
院長:表川お気軽にご相談ください!

院長:表川お気軽にご相談ください!
毎日忙しく働きながら家事もこなす日々。ふと気づくと、右肘の外側に痛みを感じることはありませんか?特に物を持ったときに「ズキッ」とする痛み。「ただの疲れかな」と思って放っておくと、どんどん悪化してしまうことも…。


こんにちは、滋賀県守山市にある大樹整骨院院長の表川大樹です。
みなさん、こんなお悩みはありませんか?
このような症状でお悩みの方、実はとても多いんです。特に40代女性に多く見られる症状で、私の周りでも「最近、肘が痛くて…」という声をよく耳にします。今回のブログでは、この厄介な肘の痛みについて、原因から対処法まで詳しくお伝えします。
まず、なぜ右肘の外側が痛むのか、その原因を知ることが大切です。


物を持った時に右肘の外側が痛む症状は、医学的には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼ばれています。一般的には「テニス肘」という名前の方が馴染みがあるかもしれませんね。
テニス肘という名前ですが、実はテニスをしていなくても発症してしまうんです。特に40代以降の女性に多く見られる症状なんです。
この痛みの主な原因は、「同じ動作の繰り返し」で、特に次のような動作が肘に負担をかけています。
これらの動作を繰り返すことで、肘の外側にある腱(前腕の筋肉と骨をつなぐ部分)にわずかな損傷を起こしていきます。
また40代になると、筋肉や腱の柔軟性が徐々に低下してきたり、ホルモンバランスの変化も影響して、同じ負荷でも痛みを感じやすくなるんです。
「若い頃は何ともなかったのに…」と感じる方も多いのではないでしょうか。これは自然な加齢変化の一部ですが、適切なケアで十分に改善できる症状です。
当院に来られたOさん(45歳女性)の例を見てみましょう。
Oさんは週4日、事務職として働かれています。毎日パソコンでの入力作業が多く、マウス操作も頻繁に行います。仕事が終わると、スーパーで買い物をして重い荷物を持ち帰り、家では洗濯物を干したりたたんだり、夕食の準備をしたりと大変忙しい日々を送っておられます。
ある日、スーパーの袋を持ち上げた瞬間、右肘に鋭い痛みを感じました。「あれ?おかしいな」と思いながらも、家事や仕事に追われて病院に行く時間もなく、市販の湿布を貼って様子を見るも痛みは徐々に悪化。
最近では、お茶碗を持つだけでも痛みを感じるようになってしまいました。
痛みを我慢しながら、家事や仕事もこなすことは大変だったと思います。ですが、Oさんに次のことに取り組んでいただくと肘の痛みがやわらぎ、家事や仕事も集中して行えるようになりました。
痛みを感じたら、まずは以下の対処法を試してください。
痛みを感じたら、まずは無理をしないことが大切です。特に痛みが強い場合は、できるだけ肘を使う動作を控えましょう。
「でも、仕事や家事があるから休めない…」
そう思う方も多いと思います。完全に休むことが難しい場合は、痛みを感じる動作を減らす工夫をしましょう。例えば
Oさんの場合、ご主人や子どもさんに「ちょっと肘が痛いから、買い物袋を持つのを手伝ってくれない?」とお願いしてみたところ、快く協力してくれもらうことができ、「頼ることも大切なんだな」と気づいたそうです。
痛みが出始めた初期(24~48時間以内)は「冷やす」ことが効果的です。氷嚢やアイスパックを使って、1回15~20分程度、肘の痛みがある部分を冷やしましょう。タオルなどで包んで直接肌に当てないようにしてください。
痛みが出てから2日以上経過している場合は、「温める」ことで血行を促進し、回復を早める効果が期待できます。入浴時に温かいシャワーを当てたり、蒸しタオルを当てたりするのもおすすめです。


Oさんは、夕食の準備をした後に、電子レンジで温めたタオルを肘に当てて10分ほど休むことを習慣にされました。「ほんのちょっとの時間ですが、これだけでも痛みが和らぐんです」と話されています。
痛みが強くない時には、軽いストレッチが効果的です。以下の簡単なストレッチを試してみてください。
前腕のストレッチ


肘の痛みを予防するための対策をご紹介します。
肘の痛みを予防するためには、日常生活での姿勢や動作を見直すことが大切です。姿勢が悪くなることで、肩甲骨や肩の位置がずれてしまい、肘にかかる負担が増えてしまうからです。
パソコン作業時の姿勢
物を持つときの姿勢
前腕の筋肉を適度に鍛えることで、肘への負担を軽減できます。
ストレッチをしながらトレーニング
先程おすすめしたストレッチと同じように


肘の痛みは、全身の状態とも関係しています。以下の点にも注意してくださいね。
右肘の外側の痛みは、日常生活の中での繰り返しの動作や姿勢が原因となることが多いです。特に40代女性は、仕事と家事の両立で肘に負担がかかりやすい状況にあります。
痛みを感じたら
Oさんは、「最初は『忙しいから』と我慢していましたが、それが悪化の原因でした。早めに対処して、生活習慣も少し見直したことで、今では痛みもほとんど感じなくなりました」と話しています。
ただし、痛みが2週間以上続く場合や、日常生活に支障が出るほど強い痛みがある場合は、一人で悩まないで気軽にご相談ください。当院がお役に立てるかもしれません。
【監修:柔道整復師・鍼灸師 表川大樹】

