を貼るのが難しい場所でもあります。ご家族に手伝ってもらうか、鏡を見ながら貼るとよいでしょう。肩甲骨と背骨の間のくぼみに沿って貼ると、こりの中心にアプローチできます。

ただし実際の臨床では、肩甲骨周りの筋肉が硬くなっている原因が、姿勢の崩れや骨盤の歪みにあるケースが非常に多いんです。そのため、いくら肩甲骨周りに湿布を貼っても、一時的な効果しか得られないということになってしまいます。

湿布使用時の注意点と副作用

湿布は手軽に使える反面、いくつか注意すべき点があります。最も多いのが皮膚のかぶれです。かゆみや赤み、水ぶくれなどの症状が出たら、すぐに使用を中止して皮膚科を受診してください。特に同じ場所に連続して貼り続けると、かぶれのリスクが高まります。一度剥がしたら、少なくとも数時間は間隔を空けてから再度貼るようにしましょう。

また、湿布の成分は皮膚から吸収されて全身に回ります。そのため、長期間の使用や広範囲への使用は、胃腸障害などの副作用を引き起こす可能性があります。妊娠中の方や授乳中の方、肝臓や腎臓に疾患のある方は、使用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。さらに、湿布を貼った部分は日光に当たると光線過敏症を起こすことがあるため、外出時には長袖を着るなどの対策も必要です。

湿布を貼っても肩こりが治らない本当の理由

ここまで湿布の選び方や貼り方についてお伝えしてきましたが、正直なところ、当院に来られる患者さんの多くは「正しく湿布を使っているのに改善しない」という方々です。それはなぜでしょうか。

肩こりの根本原因は別の場所にある

長年の臨床経験から断言できるのは、肩こりの原因は肩そのものにないケースが大半だということです。デスクワークで一日中前傾姿勢を続けていると、骨盤が後ろに倒れ、背骨のカーブが崩れ、頭が前に出た状態になります。

人間の頭は約5キロもの重さがありますから、それを首や肩の筋肉だけで支え続けることになり、筋肉が疲労して硬くなってしまうんです。

また、運動不足による筋力低下や、ストレスによる自律神経の乱れ、眼精疲労なども肩こりの大きな要因になります。こうした複合的な原因によって起こる肩こりに対して、湿布で表面的に痛みを抑えているだけでは、根本的な解決には至りません。むしろ痛みを感じにくくなることで、無理な姿勢を続けてしまい、かえって症状を悪化させてしまうこともあるのです。

慢性化した肩こりには別のアプローチが必要

肩こりが何ヶ月、何年と続いている場合、筋肉だけでなく関節の可動域が制限されていたり、神経の働きに問題が生じていたりすることもあります。当院では関節、筋肉、神経、姿勢、歩行の5つの観点から詳細な検査を行い、一人ひとりの肩こりの根本原因を特定していきます。

実際、湿布を何年も貼り続けていた方が、当院での施術を数回受けただけで「嘘のように肩が軽くなった」と驚かれることも少なくありません。それは湿布では届かない、体の深部の問題にアプローチできているからなんですね。

まとめ

ここまで湿布について詳しくお伝えしてきましたが、もしあなたが「もう何ヶ月も湿布を貼り続けているのに良くならない」「毎日湿布を貼らないと辛くて仕事に集中できない」という状態なら、それは体からの重要なサインだと受け止めてください。湿布はあくまでも応急処置であって、根本的な解決策ではありません。

肩こりを放置すると、頭痛やめまい、吐き気、手のしびれなど、さまざまな症状に発展する可能性があります。さらに慢性化すると、睡眠の質が低下したり、集中力が続かなくなったりして、仕事や日常生活にも支障をきたすようになります。実際、うつ病と診断された患者さんの多くが、首や肩の問題を抱えているという医師の報告もあるんです。

大樹整骨院では、30年以上の臨床経験と最新の治療技術を組み合わせて、肩こりの根本改善をサポートしています。検査から施術まで、国家資格を持つ私が一貫して担当しますので、体のわずかな変化も見逃しません。「もう治らないかも」と諦めかけていた方が、生き生きと趣味や仕事を楽しめるようになった姿を、これまで数えきれないほど見てきました。

湿布だけに頼る生活から抜け出して、本当の意味で肩こりのない快適な毎日を取り戻しませんか。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。あなたが生き生きと充実した毎日を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。

【監修】柔道整復師・鍼灸師:表川大樹


院長:表川

どんなお悩みもお気軽にご相談ください

住所
滋賀県守山市勝部2丁目1-22-1
電話番号
077-532-6225
定休日
日曜
ご予約・お問い合わせ
050-3645-3688
24時間受付中

気軽にシェアしてください
目次