院長プロフィール
幼い頃から体が小さく、走るのも遅かった私。でも、諦めずにコツコツと努力を重ねることで、人生の大きな壁を乗り越えてきました。
小学生の頃から高校野球時代まで、毎日続けた「壁投げ」の練習。技術では先輩に及ばなくとも、その継続する力と真摯な姿勢が認められ、新設校の1年生キャプテンに抜擢されました。チームは驚くほどの成長を遂げ、県大会ベスト8まで勝ち進むことができたのです。
しかし、最後の夏の大会。
私のエラーと最後の打席でチームは敗退。
悔しさで胸が張り裂けそうでした。
でも、この経験が私を治療家への道へと導くことになります。
度重なる怪我で通った鍼灸院で、一本の針で痛みが消えていく不思議な体験をしたのです。
「自分もこんな風に、誰かの痛みを和らげることができたら…」。
その思いが、私を明治鍼灸大学へと導きました。
大学卒業後、私は関西屈指の厳しさで知られる古東整形外科に勤務。
朝は病院で働き、昼は柔道整復師の学校、夜はまた病院に戻って深夜まで勉強という過酷な日々が始まりました。
毎週の症例検討会では、準備不足だと容赦なく指摘され、時には自信を失いかけることも。
でも、諦めずに6年間、必死で学び続けました。
今思えば、この時期に叩き込まれた「常に学び続ける」という姿勢が、私の治療家としての土台となっています。
休日でさえ、アメフトチームのトレーナーとして活動し、実践的な経験を積み重ねました。
その後、3年間吹田で整骨院の院長を務めた後、地元の滋賀県にもどり念願の「大樹整骨院」を開院。
「寄らば大樹の陰」の言葉通り、多くの方々に頼られる存在になりたいという思いを込めました。
ところが、開業してみると予想外の展開が。スポーツ障害よりも、慢性的な肩こりや腰痛など、長年の体の不調で悩む患者さまが中心だったのです。
最初は戸惑いましたが、「この方々の痛みを本当の意味で解消したい」という思いが、私を新たな学びへと駆り立てました。
全身を診て、脈を見て、お腹を触る東洋医学の奥深い世界。
そして、特殊な医療機器を使って優しく安全に治療できる「バイタルリアクトセラピー」との出会い。
新しい技術の習得は決して容易ではありませんでしたが、40歳を過ぎても、高校時代に培った「継続する力」が私を支えてくれました。
しかし2020年、新型コロナウイルスという想定外の試練が訪れます。
来院者が激減し、経営の危機に直面。でも、そこで気づいたのです。「今、患者さまは何に困っているだろうか」。その思いで、一人一人にお手紙を書き、自宅でできるケアの方法をお伝えしました。
すると患者さまから「手紙を見て、また先生に診ていただきたくなりました」「思わず涙が出そうになりました」という温かい言葉をいただき、この危機を乗り越えることができました。
現在は、大樹整骨院での治療はもちろん、地域の皆さまへの無料健康講座の開催や、若い治療家の育成にも力を入れています。
特に2022年、バイタルリアクトセラピーの創始者が新天地へ旅立ち、多くの若手治療家が路頭に迷った時、私は決意しました。自分の経験と技術を、次世代に伝えていこうと。
今では二十人以上の若手治療家が集まり、定期的な勉強会を開催。
彼らの成長を見守りながら、私自身も日々、新しい学びを得ています。
振り返れば、私の人生は「継続する力」と「新しい挑戦」の繰り返しでした。
小さな体で大きな夢を追いかけた少年時代。
過酷な修行時代。そして今、治療家として、教育者として、新たな挑戦を続ける日々。
これからも「寄らば大樹の陰」の言葉の通り、患者さまの心と体の痛みに寄り添い、若い治療家の道標となり、地域の皆さまの健康を守る存在であり続けたい。
その思いを胸に、日々精進を重ねてまいります。
大樹整骨院
院長 表川大樹
経歴
平成5年 明治鍼灸大学(現明治国際医療大学)卒
平成5年 医療法人 古東整形外科・内科勤務
平成8年 明治東洋医学院専門学校卒
平成11年 おもてがわ整骨院(矢野川整骨院分院)開院
平成14年 大樹はり灸整骨院開院
平成22年 大樹整骨院移転開院
保有資格
鍼灸師
柔道整復師
NLPプラクティショナー
シューズフィッティングアドバイザー
所属
バイタルリアクトセラピー協会正会員